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月刊機能材料2025年1月号(電子版)
¥4,620
【新春特集】金属錯体の研究開発動向
★金属錯体は,金属と配位子の組み合わせによって様々な機能を発現します。発色,発光などの光学特性や反応における触媒などに関する研究が行われておりますが,本特集では,材料・エレクトロニクスの面を中心に錯体の合成や物性評価,活用について紹介しております。
<著者一覧>
熊谷翔平 東京科学大学
高石慎也 東北大学
山下正廣 東北大学
植村一広 岐阜大学
Shabana Noor Jamia Millia Islamia
菊地瞭太 東京理科大学
中根大輔 東京理科大学
秋津貴城 東京理科大学
恩田健 九州大学
李万里 江南大学
李玲穎 (国研)物質・材料研究機構
三成剛生 (国研)物質・材料研究機構
東雅之 大阪公立大学
尾島由紘 大阪公立大学
福本吉洋 関西化工(株)
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【新春特集】金属錯体の研究開発動向
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一次元鎖白金三価錯体の合成
Synthesis of One-Dimensional Halogen-Bridged Pt (III) complexes
中心金属が三価の酸化数を有する強相関電子系一次元鎖ハロゲン架橋金属錯体は,巨大な三次非線形光学効果など興味深い物性を示す。これまではNi(III)やPd(III)錯体しか知られていなかったが,最近著者らは初のPt(III)錯体の合成に成功した。本稿ではまず当該物質群の研究背景を紹介した後,Pt(III)錯体の合成と同定について述べる。
【目次】
1 はじめに
2 MX錯体の歴史的背景と性質
3 モット絶縁体Ni(III)錯体の発見
4 モット絶縁体Pd(III)錯体の開発背景
5 モット絶縁体Pt(III)錯体へのアプローチと実現
6 おわりに
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3つもしくは 5つの金属が並んだ一次元金属オリゴマーの合成
Synthesis of One-Dimensional Metal Oligomers Consisting of Three or Five Metals
白金(Pt)とロジウム(Rh)に金属結合を有する金属錯体と,別の金属(M)を混合して,Rh-Pt-MもしくはRh-Pt-M-Pt-Rhと並んだ一次元金属オリゴマーを合成した。dz2軌道でのHOMO-LUMO相互作用を利用した合理的な合成法で,パラジウムや銅を組み込んで3種類の金属を並べられ,様々な金属種と核数を変えた量子細線への応用が期待される。
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サレン型金属錯体の結晶構造を用いた特性の数理的予測
Mathematical Prediction of Properties of Salen-type Metal Complexes Based on Crystal Structures
サレン型金属錯体の結晶構造と数理的方法を用いて,単分子磁石特性や過塩素酸塩結晶の爆発性要因部位を予測した研究を紹介する。前者では,深層学習モデルを構築し,約70%の正答率に達した。後者では,ハーシュフェルト表面解析のフィンガープリント・プロット画像を深層学習させ,爆発性は過塩素酸部位に起因することが示唆された。
【目次】
1 はじめに
2 配位原子の球状分布モデルによる,二核サレン型錯体の単分子特性予測
3 結晶構造データのDLによるSMM特性予測
4 サレン型錯体の過塩素酸塩結晶の爆発性部位の予測
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時間分解計測による光機能性金属錯体の動的過程の解明
-ホスト・ゲスト膜中の希土類錯体の発光過程を例に
Elucidation of Dynamical Processes in Photofunctional Metal Complexes Using Time-Resolved Measurements
―Photoluminescence Processes of Lanthanide Complex in a Host-Guest Film as an Example Semiconductors
光機能性金属錯体における機能発現過程をその時間スケールとともに解説し,それらを計測する手段について紹介した。さらに実際に光機能性材料の動的過程を明らかにした研究をいくつか紹介し,最後にホスト・ゲスト薄膜中の希土類錯体における全発光過程を明らかにした研究について,その計測手法,解析手法などを詳しく解説した。
【目次】
1 はじめに
2 金属錯体の励起状態過程と時間分解計測手段
3 ホスト・ゲスト膜中の希土類錯体の発光過程
4 おわりに
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耐酸化性を向上したプリンテッドエレクトロニクス向け銅インク
Air-Stable Conductive Copper Inks for Printed Electronics
印刷によって配線パターンを形成し,低温で純金属へと還元可能な,プリンテッドエレクトロニクス向けの銅・ニッケル錯体インクを開発した。ニッケルを添加したことで,酸化に弱い従来の銅インクの弱点を克服し,高い耐酸化性と導電性を実現した。フレキシブル基板への良好な密着性と柔軟性を持ち,ウェアラブルデバイスの製造に最適である。
【目次】
1 はじめに
2 金属錯体インク
3 銅・ニッケル錯体インク
4 厚膜導電性インク
5 まとめ
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[Material Report-R&Dー]
バイオフィルムの形成や窒素除去に対する発泡ポリプロピレン製担体の性能評価
Biofilm Formation and Nitrogen Removal Performance of Foamed Polypropylene Carriers
排水処理に使用される移動床バイオフィルムリアクターの処理効率は,使用するプラスチック担体に左右される。担体の材質はポリウレタンなど様々だが,ポリプロピレンに関しては研究報告例がほとんどない。発泡やバイオマスの添加がポリプロピレン担体に与える影響を,窒素化合物の除去を例に検討した研究を紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 モデル脱窒菌を用いた発泡PP担体の評価
2.1 バイオフィルム形成
2.2 硝酸および亜硝酸の除去(脱窒)機能
3 活性汚泥由来のバイオフィルムを用いた発泡PP担体の評価
3.1 バイオフィルム形成
3.2 硝化槽活性汚泥由来のバイオフィルムの機能
3.3 2種類の活性汚泥由来バイオフィルムを用いた硝化及び脱窒反応の検討
4 2種類の活性汚泥由来バイオフィルムを用いた硝化及び脱窒反応の検討
4.1 バイオフィルム形成
4.2 硝酸除去(脱窒)機能
5 おわりに
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[Market Data]
水処理薬品工業の市場動向
上下水道処理をはじめ,製紙工程や工業用水などで利用される水処理薬品。いずれも原水の性質に応じて各種薬品が選択されているが,基本的な機能は,凝集・沈澱・ろ過の3つであり,さらに下水・排水処理では殺菌も行われる。国内の凝集剤市場の9割を占める硫酸アルミニウムとポリ塩化アルミニウムの2023年の需要は,硫酸アルミニウムが前年6%の減少,ポリ塩化アルミニウムは1%の減少だった。同じく無機系凝集剤であるポリ硫酸第二鉄は,その使いやすさから応用範囲を広げている。次亜塩素酸ソーダ生産量は同2%減となった。活性炭の生産量は同15%減となり,長期低落傾向が続く。高分子凝集剤の2023年の需要は前年と同水準だった。
【目次】
1 概要
2 硫酸アルミニウム(硫酸バンド)
3 ポリ塩化アルミニウム(PAC)
4 ポリ硫酸第二鉄(「ポリテツ」)
5 次亜塩素酸ソーダ
6 活性炭
7 高分子凝集剤
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自動車向けエンジニアリングプラスチックの材料特性と技術・市場動向
【目次】
1 PA6(ポリアミド6,6ナイロン,ナイロン6)
2 PA66(ポリアミド66,66ナイロン,ナイロン66)
3 PC(ポリカーボネート樹脂)
4 POM(ポリオキシメチレン樹脂,ポリアセタール樹脂)
5 m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)
6 PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)
7 GF-PET(ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート樹脂)
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[Material Profile]
コバルト
ポリビニルピロリドン -
機能性ポリウレタンの進化と展望《普及版》
¥5,610
2018年刊「機能性ポリウレタンの進化と展望」の普及版。「ポリウレタン」の合成、構造、物性の基礎から、自動車、建築、寝具用フォーム、3Dプリンター用樹脂、耐震粘着ゲル、自己修復性塗料などの応用分野まで徹底解説した1冊。
(監修:古川睦久、和田浩志)
<a href="http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=115765"target=”_blank”>この本の紙版「機能性ポリウレタンの進化と展望(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2018年当時のものを使用しております。
古川睦久 ながさきポリウレタン技術研究所;長崎大学
和田浩志 AGC㈱
染川賢一 鹿児島大学
落合文吾 山形大学
遠藤 剛 近畿大学
村上裕人 長崎大学
宇山 浩 大阪大学
三俣 哲 新潟大学
梅原康宏 (公財)鉄道総合技術研究所
城野孝喜 東ソー㈱
鈴木千登志 AGC㈱
岩崎和男 岩崎技術士事務所
瀬底祐介 東ソー㈱
髙橋亮平 東ソー㈱
藤原裕志 東ソー㈱
徳本勝美 東ソー㈱
稲垣裕之 東レ・ダウコーニング㈱
植木健博 大八化学工業㈱
八児真一 第一化成㈱
外山 寿 Cannon S.p.A
佐藤正史 ㈱イノアックコーポレーション
佐渡信一郎 住化コベストロウレタン㈱
桐原 修 松尾産業㈱
六田充輝 ダイセル・エボニック㈱
大川栄二 ウレタンフォーム工業会
小玉誠志 プロセブン㈱
佐々木孝之 AGC㈱
林 伸治 ディーアイシーコベストロポリマー㈱
前田修二 日清紡テキスタイル㈱
勝野晴孝 日清紡テキスタイル㈱
萩原恒夫 横浜国立大学
シーエムシー出版
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<<目次>>
【ポリウレタンの化学編】
第1章 ポリウレタンの合成
1 はじめに
2 イソシアネートと活性水素化合物の反応
2.1 イソシアネートの合成
2.2 イソシアネートの反応機構
2.3 イソシアネートを用いたポリウレタンの合成法
2.4 合成に用いるポリオール,イソシアネート,鎖延長剤
3 イソシアネートを用いないウレタン合成
3.1 ビスクロロ炭酸エステル並びにビスクロロギ酸エステルを用いる合成
3.2 環状カーボナートを用いる方法
4 おわりに
第2章 イソシアネートのウレタン化反応機構
1 はじめに
2 イソシアネートX-N=C=OとアルコールR-OHの構造と性質,その作用について
2.1 MOPAC2016 PM7等での評価
2.2 フェニルイソシアネートとアルコールとのウレタン化反応へのフェニル置換基の効果
3 イソシアネートX-N=C=OとアルコールR-OHとのウレタン化反応の反応機構
3.1 イソシネートとアルコールとの反応の速度論的解析と理論計算による多分子機構の検証
3.2 イソシアネートX-NCOとアルコールR-OH等とのウレタン化反応のPM6シミュレーション
4 イソシアネートのウレタン化反応への触媒の作用機構について
4.1 イソシアネートのウレタン化反応への第3級アミンの触媒作用
4.2 イソシアネートのウレタン化反応への有機強酸等による触媒作用
5 生成物のカルバミン酸の不安定・脱炭酸性およびカルバミン酸エステルの安定さについて
5.1 フェニルカルバミン酸の水との反応
5.2 フェニルカルバミン酸メチルと水との挙動
6 まとめ
第3章 ポリウレタンの物性への化学構造と凝集構造の影響
1 はじめに
2 ポリウレタンの構成要素鎖
3 化学構造因子の物性への影響
3.1 ポリウレタンの製造法の影響
3.2 ポリマーグリコールの分子量分布の影響
3.3 ハードセグメントの分子量分布
3.4 鎖延長剤の混合比の影響
4 硬化温度の影響
5 ポリウレタンの物性と凝集構造の可視化
5.1 ミクロ凝集構造とゴム弾性
5.2 ポリウレタンのミクロ凝集構造の可視化
6 将来展望
第4章 新しいポリウレタン
1 ポリヒドロキシウレタンの合成と応用
1.1 背景
1.2 環状カーボナートの合成
1.3 ポリヒドロキシウレタンの合成と反応
1.4 ポリヒドロキシウレタンの応用
1.5 まとめ
2 トポロジカルな構造をもつポリウレタン
2.1 はじめに
2.2 ロタキサン構造をもつポリウレタン
2.3 主鎖に環状化合物を導入したネットワークポリウレタン
2.4 ポリロタキサンで架橋したポリウレタン
2.5 まとめ
3 環境対応ポリウレタン バイオベースポリオールを基材とするPU
3.1 はじめに
3.2 植物油脂を用いる高分子材料
3.3 植物油脂を用いるバイオポリウレタン
3.4 分岐状ポリ乳酸ポリオール
3.5 ダイマー酸をベースとするポリウレタン
3.6 おわりに
4 磁場応答性ソフトマテリアル
4.1 はじめに
4.2 磁性エラストマーの可変粘弾性
4.3 磁性エラストマーの応用
4.4 おわりに
【素材と加工編】
第5章 イソシアネート
1 はじめに
2 イソシアネートモノマー
2.1 イソシアネートの合成方法
2.2 代表的なイソシアネートモノマーの種類と反応性
2.3 特殊イソシアネート化合物を含む各種イソシアネートモノマー
2.4 変性ポリイソシアネート
第6章 ポリオール
1 はじめに
2 ポリエーテルポリオール
2.1 PPG
2.2 変性PPG
2.3 ポリオキシテトラメチレングリコール
3 ポリエステルポリオール
3.1 重縮合系ポリエステルポリオール
3.2 ポリカプロラクトンポリオール
4 ポリカーボネートジオール
5 ポリオレフィン系ポリオール
5.1 ポリブタジエンポリオール
6 各種ポリオールの性状とそのポリウレタンの特徴
7 非化石炭素資源由来ポリオール
7.1 植物油系ポリオール
8 おわりに
第7章 第三成分(鎖延長剤・硬化剤・架橋剤)
1 第三成分の概要
1.1 第三成分とは
1.2 第三成分の内容(中身)
1.3 第三成分の種類
1.4 第三成分の重要性
1.5 第三成分の使用状況
2 ジオール系第三成分
2.1 ジオール系第三成分の種類
2.2 ジオール系第三成分の製造方法
2.3 ジオール系第三成分の特徴
2.4 ジオール系第三成分の用途分野
3 ジアミン系第三成分
3.1 ジアミン系第三成分の種類
3.2 ジアミン系第三成分の製法
3.3 ジアミン系第三成分の特徴
3.4 ジアミン系第三成分の用途分野
4 その他の第三成分など
4.1 多価アルコール系の第三成分
4.2 その他の第三成分
5 総括(まとめ)
第8章 触媒
1 はじめに
2 ポリウレタンフォーム用触媒の活性機構
2.1 無触媒系における反応機構
2.2 触媒存在下における反応機構
3 ポリウレタンフォーム用触媒の種類
3.1 樹脂化反応活性と泡化反応活性
3.2 温度依存性
3.3 架橋反応活性
4 開発動向
4.1 軟質フォーム用反応遅延型触媒(TOYOCAT-CX20)
4.2 軟質フォーム用エミッション低減触媒(RZETA)
4.3 硬質フォーム用HFO発泡剤対応触媒(TOYOCAT-SX60)
5 おわりに
第9章 界面活性剤
1 はじめに
2 ポリウレタン発泡系におけるシリコーン整泡剤の位置づけ
3 シリコーン整泡剤の構造
4 シリコーン整泡剤の機能と役割
4.1 原料の均一混合・分散(乳化作用)
4.2 気泡核の生成(巻き込みガスの分散)
4.3 気泡の安定化(合一の防止)
4.4 セルの安定化(膜の安定化)
4.5 まとめ
5 シリコーン整泡剤の選択
5.1 軟質スラブおよびホットモールドフォーム用整泡剤
5.2 高弾性モールドフォーム
5.3 硬質フォーム
5.4 その他のフォーム
5.5 整泡剤の選択基準
6 今後の動向
第10章 難燃剤と難燃化技術
1 はじめに
2 ウレタンフォームの燃焼と難燃化機構
2.1 吸熱反応による難燃化
2.2 炭化促進による難燃化
2.3 希釈効果
2.4 ラジカルトラップによる難燃化
3 難燃剤の種類と特徴
3.1 ハロゲン系難燃剤
3.2 リン系難燃剤
3.3 水酸化金属系難燃剤
4 ウレタンフォームの難燃規格と評価方法
4.1 自動車
4.2 家具
4.3 電子材料
4.4 建材
4.5 その他
5 難燃剤の選択
6 おわりに
第11章 添加剤
1 はじめに
2 高分子の劣化
3 高分子の安定化
4 ポリウレタン用添加剤
4.1 スパンデックスの特許例
4.2 スパンデックス用添加剤の特徴
5 高分子の変色問題
5.1 変色原因
5.2 変色メカニズム
5.3 何故片ヒンダードフェノール系AOが変色しにくいか?
6 ポリウレタンに用いられている添加剤の例
7 まとめ
第12章 成形加工プロセス~ポリウレタン コンポジット成形について~
1 はじめに
2 RRIM(Reinforced Reaction Injection Molding)
3 成形装置
3.1 フィラープレミックス装置
3.2 エアローデイング
3.3 RRIM注入機
3.4 金型
3.5 成形プレス
4 ポリウレタンRTM(Resin transfer Molding)
5 ウレタンRTM成形装置
5.1 ガラス繊維プレカットおよびプリフォーム
5.2 高圧RTM注入機
5.3 成形金型
5.4 成形プレス
【ポリウレタンの応用製品編】
第13章 ポリウレタンフォームの最新技術動向
1 はじめに
2 軟質スラブウレタンフォーム
2.1 自動車用途
2.2 衣類用途
2.3 寝具,家具用途
2.4 フィルター用途
3 軟質モールドウレタンフォーム
4 硬質ウレタンフォーム・硬質イソシアヌレートフォーム
5 気体混入法
6 まとめ
第14章 自動車用内装材料
1 はじめに
2 ポリウレタンの特徴
3 シート・ヘッドレスト
4 インストルメントパネル
5 内装天井
6 ステアリングホイール
7 ロードフロア
8 衝撃吸収材
9 ドアトリムパネル
10 おわりに
第15章 ポリウレタンを使った環境対応型塗料・自己修復塗料に至る道
~機能性付与の観点から~
1 はじめに
2 PUR塗料の歴史とその機能性付与
3 環境対応型塗料とPUR系塗料
4 機能性塗料とPUR材料・塗料
5 自己治癒・自己修復
6 PUR塗料と自己修復性
6.1 自動車用塗料・上塗り塗料
6.2 プラスチック用塗料・ソフトフィール塗料
7 PUR系自己修復塗料の採用事例
8 今後の技術課題とその開発の方向性
8.1 水性UVポリウレタンアクリレート
8.2 水性ブロックイソシアネート(水性BL)
8.3 ハイブリッド化
9 おわりに
第16章 異種材料とポリウレタンの接着
1 はじめに
2 TPUとPEBAのインサート成形による接着・複合化の従来技術とその問題点
2.1 TPUをインサートしPEBAをオーバーモールドする際の問題点
2.2 PEBAをインサートしTPUをオーバーモールドする際の問題点
3 界面反応を利用したTPUとPEBAの直接接着(ダイアミド? K2シリーズ)
3.1 Type III型PEBAにおける,TPUをインサートしPEBAをオーバーモールドするプロセス
3.2 Type III型PEBAにおける,PEBAをインサートしTPUをオーバーモールドするプロセス
4 界面反応によるTPU-PEBA複合化による効果
4.1 PEBAインサートによる金型および工程の簡略化
4.2 TPUと金属の接合における接着層としての硬質ナイロン
4.3 MuellによるTPUの発泡とType III型PEBAシートの複合化
5 まとめ
第17章 断熱材(硬質ウレタンフォーム)
1 はじめに
2 硬質ウレタンフォーム断熱材とは
2.1 硬質ウレタンフォームの特長
2.2 硬質ウレタンフォーム製品の種類
3 硬質ウレタンフォームの用途
4 製品仕様と断熱性能
5 発泡剤の変遷
6 吹付け硬質ウレタンフォームの行政・業界動向
6.1 フロン排出抑制法
6.2 JIS A 9526の改正
6.3 優良断熱材認証制度
7 準建材トップランナー制度(案)について
8 省エネ基準適合義務化について
9 まとめ
第18章 耐震粘着マット
1 はじめに
2 ポリウレタン粘着ゲルの設計
3 ポリウレタン耐震粘着マットの特性
4 基材の異なる耐震ゲルの比較
5 耐震粘着ゲルの性能向上化
6 おわりに
第19章 体圧分散フォーム
1 はじめに
2 体圧分散フォーム
3 マットレスとしてのウレタンフォームの特性
3.1 体圧分散性能
3.2 圧縮時の通気性
3.3 温度依存性
3.4 寝返りのしやすさ
3.5 底づきの定量化
4 人体から見た性能評価
4.1 体圧分散性
4.2 体圧分散性の測定(1)
4.3 体圧分散性の測定(2)
4.4 寝返りのしやすさ
4.5 官能評価
5 まとめ
第20章 熱可塑性ポリウレタンエラストマー
1 はじめに
2 TPUの基本特性
2.1 製法と構造
2.2 TPUの原料と特性
2.3 ウレタン基濃度
3 成形方法とTPUの用途
4 TPUの高機能化
4.1 低硬度TPU
4.2 高耐熱性TPU
4.3 高透湿性TPU
4.4 耐光変色性TPU
4.5 ノンハロゲン難燃性TPU
4.6 非石油由来TPU
5 今後の展開
第21章 ポリウレタン系弾性繊維
1 はじめに
2 基礎技術
2.1 材料
2.2 製造方法
2.3 物性
2.4 用途
3 最近の技術動向
4 各社のスパンデックス
4.1 ライクラ?
4.2 ロイカ?
4.3 モビロン?
5 今後の展開
第22章 ポリウレタンと3Dプリンティング
1 はじめに
2 3Dプリンティング
3 熱可塑性ポリウレタン樹脂と熱硬化性ポリウレタン樹脂の3Dプリンティングへの利用
3.1 熱可塑性ポリウレタン(TPU)の粉末床溶融結合法(PBF)による3Dプリンティング
3.2 熱硬化性ポリウレタンの3Dプリンティングへの展開
4 TPUを用いた材料押し出し法による3Dプリンティング
5 まとめ
【ポリウレタンの市場編】
第23章 日本市場
1 概要
2 原料
2.1 ポリイソシアネート
2.2 ポリオール
3 ポリウレタン樹脂の製法および用途
4 ポリウレタンの需給
第24章 海外市場
1 概要
1.1 ウレタンフォーム
1.2 非ウレタンフォーム
1.3 中国市場
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月刊機能材料2024年8月号(電子版)
¥4,620
【創刊43周年記念特集】エラストマーの研究開発動向
★エラストマーは原料の選択・配合や混練技術によって特性の付与が可能で,耐熱性をはじめとする物性の向上や,活用のための研究例が報告されております。本特集では,エラストマーの材料開発や活用に向けた取り組みについて紹介いたします。
<著者一覧>
北嶋裕一 三菱ケミカル(株)
木下佑真 三菱ケミカル(株)
村井威俊 住友ベークライト(株)
鈴木裕司 住友ベークライト(株)
小林潤矢 新潟大学
浦野凜大 新潟大学
三俣哲 新潟大学
三田博亮 東京工業大学
藤枝俊宣 東京工業大学
千葉正毅 千葉科学研究所
和氣美紀夫 (有)Wits
大背戸豊 奈良女子大学
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【創刊43周年記念特集】エラストマーの研究開発動向
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バイオマス原料・リサイクル原料含有熱可塑性エラストマーの開発について
Development of Thermoplastic Elastomers Containing Biomass and Recycled Materials
近年,世界的なSDGsの取り組みや各国の環境規制強化を受けて,三菱ケミカル㈱ではサステナブルな製品開発を積極的に取り進めている。本稿では,当社の保有する高機能コンパウンド材料の中から,熱可塑性エラストマー材料テファブロックTM・トレックスプレーンTMのリサイクルおよびバイオマスグレードについて紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 プラスチックリサイクルの動向
3 リサイクル原料を用いた熱可塑性エラストマーの開発
4 良触感・良耐摩耗性テファブロックTM QEシリーズへのリサイクル原料の適用
5 バイオマス原料を用いた熱可塑性エラストマーの開発
6 天然物由来原料を用いた熱可塑性エラストマーの開発
7 終わりに
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非可食バイオマスを用いた熱安定バイオゴムの開発
Development of Heat stable Rubber Derived from Non-Edible Biomass
非可食バイオマスをベースとして,ほぼ100%バイオマス由来の液状バイオゴムを開発した。開発した液状バイオゴムは2種類あり,常温では無溶剤で液状であり,加熱して硬化すると柔らかいゴムと硬いゴムになる。いずれも耐熱性(耐熱重量減少性)が高く,特に含浸体では低温から高温まで熱安定な粘弾性を示した。
【目次】
1 はじめに
2 非可食バイオマス由来の熱安定バイオゴムについて
3 熱安定ゴムの硬化特性と硬化物特性
4 熱安定バイオゴムの溶剤希釈性
5 熱安定バイオゴム希釈液の複合体への適用
6 おわりに
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空隙を有する磁場応答性エラストマーの可変弾性挙動
Variable Elasticity for Magnetic-Responsive Elastomers Containing Voids
磁性粒子を高充填した磁性エラストマーは,空隙がない状態では磁場を印加しても弾性率は変化しない。しかし,空隙を造ると空隙率に比例して弾性率変化量が大きくなる。空隙によって磁性粒子の移動が可能になることに起因する。空隙を有する磁性エラストマーでは,磁場なしの高い弾性率を維持したまま,大きな弾性率変化を実現できる。
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エラストマー薄膜と骨格筋細胞からなるバイオアクチュエータの開発
Development of Bioactuator with Elastomer Thin Film and Skeletal Muscle Cells
筋細胞を駆動力とするバイオアクチュエータは,生体動作を模倣したソフトロボットや,薬剤試験のための臓器チップへの応用が期待されている。本稿では,UVレーザーにて成形した微細溝を有するエラストマー製薄膜の作製と,微細溝薄膜を培養基材として利用した筋細胞からなる薄膜状バイオアクチュエータの開発について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 自立可能な高分子薄膜の作製技術と特徴
3 高分子薄膜上の微細パターンの成形手法とそれを用いた骨格筋細胞の配列手法
4 薄膜状バイオアクチュエータの収縮動作制御
5 おわりに
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誘電エラストマセンサと触覚デバイス
Dielectric Elastomer Sensors and Haptic Devices
変形や圧力等の特性を測定するために使用される従来のセンサでは,多くの場合,金属,セラミック,ピエゾ,ポリマー等の材料が使用される。しかし,これらの材料は硬いものが多く,対象物にかかる圧力や伸びが変化すると,単一のセンサで計測することが困難になる場合がある。誘電エラストマ薄膜圧力センサ(膜厚0.2 mm)は,1 gfから20 kgf,または4 kgfから120 kgfまでの圧力を正確に測定可能である。また誘電エラストマストレッチセンサは,400%伸長時でもセンサとして動作することが可能になった。
【目次】
1 はじめに
2 誘電エラストマの概要
3 高性能な小型薄膜圧力DESの製作
4 高性能ストレッチDESの製作
5 人の指の動きをロボットの指の動きにシンクロさせるデバイス
6 纏め
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[Material Report-R&Dー]
アルキル-D-グルカミドを基盤とする低分子ゲル化剤の創製
Creation of Low-Molecular-Weight Gelator Based on Alkyl-D-Glucamide
低分子化合物でありながら溶媒とともにゲル状物質を形成できる低分子ゲル化剤は,機能性ソフトマテリアルとしての基礎と応用に興味が持たれている。本解説では,単純な分子構造の低分子ゲル化剤として知られるアルキル-D-グルカミドを化学修飾した化合物群から得られたゲルの物性,特に力学物性について検討した結果を紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 N-アルキルアミド-D-グルカミン系低分子ゲル化剤
3 オレオイルアミド-D-グルカミン系低分子ゲル化剤
4 メチルキャップしたステアロイルアミド-グリシン-D-グルカミン系低分子ゲル化剤
5 まとめ
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[Market Data]
石けん・洗剤工業の市場動向
石けん・洗剤市場は成熟市場といわれて久しいが,2022年は前年比で生産量102%,販売量101%,販売金額100%と前年水準にある。2022年はコロナ禍後も手洗い習慣が根付いたとみられ,手洗い用洗剤の需要が好調である。台所用洗剤においては汚れ落ちの早い新商品が発売され好調に推移している。停滞する石けん・洗剤市場においては,より消費者ニーズを喚起する商品展開が模索されており,除菌剤や柔軟剤いるなどの機能性洗剤や,すすぎ時間の短縮を狙う洗剤などが上市されている。今後も上記分野は活発化していくものと推測される。
【目次】
1 業界概要
2 需給動向
3 輸出入動向
4 環境問題への対応
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石油製品添加剤工業の市場動向
石油製品添加剤の需要は,その用途先となる燃料油や潤滑油などの需要に大きく左右される。2008年秋からの世界同時不況の影響で自動車,機械,電気機器などが大幅減産となり,その影響で石油製品,石油製品添加剤需要も落ち込みが続いた。2010年に回復の兆しが見られたものの,東日本大震災や景気低迷,エネルギー政策の迷走等により,先行きは不透明なものとなり,その後も需要は長く横ばいもしくは微増状態が続いている。
【目次】
1 概要
2 需給動向
2.1 燃料油添加剤
2.2 潤滑油添加剤
3 添加剤メーカーの動向
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[Material Profile]
過硫酸アンモニウム
水素化ビスフェノールA
ビスフェノールA -
有機フッ素化合物の最新動向《普及版》
¥5,280
2018年刊「有機フッ素化合物の最新動向」の普及版。電解液、発光材料、機能性色素、フッ素樹脂など様々な機能性材料として応用される有機フッ素化合物を解説した1冊。
(監修:今野 勉)
<a href="https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=115804"target=”_blank”>この本の紙版「有機フッ素化合物の最新動向(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2018年当時のものを使用しております。
今野 勉 京都工芸繊維大学
柴富一孝 豊橋技術科学大学
網井秀樹 群馬大学
國信洋一郎 九州大学
新名清輝 名古屋工業大学
柴田哲男 名古屋工業大学
住井裕司 名古屋工業大学
藤田健志 筑波大学
渕辺耕平 筑波大学
市川淳士 筑波大学
山崎 孝 東京農工大学
丹羽 節 (国研)理化学研究所
矢島知子 お茶の水女子大学
井上宗宣 (公財)相模中央化学研究所
山口博司 名古屋大学
水上 進 東北大学
平井憲次 (公財)相模中央化学研究所
小林 修 (公財)相模中央化学研究所
森 達哉 住友化学㈱
氏原一哉 住友化学㈱
庄野美徳 住友化学㈱
南部典稔 東京工芸大学
山田重之 京都工芸繊維大学
久保田俊夫 茨城大学
折田明浩 岡山理科大学
船曳一正 岐阜大学
大槻記靖 日本ゼオン㈱
伊藤隆彦 ㈱フロロテクノロジー
井本克彦 ダイキン工業㈱
入江正樹 ダイキン工業㈱
長谷川直樹 ㈱豊田中央研究所
宮崎久遠 旭化成㈱
西 栄一 旭硝子㈱
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<<目次>>
第1章 フッ素化合物の合成
1 最近のフッ素化剤動向
1.1 はじめに
1.2 求核的フッ素化剤の動向
1.2.1 Fluolead
1.2.2 XtalFluor
1.2.3 PhenoFluor
1.2.4 PhenoFluorMix
1.2.5 PyFluor
1.3 N-F結合型求電子的フッ素化剤の最近の応用例
1.3.1 遷移金属触媒を用いたC-F結合形成反応
1.3.2 キラルアニオン相間移動触媒
1.4 おわりに
2 最近のフルオロアルキル化剤の動向
2.1 はじめに
2.2 求核的トリフルオロメチル化反応の進展
2.3 求電子的トリフルオロメチル化反応,酸化的トリフルオロメチル化反応の進展
2.4 ラジカル的トリフルオロメチル化反応の進展
2.5 おわりに
3 位置選択的なトリフルオロメチル化反応の開発
3.1 はじめに
3.2 C(sp2)-H結合の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.2.1 5員環ヘテロ芳香族化合物の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.2.2 6員環ヘテロ芳香族化合物の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.2.3 芳香族化合物の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.2.4 オレフィン性C-H結合の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.3 C(sp3)-H結合の位置選択的なトリフルオロメチル化
3.3.1 カルボニルα位のトリフルオロメチル化
3.3.2 ベンジル位のトリフルオロメチル化
3.4 今後の展望
4 ペンタフルオロスルファニル化合物の最新動向
4.1 はじめに
4.2 SF5基置換芳香族炭化水素の合成
4.3 SF5基置換複素環式化合物の合成
4.3.1 芳香族炭化水素上にSF5基が結合した複素環式化合物の合成
4.3.2 SF5基が複素環上に直接結合した複素環式化合物(5員環)の合成
4.3.3 SF5基が複素環上に直接結合した複素環式化合物(6員環)の合成
4.4 SF5芳香環部位およびSF5複素環式化合物部位を直接導入する試薬の開発
4.5 おわりに
5 トリフルオロメタンスルホニル基含有化合物の最新動向
5.1 はじめに
5.2 芳香族トリフロン(Ar-SO2CF3),複素環トリフロン(HetAr-SO2CF3)の合成
5.2.1 フリーデル・クラフツ反応を用いる手法
5.2.2 Thia-Fries転位を用いる合成法
5.2.3 超原子価ヨードニウム塩を用いたアリールトリフロンの合成
5.2.4 芳香族ジアゾ化合物とCF3SO2Naを用いた手法
5.2.5 CF3SO2NaとPd触媒下でのカップリング反応を用いた手法
5.2.6 ベンザインに対するトリフリル化反応
5.2.7 N-芳香族プロピオールアミドとスルフィン酸の光環化反応
5.2.8 トリフリルジアリール-λ3-ヨードニウムイリド塩試薬を用いた芳香族トリフロン,ピリジルトリフロンの合成
5.3 おわりに
6 テトラフルオロエチレン基を有する有機分子の合成開発
6.1 はじめに
6.2 テトラフルオロエチレン基含有化合物の合成法
6.2.1 直接法
6.2.2 間接法(ビルディング・ブロック法)
7 フッ素脱離を利用する炭素-フッ素結合活性化反応の現状
7.1 序
7.2 遷移金属によるフッ素脱離
7.3 β-フッ素脱離によるC-F結合活性化
7.3.1 酸化的環化
7.3.2 酸化的付加
7.3.3 求電子的カルボ(アミノ)メタル化
7.3.4 挿入
7.3.5 ラジカル付加
7.4 α-フッ素脱離によるC-F結合活性化
7.5 総括
8 フッ素原子あるいは含フッ素アルキル基を有する不斉炭素の構築法
8.1 はじめに
8.2 触媒的アルドール反応
8.3 キラルなスルフィンアミドを用いた反応
8.4 直接的なトリフルオロメチル化ならびにフッ素化反応
8.5 環化を伴うトリフルオロメチル化ならびにフッ素化反応
8.6 アルキン類と含フッ素カルボニル化合物との反応
8.7 含フッ素アルキン類とα,β-不飽和カルボニル化合物との反応
8.8 トリフルオロメチル基を有した化合物のプロトン移動反応
8.9 おわりに
9 TFE,HFP,CTFEなどの安価な市販のフッ素原料を用いた合成
9.1 はじめに:ペルフルオロアルケン類を起点とする精密有機合成
9.2 脱フッ素を経る置換反応
9.2.1 10族遷移金属触媒を用いた交差カップリング反応
9.2.2 銅触媒を用いた交差カップリング反応
9.2.3 N-ヘテロサイクリックカルベン(NHC)類の付加
9.3 炭素-炭素二重結合への付加反応
9.3.1 銅を用いた付加反応
9.3.2 金属フッ化物の付加を起点とする変換
9.3.3 ニッケル(0)錯体への環化付加を経る変換
9.4 ペルフルオロアルケン類の交差オレフィンメタセシス反応への利用
9.5 TFEの実験室レベルでの新規発生法
9.6 最後に
10 可視光レドックス触媒を用いた有機フッ素化合物の合成
10.1 はじめに
10.2 ルテニウム,イリジウム錯体を用いた可視光ペルフルオロアルキル化
10.3 有機色素を用いた可視光ペルフルオロアルキル化
10.4 錯形成などを利用した可視光ペルフルオロアルキル化
10.5 おわりに
第2章 医農薬分野への応用
1 フッ素系医薬の動向
1.1 はじめに
1.2 フッ素系医薬
1.2.1 消化器官用薬
1.2.2 糖尿病治療薬
1.2.3 循環器官用薬
1.2.4 血液用薬
1.2.5 鎮痛・抗炎症薬
1.2.6 内分泌系用薬
1.2.7 抗菌薬
1.2.8 抗真菌薬
1.2.9 抗ウィルス薬
1.2.10 抗悪性腫瘍薬
1.2.11 中枢神経系用薬
1.2.12 泌尿器官用薬
1.2.13 感覚器官用薬
1.2.14 呼吸器官用薬
1.2.15 遺伝性疾患治療薬
1.2.16 放射線診断用薬
2 PET用診断薬の合成ならびにその応用
2.1 PET検査について
2.2 サイクロトロンと標識合成装置
2.3 PET核種について
2.4 PET核種18Fについて
2.4.1 18O(p,n)18F反応について
2.4.2 20Ne(d,α)18F反応について
2.4.3 その他の18F製造法について
2.5 当院における18F-PET用診断薬について
2.6 その他の臨床研究18F-PET診断薬
2.7 新規18F-PET診断薬の開発に向けて
3 MRIなどへの機能性含フッ素プローブ応用
3.1 はじめに
3.2 分子イメージングプローブの開発(その1):OFF/ON型低分子19F MRIプローブ
3.3 19F MRIプローブの高感度化
3.4 分子イメージングプローブの開発(その2):OFF/ON型ナノ粒子19F MRIプローブ
3.5 まとめ
4 フッ素系農薬の開発動向
4.1 はじめに
4.2 フッ素系除草剤
4.2.1 アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤
4.2.2 プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤
4.2.3 カロテノイド生合成阻害剤
4.2.4 細胞分裂阻害剤
4.2.5 その他のフッ素系阻害剤
4.3 フッ素系殺虫剤
4.3.1 GABA作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネルブロッカー
4.3.2 ナトリウムチャネルモジュレーター
4.3.3 ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター
4.3.4 プロトン勾配を撹乱する酸化的リン酸化脱共役剤
4.3.5 キチン生合成阻害剤
4.3.6 ミトコンドリア電子伝達系複合体及び複合体阻害剤
4.3.7 リアノジン受容体モジュレーター
4.3.8 その他の作用機構に属するフッ素系殺虫剤
4.3.9 作用機構が不明あるいは不明確なフッ素系殺虫剤
4.4 フッ素系殺菌剤
4.4.1 ミトコンドリア呼吸鎖電子伝達系複合体阻害剤
4.4.2 ステロール生合成のC14位のデメチラーゼ阻害剤(DMI剤)
4.4.3 その他の作用機構に属するフッ素系殺菌剤
4.4.4 作用機構未分類のフッ素系殺菌剤
4.5 最後に
5 含フッ素家庭防疫用殺虫剤の探索研究
5.1 はじめに
5.2 アミドフルメト
5.3 ジメフルトリン
5.4 メトフルトリン
5.5 プロフルトリン
5.6 モンフルオロトリン
5.7 α-ピロン化合物
5.8 おわりに
第3章 低分子機能性材料
1 フッ素化ジエーテル化合物の物性および電気化学特性
1.1 はじめに
1.2 物理的,化学的および電気化学的性質
1.3 リチウム二次電池への応用
2 フッ素系発光材料
2.1 はじめに
2.2 フッ素系蛍光材料
2.2.1 希薄溶液で利用できる含フッ素蛍光分子
2.2.2 固体状態で発光可能な含フッ素蛍光分子
2.2.3 液晶状態で発光可能な含フッ素蛍光分子
2.3 フッ素系りん光材料
2.3.1 含フッ素配位子をもつイリジウム錯体
2.3.2 含フッ素りん光発光性金錯体
2.3.3 ハロゲン結合型りん光発光共結晶
2.4 おわりに
3 有機電界効果トランジスターを指向した含フッ素有機半導体材料の設計と評価
3.1 はじめに
3.2 BPEPEの合成とキャリア輸送能評価
3.3 FPEの合成とキャリア輸送能評価
3.4 おわりに
4 フッ素置換基を活用した機能性色素の設計とその特性
4.1 はじめに
4.2 モノメチンシアニン色素へのフッ素置換基の導入効果
4.3 フッ素置換基を有するモノ,トリ,およびペンタメチンシアニン色素
4.4 ヘプタメチンシアニン色素へのフッ素置換基導入の効果
4.5 おわりに
5 地球環境型フッ素系溶剤“ゼオローラH”
5.1 はじめに
5.2 洗浄剤の動向
5.3 フッ素系洗浄剤の種類と基本物性比較
5.4 ゼオローラHとは
5.4.1 毒性データ
5.4.2 ゼオローラHシリーズの基本物性
5.4.3 ゼオローラHTAによる洗浄システム
5.4.4 ゼオローラHTAの溶解性・洗浄性
5.4.5 ランニングコスト低減
5.5 おわりに
第4章 高分子機能性材料
1 常温型フッ素系コーティング剤による電子部品・実装基板の防湿性・防水性付与
1.1 はじめに
1.2 概要
1.3 皮膜特性面での優位点
1.4 使用上のメリット
1.4.1 皮膜不燃性
1.4.2 コーティング液非引火性
1.4.3 高信頼性
1.5 使用例
1.5.1 防湿・イオンマイグレーション防止・リーク防止
1.5.2 リチウムイオン電池電解液対策
1.5.3 LEDの劣化防止(硫化防止性)
1.6 今後の方向性と環境への配慮
2 塗料用水性フッ素樹脂の耐候性と水性架橋技術
2.1 はじめに
2.2 有機溶剤と環境問題
2.3 フッ素樹脂の水性化
2.4 水性塗料用フッ素樹脂
2.4.1 エマルションタイプ
2.4.2 水性架橋システム
2.5 終わりに
3 自動車向け高機能フッ素ゴム
3.1 序章
3.2 フッ素ゴムの種類と特徴
3.2.1 フッ素ゴムの特徴とASTM分類
3.3 自動車の地球環境問題への取り組み
3.4 自動車向けフッ素ゴムに求められる機能と開発動向
3.4.1 排気系
3.4.2 燃料系
3.4.3 動力系
3.4.4 冷却系
3.5 おわりに
4 フッ素電解質材料の固体高分子形燃料電池触媒層への応用
4.1 はじめに
4.2 固体高分子形燃料電池の触媒層
4.3 触媒層アイオノマー
4.3.1 触媒層アイオノマーのプロトン伝導性
4.3.2 触媒層アイオノマーのガス透過性
4.3.3 触媒層アイオノマーの白金触媒表面への吸着による触媒被毒
4.4 まとめ
5 固体高分子型燃料電池用フッ素系電解質膜の高機能化
5.1 はじめに
5.2 固体高分子型燃料電池(PEFC)
5.3 電解質膜の特徴と機能発現因子
5.4 高性能,高耐久電解質膜の開発
5.5 最後に
6 接着性フッ素樹脂及びその応用
6.1 緒言
6.2 フッ素樹脂の特性,市場及び用途
6.3 接着性フッ素系高分子材料の紹介及び複合化
6.3.1 接着性フッ素樹脂とは
6.3.2 接着性フッ素樹脂を用いた複合化
6.4 自動車におけるフッ素樹脂系高分子材料の用途
6.5 燃料系の防止材料,長期耐久部材としてのフッ素樹脂
6.5.1 燃料チューブの動向
6.5.2 フッ素樹脂の燃料バリア機構
6.5.3 成形性に優れた接着性ETFEの開発と燃料ホースシステム
6.6 接着性フッ素樹脂の新たな展開
6.7 フッ素技術によるポリアミド樹脂の改質について
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e-Lecture 甦る(“か?”)バイオプラスチック―“COP21”を受けて:現状と普及課題―
¥550
こちらの商品は、2016年7月5日に行われたシーエムシー出版主催セミナー「バイオプラスチックの最新技術と将来展望」の『第1部 甦る(“か?”)バイオプラスチック―“COP21”を受けて:現状と普及課題― (講演者:大島一史氏)』で使用した予稿集を編集・データ化したものです。(全24頁)
1 バイオマスとは
2 バイオマス由来素材の現状
2.1 利活用手段
2.2 開発 及び 活用事例
2.3 市場:規模と動向
3 実用化・普及に向けた取り組みと課題
3.1 国の基本戦略の中での扱い
3.2 呼応した民間側の取り組み と(現実的な)成果
3.3 COP21での扱い―甦る最後(?)の機会か
3.4 普及課題 -
月刊機能材料2025年2月号(電子版)
¥4,620
【特集】コーティング材料・技術の研究と活用
★コーティング技術の活用は材料表面に様々な耐性を付与することにつながり,また,高分子や金属,ガラスなどの材質に適用できるように研究開発が進展していることから,活用分野も多岐にわたります。本特集では,コーティング材料・技術にまつわる研究およびその活用に関して紹介いたします。
<著者一覧>
田中一平 兵庫県立大学
須賀健雄 早稲田大学
市川 司 日本大学
根本修克 日本大学
林 智広 東京科学大学
沖村邦雄 東海大学
関根良博 熊本大学
北山雄己哉 大阪公立大学
原田敦史 大阪公立大学
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【特集】コーティング材料・技術の研究と活用
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複雑立体形状に対応したダイヤモンドコーティング技術の開発
Development of Diamond Coating Technology for Complex Three-Dimensional Shapes
三次元複雑形状に追従して高密度プラズマが形成可能なMicrowave sheath-voltage combination plasma(MVP)法を用いたダイヤモンド合成について,MVPの原理と装置概要について解説する。さらに装置を改良したアース型MVPによる棒状形状へのダイヤモンド膜の現状について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 MVPの生成原理
3 MVPによるダイヤモンド合成
4 高圧力化での3次元形状へのプラズマ生成
4.1 高圧領域でのプラズマ生成
4.2 棒状基材へのダイヤモンドコーティング
5 おわりに
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水中CO2捕捉に基づく親水性スマートコーティングへの展開
Wettability Switching of Smart Coating Based on CO2 Capture in Water
独自設計したジアミン部位を有するポリマーが,水中に浸漬するだけで微量の溶存CO2を捕捉し,両性イオンを形成することでコーティング表面を超親水化することを明らかにした。使用環境下で機能が自発的に発現する「環境適応」型のコーティングとして,防汚性,生体適合性,低摩擦性など多様な展開が期待される。
【目次】
1 はじめに
2 微量CO2の捕捉による両性イオンのその場形成
3 ジアミン誘導体の水中でのCO2付加反応
4 中性子反射測定(NR)によるジアミンポリマーのCO2応答親水化挙動
5 まとめと将来展望
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ケイ素系高分子によるコーティング膜の創製
Preparation of Coating Films Using Silicon-Containing Polymers
無機高分子であるポリシロキサンのうち,広い分野で利用されているポリジメチルシロキサンは,他材料との密着性が悪いため,表面改質材としての応用が困難である。ポリシロキサンの主鎖あるいは側鎖に置換基や官能基を導入することで,異種材料との密着性が向上し,材料表面に新たな機能を付与させることが可能となる。
【目次】
1 はじめに
2 ポリシロキサン誘導体の特性
3 側鎖に親水性置換基を有するポリ(シルアリーレンシロキサン)誘導体による表面改質
3.1 側鎖型ポリマーを用いた薄膜の作製
3.2 側鎖型ポリマーを用いて作製した薄膜の表面観察
3.3 側鎖型ポリマーを用いて作製した薄膜の接触角測定
4 ゾル-ゲル法を用いた有機-無機ハイブリッド薄膜による表面改質
4.1 ゾル-ゲル法を用いた有機-無機ハイブリッド薄膜の作製
4.2 ゾル-ゲル法により作製した有機-無機ハイブリッド薄膜の表面観察
4.3 ゾル-ゲル法により作製した有機-無機ハイブリッド薄膜の接触角測定
5 主鎖にエーテル部位を有するポリシロキサン誘導体による表面改質
5.1 主鎖にエーテル部位を有するポリシロキサン誘導体を用いた薄膜の作製
5.2 主鎖型ポリマーを用いて作製した薄膜の接触角測定
5.3 主鎖型ポリマーを用いて作製した薄膜の表面観察
6 おわりに
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機械学習を用いた抗タンパク吸着・抗細胞接着特性を持つ単分子膜・高分子ブラシ薄膜のデザイン
Design of Monolayer and Polymer Brush Thin Films with Anti-Protein Adsorption and Anti-Cell Adhesion Properties Using Machine Learning
望む機能を持つ材料を探索するにあたり,インフォマティクス(情報科学)を用いた手法の材料設計やスクリーニングへの応用が注目されている。しかし,バッテリー技術,触媒,磁性材料などの分野と比べると,バイオマテリアル(生体材料)分野における材料インフォマティクスの応用は少ない。序論ではインフォマティクスを用いたバイオマテリアル設計の代表的な研究を紹介し,この分野に特有の技術的課題について議論する。続いて,我々が行ったインフォマティクスを用いて単分子膜やポリマー薄膜へのタンパク質吸着を予測した事例を示す。データセットの構築,記述子やアルゴリズムの選択,回帰モデルの解釈について述べる。
【目次】
1 はじめに
2 バイオマテリアル設計へのインフォマティクスの応用
2.1 自己組織化単分子膜へのタンパク質吸着の予測と材料スクリーニングへの応用
2.2 高分子ブラシ薄膜へのタンパク質吸着の予測
3 結論
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相転移酸化物薄膜コーティングによる省エネルギー用スマートウィンドウ開発
Phase Transition Oxide Film Coatings for Energy-Saving Smart Windows
周囲温度上昇時に赤外光透過率を自動低減するスマートウィンドウ開発が活発化している。本稿ではガラス基板上に堆積した相転移VO2薄膜の省エネルギー用スマートウィンドウへの応用について述べる。ガラス上に良質な結晶性を有するVO2薄膜を堆積するために基板バイアススパッタ法及び酸化亜鉛(ZnO)バッファー層を導入した。更に可視光透過率向上に有効なトップ層コーティングについて触れる。
【目次】
1 はじめに
2 反応性スパッタ法によるVO2薄膜堆積方法とスマートウィンドウの性能評価法
2.1 基板バイアス印加反応性スパッタ法
2.2 酸化亜鉛バッファー層の堆積
3 作製した積層膜の基礎物性とスマートウィンドウ性能評価の結果
3.1 VO2/ZnO/glass積層膜の結晶性,IMT特性及び光学スイッチング特性
3.2 VO2/ZnO/glass積層膜のスマートウィンドウ性能評価
3.3 ZnOナノロッドバッファー導入による特性改善
4 光学設計に基づくSiO2反射防止膜堆積によるスマートウィンドウ性能の改善
4.1 光学シミュレーションによる性能予測
4.2 SiO2膜コーティング時の光学特性シミュレーション
4.3 SiO2/VO2/ZnO/glass 4層構造の光学特性とスマートウィンドウ性能評価結果
5 まとめ
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[Material Report-R&Dー]
水素結合集積化による磁気スイッチング機能の活性化:無用の分子から有用な分子への変換
Activation of Magnetic Switching by Hydrogen Bond Aggregation: Conversion from Useless Molecules to Useful Molecules
金属イオンと有機配位子からなる金属錯体は,金属イオンの種類や数,配位子のデザインによって,様々な構造,電子状態およびスピン状態をとる。電子状態を外部刺激で変化できれば,分子の色,磁性などの様々な機能を自由に制御可能となる。本稿では,水素結合集積化による外部刺激応答性分子の機能開拓について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 合成と磁気特性
3 まとめ
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微粒子界面光反応を利用した構造的・化学的機能をもつ高分子微粒子材料の開発
Development of Morphologically and Chemically Functionalized Polymer Particles via Interfacial Photoreaction
粒子内部に空隙をもつ中空高分子微粒子は,高い光散乱性を示すことから化粧品や塗料に用いられる。さらに,種々の機能性分子を内包した高分子カプセルはインク,香料および肥料など用途が多岐にわたる機能性微粒子である。本稿では,筆者らが独自に開発を進めてきた「微粒子界面光架橋反応」を利用した中空粒子や高分子カプセルの調製技術および機能化事例について解説する。
【目次】
1 はじめに
2 微粒子界面光反応を利用した中空高分子微粒子合成法
3 中空粒子のカプセル化と機能化
4 界面光架橋反応における反応波長の長波長化
5 核酸塩基を光反応性部位として利用した刺激応答性高分子カプセルの調製
6 おわりに
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[Market Data]
半導体用ケミカルスの市場動向
世界半導体市場統計(WSTS)は,2024年春季予測を2024年6月4日に発表した。それによると,2024年の半導体世界市場は前年比で16%増の6,112億3,100万米ドルで,不況を脱して増加に転じる見込みである。回復した半導体市場は2025年に向けてより一層の増加が見込め,2025年には6,874億8,100万米ドル(対2023年比30.5%増)に達するものとみられる。
【目次】
1 半導体市場動向
1.1 世界の半導体市場
1.2 半導体デバイスの分類
1.3 世界の半導体メーカー動向
1.4 世界のファブレス半導体メーカー動向
1.5 世界のファウンドリー企業動向
1.6 日本の半導体メーカーの動向
1.7 半導体製造装置の市場
1.8 半導体材料の市場
2 半導体製造用ガス
2.1 高純度キャリアガス
2.2 半導体デバイス製造用ガス
2.3 成膜用ガス
2.4 ドーピング用ガス
2.5 ドライエッチング用材料
3 フォトレジスト
4 半導体封止材料
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[Material Profile]
ポリエチレンイミン -
リビングラジカル重合《普及版》
¥5,500
2018年刊「リビングラジカル重合」の普及版。構造が精密に制御された高分子を合成できる優れた重合手法であるリビングラジカル重合の、ゴム・シーリング、粘・接着剤など多岐にわたる応用分野を解説した1冊。
(監修:松本章一)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2018年当時のものを使用しております。
松本章一 大阪府立大学大学院
澤本光男 中部大学;京都大学
大塚英幸 東京工業大学
大内 誠 京都大学
森 秀晴 山形大学
上垣外正己 名古屋大学
藤田健弘 京都大学
山子 茂 京都大学
中村泰之 (国研)物質・材料研究機構
佐藤浩太郎 名古屋大学
内山峰人 名古屋大学大学院
金岡鐘局 滋賀県立大学
伊田翔平 滋賀県立大学
後関頼太 東京工業大学
石曽根隆 東京工業大学
早川晃鏡 東京工業大学
小林元康 工学院大学
遊佐真一 兵庫県立大学
寺島崇矢 京都大学
南 秀人 神戸大学
杉原伸治 福井大学
岩 泰彦 関西大学
谷口竜王 千葉大学大学院
吉田絵里 豊橋技術科学大学
河野和浩 大塚化学㈱
中川佳樹 ㈱カネカ
有浦芙美 アルケマ㈱
嶋中博之 大日精化工業㈱
坂東文明 日本ゼオン㈱
佐藤絵理子 大阪市立大学大学院
辻井敬亘 京都大学
吉川千晶 (国研)物質・材料研究機構
榊原圭太 京都大学
北山雄己哉 神戸大学大学院
箕田雅彦 京都工芸繊維大学
須賀健雄 早稲田大学
有田稔彦 東北大学
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<<目次>>
〔第Ⅰ編 基礎研究概説〕
第1章 リビングラジカル重合:総論
1 はじめに
1.1 ラジカル重合
1.2 連鎖重合
2 リビング重合とリビングラジカル重合
2.1 リビング重合の定義
2.2 リビング重合の発展とリビングラジカル重合
2.3 リビング重合とドーマント種
2.4 精密重合
2.5 リビング重合の特徴
2.6 リビング重合の実証
2.7 リビング重合と高分子精密合成
第2章 ニトロキシドを用いるリビングラジカル重合と動的共有結合ポリマー
1 はじめに
2 ニトロキシドラジカルを用いるリビングラジカル重合
2.1 ニトロキシドラジカル添加によるリビングラジカル重合
2.2 アルコキシアミン骨格を利用した精密高分子合成
3 ニトロキシドラジカルを用いる動的共有結合ポリマーの設計
3.1 動的共有結合化学とアルコキシアミン骨格
3.2 主鎖型動的共有結合ポリマーの設計
3.3 側鎖型および架橋型動的共有結合ポリマーの設計
4 おわりに
第3章 原子移動ラジカル重合によるシークエンス制御
1 緒言
2 交互共重合性モノマーを用いた配列制御
3 非共役モノマー種を用いた配列制御
4 かさ高さを用いた配列制御
5 環化重合を用いた配列制御
6 高効率的不活性化が可能なATRPを用いた配列制御
7 結言
第4章 RAFT重合による機能性高分子の分子設計・合成
1 はじめに
2 共役ジエン類のRAFT重合
3 ジビニルモノマー類のRAFT重合
4 反応性ハロゲン部位を有するビニルモノマー類のRAFT重合
5 おわりに
第5章 リビングラジカル重合系における立体構造制御
1 はじめに
2 拘束空間による立体構造制御
3 モノマー置換基による立体構造制御
4 溶媒や添加物による立体構造制御
5 おわりに
第6章 有機テルル化合物を用いるラジカル重合
1 はじめに
2 重合条件と反応機構
3 TERPによる高分子エンジニアリング
3.1 ホモポリマーの合成
3.2 共重合体の合成
3.3 重合末端の変換
3.4 官能基を持つ開始剤の合成と利用
4 多分岐高分子の制御合成
5 まとめ
第7章 制御重合を活用したラジカル重合反応の停止機構の解析
1 はじめに
1.1 研究の背景とコンセプト
1.2 これまでの研究報告
2 機構解明の手法
2.1 リビングラジカル重合法を利用した重合停止反応の解析方法
2.2 反応機構解析に用いられるリビングラジカル重合法とその反応方法
3 各モノマーについての重合停止反応機構の決定
3.1 MMA
3.2 スチレン
3.3 アクリレート
3.4 イソプレンの重合停止反応機構
4 停止反応機構に対する溶媒粘度の効果
5 まとめ
第8章 活性種の直接変換による新しい精密重合
1 はじめに
2 間接的な活性種の変換
3 直接的活性種の変換
4 炭素―ハロゲン結合を介した直接活性種変換
5 RAFT末端をドーマント種として介した直接的活性種変換と相互変換重合
6 まとめ
第9章 RAFT機構によるリビングカチオン重合
1 はじめに
2 カチオンRAFT重合の反応機構
3 カチオンRAFT重合における連鎖移動剤
4 カチオンRAFT重合におけるカチオン源
5 カチオンRAFT重合におけるモノマー
6 カチオンRAFT重合を用いた精密高分子合成
7 まとめ
第10章 リビングカチオン重合による機能性高分子の合成
1 はじめに
2 リビングカチオン重合の基礎
2.1 比較的弱いルイス酸を単独で用いる系
2.2 強いルイス酸と添加物を組み合わせた系
2.2.1 添加塩基(ルイス塩基)の系
2.2.2 添加塩の系
3 リビングカチオン重合の新しい展開
4 リビングカチオン重合を用いた種々の機能性高分子合成
4.1 植物由来モノマーから新しいバイオベース材料へ
4.2 刺激応答性材料
4.3 種々のポリマーによる表面・界面機能の制御
5 まとめ
第11章 リビングアニオン重合による水溶性・温度応答性高分子の合成
1 はじめに
2 水溶性・温度応答性ポリ(メタ)アクリルアミドの合成
2.1 N,N-ジアルキルアクリルアミド類のアニオン重合
2.2 保護基を有するN-イソプロピルアクリルアミドのアニオン重合
2.3 N,N-ジアルキルメタクリルアミドのアニオン重合
2.4 α-メチレン-N-メチルピロリドンのアニオン重合
3 水溶性・温度応答性ポリメタクリル酸エステルの合成
4 おわりに
〔第Ⅱ編 機能性高分子開発〕
第1章 リビングラジカル重合による高透明耐熱ポリマー材料の設計
1 はじめに
2 耐熱性アクリルポリマーの設計
3 ポリ置換メチレンの分子構造設計
3.1 マレイミド共重合体
3.2 ポリフマル酸エステル
4 ジチオ安息香酸エステルを用いるDiPFのRAFT重合
5 トリチオカーボネート誘導体を用いるDiPFのRAFT重合
6 おわりに
第2章 リビングラジカル重合によるPOSS含有ブロック共重合体の合成
1 はじめに
2 RAFT法によるPOSS含有ブロック共重合体の合成
2.1 POSS含有ブロック共重合体の分子設計
2.2 RAFT法によるホモポリマーの合成
2.3 RAFT法によるブロック共重合体の合成
2.4 PMAPOSS-b-PTFEMAのバルクにおける高次構造解析
2.5 PMAPOSS-b-PTFEMAの薄膜構造解析および誘導自己組織化(Directed Self-Assembly:DSA)
3 おわりに
第3章 異種材料接着を指向した表面開始制御ラジカル重合による表面改質
1 はじめに
2 表面開始制御ラジカル重合
3 高分子電解質ブラシによる接着
4 今後の課題と展望
第4章 リビングラジカル重合によるジャイアントベシクルの合成
1 はじめに
2 ポリイオンコンプレックスによるジャイアントベシクル形成
3 pH応答ジブロック共重合体によるジャイアントベシクル形成
4 おわりに
第5章 リビングラジカル重合による両親媒性ポリマーの合成と精密ナノ会合体の創出
1 はじめに
2 両親媒性ランダムコポリマー
2.1 精密合成
2.2 一分子折り畳みによるユニマーミセル
2.3 精密自己組織化による多分子会合ミセル
2.4 温度応答性ミセル
2.5 ナノ構造構築と機能
3 タンデム重合による両親媒性グラジエントコポリマー
4 末端選択的エステル交換と両親媒性局所機能化ブロックコポリマー
5 両親媒性環化ポリマー
6 両親媒性ミクロゲル星型ポリマー
7 おわりに
第6章 リビングラジカル重合を用いた機能性高分子微粒子の合成
1 はじめに
2 リビングラジカル重合による架橋粒子
3 リビングラジカル重合による中空(カプセル)粒子
4 リビングラジカル重合による内部モルフォロジーの制御
5 リビングラジカル重合による粒子表面性質制御
6 重合誘起自己組織化法(PISA)による微粒子の合成
7 おわりに
第7章 水酸基含有ビニルエーテル類の精密ラジカル重合と機能
1 はじめに
2 ビニルエーテル類の単独ラジカル重合が可能になるまで
3 水酸基含有ビニルエーテル類のフリーラジカル重合
4 水酸基含有ビニルエーテル類のRAFTラジカル重合
5 種々の水酸基含有ビニルエーテルを含むポリマーの合成・機能・応用
第8章 ポリマーバイオマテリアルの合成と医用材料への展開
1 はじめに
2 薬物担体の設計
3 バイオコンジュゲーション
4 生分解性ポリマー
5 表面改質(抗ファウリング,抗菌性)
6 おわりに
第9章 ラジカル的な炭素―炭素結合交換反応を用いる自己修復性ポリマー
1 はじめに
2 ジアリールビベンゾフラノン(DABBF)の特徴と反応性
3 DABBF骨格を有する自己修復性ポリマー
3.1 DABBF骨格を有する架橋高分子の合成と反応性
3.2 DABBF骨格を有する自己修復性高分子ゲルの設計
3.3 DABBF骨格を有する自己修復性バルク高分子の設計
4 おわりに
第10章 クリック反応およびリビングラジカル重合による機能性微粒子の調製
1 はじめに
2 クリック反応およびリビングラジカル重合による高分子微粒子の表面修飾と機能創出
2.1 アジ化ナトリウムを用いたα-ハロエステル基のアジド基への変換
2.2 ATRP開始基を有するカチオン性およびアニオン性高分子微粒子の合成
2.3 高分子微粒子表面のATRP開始基のアジド化
2.4 CuAACを利用した蛍光ラベル化によるATRP開始基の表面濃度およびグラフト密度の評価
3 高分子微粒子表面のグラフト鎖による機能発現
4 おわりに
第11章 光精密ラジカル重合を用いる高分子の設計と合成
1 はじめに
2 ニトロキシドを用いる光精密ラジカル重合法
3 光照射で進行するRAFT重合による光精密ラジカル重合法
4 光原子移動ラジカル重合による光精密ラジカル重合法
〔第Ⅲ編 応用展開〕
第1章 リビングラジカル重合法を用いた高機能ポリマー“TERPLUS”の開発
1 はじめに
2 有機テルル化合物を用いるリビングラジカル重合法(TERP法)
3 粘着剤開発への応用
4 TERP法を応用した粘着剤
5 顔料分散剤開発への応用
6 TERP法を応用した顔料分散剤
7 生産体制
8 まとめ
第2章 原子移動ラジカル重合を利用したテレケリックポリアクリレートの開発
1 序論
2 テレケリックポリアクリレートの開発の背景
3 工業化技術
4 特性と用途
5 おわりに
第3章 リビングラジカル重合の工業化と応用例
1 はじめに
2 アルケマのNMP機構:BlocBuilder? MA
3 アクリル系ブロックコポリマー:Nanostrength?
4 ブロックコポリマーによるエポキシ樹脂のじん性改質
5 ナノ構造PMMAキャスト板
6 NMPリビングポリマー:Flexibloc?
7 おわりに
第4章 有機触媒型制御重合を用いた新しい機能性ポリマー製造技術の開発
1 諸言
2 有機触媒型制御重合の反応機構と触媒
3 機能性ポリマーの開発と色材への実用化事例
3.1 顔料分散剤
3.2 水性顔料インクジェットインクへの応用
3.2.1 顔料分散剤の構成
3.2.2 顔料分散性と保存安定性
3.3 無機顔料の表面処理剤への応用
3.3.1 顔料表面処理剤の構成
3.3.2 顔料の表面処理と顔料分散性
4 最後に
第5章 リビングラジカル共重合による精密ニトリルゴムの合成
1 はじめに
2 リビングラジカル重合
3 開発の動機
4 遷移金属触媒を用いるリビングラジカル重合
5 ルテニウム触媒による重合
6 鉄触媒による重合
7 まとめ
第6章 リビングラジカル重合を活用した易解体性粘着材料の設計
1 はじめに
2 反応性高分子を用いる易解体性粘着材料の設計
3 主鎖分解性ポリマーを利用する易解体性粘着材料の設計
4 架橋とガス生成を相乗的に利用する易解体性粘着材料の設計
4.1 反応性アクリル系ブロック共重合体の高分子量化
4.2 半減期が異なる二種の開始剤を用いるTERPの開発
5 おわりに
第7章 リビングラジカル重合によるポリマーブラシ形成とトライボロジー制御
1 はじめに
2 リビングラジカル重合によるポリマーブラシの精密合成
3 ポリマーブラシの構造と物性
4 トライボロジー制御
第8章 リビングラジカル重合による材料表面の生体適合性向上
1 はじめに
2 CPBのバイオイナート特性
2.1 CPBのサイズ排除効果とタンパクとの相互作用
2.2 タンパク吸着
2.3 細胞接着
2.4 血小板粘着
3 濃厚ポリマーブラシのバイオアクティブ特性
4 CPBを用いた生体適合性材料
4.1 構造制御ボトルブラシのハイドロゲルコーティング
4.2 表面改質セルロースナノファイバーを用いた足場材料
4.3 CPB被覆ナノ微粒子を用いた医療材料
5 さいごに
第9章 リビングラジカル重合を用いた医療用分子認識材料の創製
1 はじめに
2 リビングラジカル重合と生体分子複合化による分子認識材料創製
2.1 遺伝子デリバリー
2.2 DNA検出
2.3 高分子ワクチン
3 リビングラジカル重合による高分子リガンドの創製
3.1 バイオマーカータンパク質に対する高分子リガンド
3.2 レクチンに対する高分子リガンド
3.3 高分子リガンドカプセル
4 リビングラジカル重合による疾病診断のための分子インプリントポリマーの創製
5 おわりに
第10章 精密重合法とナノインプリント法の融合による階層的表面構造ポリマー薄膜の創製
1 はじめに
2 ナノインプリント法と精密グラフト重合を用いるポリマーピラー薄膜の作製
3 polyCMSを素材ポリマーとするグラフト修飾ピラー薄膜の作製と表面特性
4 光架橋性ポリマーを素材とするグラフト修飾ピラー薄膜の作製と表面特性
5 高規則性貫通型AAOを鋳型として作製したグラフト修飾ピラー薄膜への展開
第11章 リビングラジカル重合を用いたUV硬化と傾斜ナノ構造の形成
1 はじめに
2 光リビングラジカル重合の研究動向
3 光リビングラジカル重合のUV硬化への適用と重合誘起型相分離
4 精密UV硬化による相分離同時形成:位置付けと将来展望
第12章 リビングラジカル重合法を援用したフィラーの機能化(無機フィラーからセルロースナノ結晶まで)
1 概略
2 高分子によるナノ微粒子表面の機能化
3 固定化=グラフト重合からの脱却
4 粒子共存制御ラジカル重合法の開発
5 タイヤトレッドゴムの補強材としての活用
6 フィラー充填による3次元伝導内部構造を持つ電解質膜への応用
7 セルロースナノクリスタル粉末の製造とフィラーとしての応用展開
8 まとめ
-
熱電変換技術の基礎と応用ークリーンなエネルギー社会を目指してー(普及版)
¥2,750
2011年刊「熱電変換技術の基礎と応用」の普及版!新たな発電技術の決定打!工場排熱から太陽熱、バイク・自動車の排気熱など身近な熱が電気に換える
(編纂:日本熱電学会,編集:舟橋良次・木村 薫・黒崎 健・竹内恒博)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2011年当時のものを使用しております。
◆編纂
日本熱電学会
◆編集委員長
舟橋良次 産業技術総合研究所
◆編集委員(五十音順)
木村 薫 東京大学
黒崎 健 大阪大学
竹内恒博 名古屋大学
◆執筆者
舟橋良次 産業技術総合研究所
梶川武信 梶川TK事務所
寺崎一郎 名古屋大学
内田健一 東北大学
齊藤英治 東北大学
田中耕太郎 芝浦工業大学
小椎八重航 理化学研究所
竹内恒博 名古屋大学
宮崎 譲 東北大学
三上祐史 産業技術総合研究所
牟田浩明 大阪大学
黒崎 健 大阪大学
山中伸介 大阪大学
高畠敏郎 広島大学
森 孝雄 物質・材料研究機構
黒木和彦 電気通信大学
吉田 隆 名古屋大学
河本邦仁 名古屋大学
池田輝之 科学技術振興機構
小菅厚子 大阪府立大学
岡本範彦 京都大学
乾 晴行 京都大学
高際良樹 東京大学
木村 薫 東京大学
中村孝則 (株)村田製作所
宮崎康次 九州工業大学
尾崎公洋 産業技術総合研究所
高木健太 産業技術総合研究所
菅野 勉 パナソニック(株)
小林 航 筑波大学
武田雅敏 長岡技術科学大学
新藤尊彦 (株)東芝
佐々木恵一 (株)東芝
大石高志 (株)東芝
高田裕実 (株)東芝
増井 芽 (株)アクトリー
堀田善治 東京工業大学
藤田和博 (株)TESニューエナジー
松岡保静 (株)NTTドコモ
内山直樹 (株)アツミテック
西野洋一 名古屋工業大学
北城 栄 NECエンジニアリング(株)
下山淳一 東京大学
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<<目次>>
はじめに
第1章 熱電変換の現在・過去・未来
1 熱電変換技術における発展の波
2 熱電材料の革新と未来
3 熱電変換のビジョンとシステム展開の可能性
4 むすび
第2章 熱電変換の基礎科学
1 熱電変換現象
1.1 熱電効果
1.2 性能指数
1.3 物質開発の時代へ
1.4 半導体物理を超えて
1.5 おわりに
2 スピンゼーベック効果と絶縁体を用いた熱電発電
2.1 はじめに
2.2 絶縁体ベース熱電変換素子の試料構造と熱起電力生成メカニズム
2.3 絶縁体におけるスピンゼーベック効果の観測
2.3.1 単結晶Y3Fe5O12/Pt複合構造における縦型スピンゼーベック効果
2.3.2 単結晶LaY3Fe5O12/Pt複合構造における横型スピンゼーベック効果
2.3.3 焼結体絶縁体磁石を用いた熱電変換
2.4 まとめと今後の展望
3 アルカリ金属熱電変換の基礎
3.1 作動原理と実際の形状
3.2 発電特性とAMTECの特徴
3.3 最近の性能向上に関する研究
3.3.1 小型細管構造による電極面積増加の方法
3.3.2 電極微細構造によるカソード側電極の改良
3.3.3 作動流体をNa以外とする方法
3.4 応用技術
4 電子構造からみた熱電材料:クーロン相互作用の役割
4.1 はじめに
4.2 熱電効果の熱力学
4.3 クーロン相互作用と電流のエントロピー
4.4 新しい熱電材料の探索にむけて
5 フォノン分散の特徴から理解される格子熱伝導度低減機構
5.1 はじめに
5.2 格子熱伝導度の温度依存性
5.3 格子熱伝導度を低減させる指針
5.4 実験による指針の確認
5.5 シミュレーションによる指針の確認
5.6 おわりに
第3章 材料
1 シリサイド
1.1 はじめに
1.2 HMSの化学組成と結晶構造
1.3 HMSの電子構造
1.4 14電子則
1.5 HMSの熱電特性
1.6 おわりに―実用化に向けて―
2 ホイスラー合金
2.1 はじめに
2.2 ホイスラー型Fe2VAl合金
2.3 熱電応用に向けた材料開発
2.4 まとめ
3 ハーフホイスラー合金
3.1 はじめに
3.2 試料合成
3.3 電気的特性
3.4 熱・機械的特性
3.5 性能指数・まとめ
4 クラスレート化合物
4.1 金属間クラスレートの結晶構造
4.2 ラットリングによる格子熱伝導率の抑制
4.3 Ba8Ga16Ge30とBa8Ga16Sn30の電荷キャリア制御
4.4 Ba8Ga16Sn30と置換系の中温領域での優れた熱電変換性能
4.5 まとめ
5 ホウ素系高温熱電変換材料
5.1 はじめに
5.2 ホウ素系化合物についての導入
5.3 多ホウ化物における低熱伝導率の起源について
5.4 古典的なホウ素系化合物における熱電的性質
5.4.1 ボロンカーバイド(いわゆる"B4C")
5.4.2 ベータボロン(β-B)
5.4.3 ヘキサボライド
5.4.4 RB66
5.5 新規なホウ素系化合物
5.5.1 希土類ホウ炭化物RB17CN、RB22C2N、RB28.5C4
5.5.2 希土類ホウケイ化物RB44Si2
5.6 展望
6 熱電酸化物の物性と電子構造
6.1 はじめに
6.2 コバルト酸化物および関連するp型物質
6.3 n型熱電酸化物
6.4 おわりに
7 ナノ薄膜構造熱電変換材料
8 3D超格子SrTiO3バルク材料
8.1 SrTiO3(STOと略称)のナノ構造化
8.2 STO超格子による巨大熱起電力発生
8.3 ナノ粒子化による熱伝導率の低減
8.4 3D超格子STOセラミックス
9 PbTe基ナノコンポジット材料
9.1 はじめに
9.2 バルクナノコンポジット材料の誕生
9.3 ナノ構造制御
9.3.1 LAST 系
9.3.2 ナノ構造の制御のために
9.4 おわりに
10 酸化物系自然ナノ構造熱電材料
10.1 はじめに
10.2 ナノチェッカーボード構造酸化物
10.3 ナノ相分離酸化物とマイクロ複合酸化物
10.4 試料の同定と分析
10.5 試料の熱伝導率
10.6 おわりに
11 PBET界面制御による熱電材料の高性能化
11.1 はじめに
11.2 チムニーラダー構造
11.3 Mn置換したRu基シリサイドの組織と界面構造
11.4 PBET的特性を示す異相界面の密度と熱電特性
12 13族―遷移金属の擬ギャップ・狭ギャップ系材料
12.1 はじめに
12.2 高い熱電特性を得るための材料探索指針
12.2.1 電子構造と結合性
12.2.2 結晶構造と結合性
12.3 擬ギャップ系材料
12.3.1 材料設計指針
12.3.2 アルミ系正0面体準結晶の熱電特性
12.4 狭ギャップ系材料
13 構造空孔分布制御による熱電材料の高性能化
13.1 はじめに
13.2 Ga2Se3における構造空孔の分布状態と熱伝導率の関係
13.3 Cu-Ga-Te三元系化合物の熱電特性
13.4 まとめと結論
第4章 モジュール・デバイス
1 ビア充填型モジュールの開発
1.1 はじめに
1.2 ビア充填型モジュールの特徴
1.3 ビア充填型モジュールの作製
1.3.1 熱電材料
1.3.2 モジュールの作製プロセス
1.4 ビア充填型モジュールの発電特性
1.4.1 モジュールの発電特性の予測
1.4.2 モジュールの外観と発電特性
1.4.3 ビア型モジュールのバリエーション
1.5 おわりに
2 広い温度域で使用可能なカスケードモジュール
2.1 エネルギー,環境問題
2.2 熱電発電材料
2.3 酸化物熱電モジュール
2.4 カスケード熱電モジュール
2.5 実証試験
2.6 高効率化へ
2.7 まとめ
3 熱電マイクロジェネレーター
3.1 はじめに
3.2 熱電マイクロジェネレーターの作製プロセス
3.3 低コスト作製プロセス
3.4 ナノ構造薄膜を利用したマイクロジェネレーター
3.5 まとめ
4 微粒子を用いた小型発電モジュール
4.1 はじめに
4.2 微小球状粒子の接合
4.3 Fe2VAl系合金への適用
4.4 まとめ
5 非対角熱電効果を用いた熱電トランスデューサ
5.1 はじめに
5.2 非対角熱電効果
5.3 傾斜積層体における非対角熱電効果
5.4 層状酸化物CaxCoO2傾斜エピタキシャル薄膜における非対角熱電効果
5.5 まとめと将来展望
6 熱ダイオード
6.1 熱ダイオードとは
6.2 熱ダイオードの原理
6.3 これからの熱ダイオード
6.4 おわりに
7 フレキシブル熱電変換素子
7.1 はじめに
7.2 薄膜を利用した熱電変換素子
7.3 フレキシブル熱電変換素子
7.3.1 基本構造
7.3.2 シミュレーションによる特性予測
7.3.3 素子の試作と発電特性
7.4 おわりに
第5章 システム
1 未利用の排熱を有効に使う熱電発電システム
1.1 まえがき
1.2 熱電発電システムの基本構成と設計フローの概略
1.3 熱電発電システムの発電部の基本構成と熱電変換モジュール
1.4 熱電発電システムの特徴と変換効率
1.5 熱電発電システムの適用例
1.6 熱電発電システムの長期信頼性
1.7 あとがき
2 産業廃棄物焼却炉における熱電発電実証
2.1 はじめに
2.2 産業廃棄物焼却施設における発電の課題と熱電発電の位置付け
2.2.1 温水を利用した発電技術
2.2.2 温風を利用した発電技術
2.2.3 蒸気を利用した発電技術
2.2.4 その他の熱媒体を利用した発電技術
2.2.5 直接排ガスを利用した発電技術
2.3 産業廃棄物焼却炉における熱電発電を妨げる要因
3 太陽熱利用熱電発電システム
3.1 はじめに
3.2 熱電モジュールによる太陽エネルギーの直接熱電変換
3.3 熱電モジュールの太陽熱活用海水淡水化プロセスへの適用
3.4 おわりに
4 排熱利用の熱供給システム
4.1 はじめに
4.2 カスケードユニット
4.3 ACPユニットの評価
4.4 CPユニットの評価
4.5 発電鍋
4.6 まとめ
5 熱電供給型太陽エネルギー利用システム
5.1 はじめに
5.2 太陽光の集光技術
5.3 熱電供給型太陽光発電システム
5.3.1 太陽電池の特徴
5.3.2 発電モジュールの構造
5.3.3 水循環システム
5.3.4 サンプルモジュール
5.4 原理検証
5.4.1 モジュールの発電電力
5.4.2 内部温水の温度上昇
5.5 考察
5.6 あとがき
6 バイク・自動車への熱電発電の応用
6.1 はじめに
6.2 ホイスラー型Fe2VAl合金のバイク・自動車への応用に向けた研究開発
6.2.2 ホイスラー型Fe2VAl合金
6.2.3 Fe2VAl熱電モジュールの開発
6.3 バイク・自動車における熱電発電の現状と将来
6.3.1 バイク・自動車における廃熱
6.3.2 Fe2VAl熱電モジュールの実車搭載による発電試験
6.3.3 バイク・自動車への熱電発電の応用に向けて
7 電子システムの冷却技術と熱電冷却の応用
7.1 まえがき
7.2 冷却技術の動向
7.3 冷却技術の種類
7.3.1 冷却技術の分類
7.3.2 空冷
7.3.3 液冷
7.3.4 相変化冷却
7.3.5 冷凍冷却
7.3.6 熱電冷却
7.4 熱電デバイスの冷却への応用
7.4.1 ペルチェ素子冷却の概要
7.4.2 ペルチェ素子の特性
7.4.3 光通信用レーザダイオード冷却への応用
7.4.4 ペルチェ素子冷却の今後の展望
7.5 あとがき
8 超伝導技術と熱電変換技術
8.1 超伝導物質
8.2 超伝導機器の冷却方法
8.3 超伝導応用への熱電材料導入の可能性と期待
8.4 まとめ
第6章 熱電変換技術によるクリーンエネルギー社会へのインパクト
―熱電ロードマップ―
1 「太陽エネルギー社会」の実現に向けて
2 熱電ロードマップ
2.1 熱電科学基礎研究
2.2 材料開発
2.3 デバイス・モジュール(熱電発電)
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月刊機能材料2023年8月号(電子版)
¥4,070
【創刊42周年記念特集】エレクトロニクス分野におけるエポキシ樹脂の活用
★エポキシ樹脂は,汎用性の高さから基板材料・封止材料・接着剤など,様々な電子材料に利用されています。また,5G技術の普及による無線通信の高周波化が進み,伝送損失の抑制といった材料開発への要求も高まっております。本特集では,電子材料として広く採用されているエポキシ樹脂の特長や,研究開発について掲載しております。
<著者一覧>
野村和宏 NBリサーチ
木田紀行 三菱ケミカル㈱
中村吉伸 大阪工業大学
平井智康 大阪工業大学
藤井秀司 大阪工業大学
田中祐介 住友ベークライト㈱
川野真太郎 (地独)大阪産業技術研究所
望月政嗣 元・京都工芸繊維大学
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【特集】エレクトロニクス分野におけるエポキシ樹脂の活用
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半導体封止材における高周波対応
Semiconductor Encapsulants Technology for High Frequency Application
基板や封止材には現在エポキシ樹脂が広く適用されており,この樹脂は環境耐性や電気特性において優れた性能を有しているのだが,高周波に対応するための低誘電特性は有していない。そこでエポキシ樹脂を高周波用途に使用するために硬化剤や添加剤,希釈剤などに対して新しい技術が開発されてきている。本稿では,そのいくつかを紹介する事とする。
【目次】
1 はじめに
2 高周波による伝送損失
3 化学構造と誘電特性
4 低誘電エポキシ樹脂のための材料技術
4.1 活性エステル
4.2 ポリフェニレンエーテル(PPE)の硬化剤としての可能性
4.3 低誘電エポキシモノマー
4.4 低誘電酸無水物
5 低誘電半導体封止材の開発
5.1 低誘電 NCF
5.2 低誘電封止材
6 まとめ
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高周波対応に向けたエポキシ樹脂の低誘電化技術
Low Dielectric Technology of Epoxy Resin for High-Frequency Applications
エポキシ樹脂は良好な機械物性とデバイスへの加工性を併せ持つため,プリント基板の素材として使われてきた。近年,通信および計算の高速大容量化により,電子機器の高周波対応(低伝送損失)が強く求められている。最も重視される特性が低誘電性であり,エポキシ樹脂が不得意な領域である。他方,エポキシ樹脂は設計自由度が広い材料でもあるため,筆者らは低誘電エポキシ樹脂の開発に取り組んでいる。本稿では,低誘電エポキシ樹脂の設計手法および開発事例を解説する。
【目次】
1 はじめに
2 低誘電エポキシ樹脂とその硬化物の設計
2.1 低誘電エポキシ樹脂の設計手法
2.2 エポキシ樹脂の低誘電硬化システム
3 低誘電エポキシ樹脂の実際の開発事例
3.1 低分子タイプ
3.1.1 フッ素原子含有エポキシ樹脂 YX7760
3.1.2 フッ素原子非含有エポキシ樹脂 YL9133
3.2 中分子タイプ
3.3 高分子タイプ
4 おわりに
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エポキシ樹脂のフィラーと界面の設計
Optimum Modification of Epoxy Composite Using Silane Coupling Agent
充てんエポキシ樹脂の強度向上や吸水率低減のためのシランカップリング剤変性について検討した。目的に対するシランカップリング剤の最適分子構造,添加方法の影響(前処理とインテグラルブレンド法),界面の接着とマトリックスの改質効果を比較した。インテグラルブレンド法やマトリックス改質の有用性が分かった。
【目次】
1 はじめに
2 充てんエポキシ樹脂の強度
3 熱膨張係数の低減
4 吸水率の低減
5 おわりに
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先端 PKG に対する半導体封止用エポキシ樹脂成形材料の展開
Development of Epoxy Molding Compound for Advanced PKGs
次世代半導体素子のSiCや GaNを用いたパワーデバイスには高耐熱性などの特性が要求される。著者らは,パワーデバイス用エポキシ樹脂モールドコンパウンド(EMC)において,樹脂の分子運動の抑制によりHTRBなどの信頼性を向上させ,EMCとPKG部品のCTE 調整にて温度サイクル試験での剥離を防止させ,さらに,高Tgと高耐熱性を両立できる新型エポキシ樹脂と硬化剤を見出した。
【目次】
1 はじめに
2 先端半導体向け封止材料の開発コンセプト
2.1 半導体封止材料の高耐熱化
2.2 HTRB 耐性向上(High Temperature Reverse Bias:高温逆バイアス)
2.3 CTI(Comparative Tracking Index:耐トラッキング指数)特性向上
2.4 放熱性向上
2.5 半導体封止材料の耐温度サイクル性向上
3 半導体封止材料の高耐熱化技術
3.1 レジンの高耐熱化技術
3.2 新規高 Tg・低吸水レジンを用いた封止材料の開発
4 おわりに
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[Material Report-R&Dー]
シクロデキストリンと光機能性クマリンのホスト-ゲスト架橋ハイドロゲルの創出
Fabrication of Host-Guest Crosslinked Hydrogels Using Cyclodextrin and Photo-Functional Coumarin
アクチュエーターなどに応用可能な高分子ハイドロゲルは,柔軟性・高弾性に加え,メンテナンスフリーな機能が求められる。本稿では,ハイドロゲル架橋部位に,ホスト-ゲスト包接錯体として,光反応性のゲスト分子をホスト内に包接させた超分子構造を導入し,光・熱に応答した粘弾性の制御や自己修復が可能なハイドロゲルの創出事例について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 ホスト-ゲスト超分子架橋系の導入例と光反応場の構築
3 1:2 包接錯体の化学量論と光機能性ゲスト分子の特性評価
4 1:2 三元系超分子架橋剤の in situ重合で得られるハイドロゲルの刺激
応答粘弾性制御
4.1 ハイドロゲルの作製と光応答性粘弾性制御
4.2 三元系超分子架橋ゲルの動的粘弾性測定による自己修復性評価
4.3 温度に応答した三元系架橋ハイドロゲルの粘弾性制御
5 おわりに
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ポリ乳酸の生分解機構から理解する長期使用耐久性と抗菌・防カビ性の発現
Long-term Durability and Anti-Bacterial/Fungal Activity of Polylactic Acid Understandable from Its Biodegradation Mechanism
微生物産生ポリエステルに代表される酵素分解型生分解性プラスチックは,生分解性と長期使用耐久性や抗菌・防カビ性はトレードオフの関係にあるのに対し,非酵素分解(加水分解)型のポリ乳酸は 2段階 2様式の特異的な生分解機構から,生分解性であるにもかかわらず長期使用耐久性や抗菌・防カビ性を両立させることが可能である。
【目次】
1 はじめに
2 生分解性プラスチックの生分解機構
3 ポリ乳酸の生分解機構
3.1 非酵素分解(加水分解)型…2段階 2様式の特異的な生分解機構
3.2 ポリ乳酸が内包する分解制御機構…生分解性と耐久性の両立
4 生分解性プラスチックの分解速度と製品寿命
4.1 生分解性プラスチックの理想像とは
4.2 ポリ乳酸の分解速度の制御と長期使用耐久性(10年以上)
5 ポリ乳酸が内包する抗菌・防カビ性と発現機序
5.1 プラスチックのカビ抵抗性試験(JIS Z-2911)
5.2 抗菌防臭加工新基準…繊維製品新機能性評価協議会
5.3 ポリ乳酸の抗菌・防カビ性発現機序
6 おわりに
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[Market Data]
石油製品添加剤工業の市場動向
石油製品添加剤の需要は,その用途先となる燃料油や潤滑油などの需要に大きく左右される。2008年秋からの世界同時不況の影響で自動車,機械,電気機器などが大幅減産となり,その影響で石油製品,石油製品添加剤需要も落ち込みが続いた。2010年に回復の兆しが見られたものの,東日本大震災や景気低迷,エネルギー政策の迷走等により,先行きは不透明なものとなり,その後も需要は長く横ばい状態が続いている。
【目次】
1 概要
2 需給動向
2.1 燃料油添加剤
2.2 潤滑油添加剤
3 添加剤メーカーの動向
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[Material Profile]
クロロメチルスチレン
酸化セリウム(IV)
酸化チタン(IV)
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中空微粒子の合成と応用《普及版》
¥3,300
2016年刊「中空微粒子の合成と応用」の普及版。有機・無機・エマルション・バブルテンプレートなど各種合成法を網羅し、フィルム・塗料・建材分野から最新応用技術までを詳述した1冊!
(監修:藤 正督)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2016年当時のものを使用しております。
藤正督 名古屋工業大学
福井有香 慶應義塾大学
藤本啓二 慶應義塾大学
片桐清文 広島大学
松田厚範 豊橋技術科学大学
遊佐真一 兵庫県立大学
石井治之 東北大学
谷口竜王 千葉大学大学院
仲村龍介 大阪府立大学
高井千加 名古屋工業大学
大谷政孝 高知工科大学
小廣和哉 高知工科大学
荻崇 広島大学
岡田友彦 信州大学学術研究院
土屋好司 東京理科大学
酒井秀樹 東京理科大学
幕田寿典 山形大学
冨岡達也 名古屋工業大学
遠山岳史 日本大学
飯村健次 兵庫県立大学
長嶺信輔 京都大学
突廻恵介 JSR(株)
村口良 日揮触媒化成(株)
中村皇紀 関西ペイント販売(株)
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<<目次>>
第1章 有機粒子テンプレート
1 リポソームを鋳型とした中空微粒子の合成
1. 1 はじめに
1. 2 テンプレートとしてのリポソーム
1. 3 リポソーム表面への交互積層化による中空微粒子(リポナノカプセル)の作製
1. 4 リポナノカプセルの機能:物質の封入・放出制御
1. 5 リポナノカプセルの機能:細胞との相互作用
1. 6 リポナノカプセルの機能:組織化による膜構造体(バイオスキャフォールド)の作製
1. 7 ミネラルコーティングによる有機無機ハイブリッドリポナノカプセルの作製
1. 8 まとめ
2 交互積層法による中空粒子の合成
2. 1 はじめに
2. 2 交互積層法による高分子電解質中空粒子の合成
2. 3 高分子電解質多層膜表面における酸化物層形成による無機中空粒子の合成
2. 4 水溶性チタン錯体の交互積層によるチタン酸化物系中空粒子の合成
2. 5 おわりに
3 pH応答性ポリマーミセルを鋳型にした中空粒子の合成
3. 1 はじめに
3. 2 PS-PAA-PEOの合成
3. 3 PS-PAA-PEOミセルの作製
3. 4 カルシウムイオン(Ca2+)と高分子ミセルのコンプレックス形成
3. 5 中空CaWO4ナノ粒子の作製
3. 6 ZnO中空ナノ粒子の作製
3. 7 まとめ
4 ベシクルテンプレートを利用した中空粒子の合成
4. 1 はじめに
4. 2 中空シリカ粒子の構造・形状を決定するベシクル構造・形状
4. 3 ベシクルテンプレート法で用いられるベシクルの種類
4. 4 おわりに
5 表面修飾された高分子微粒子をテンプレートに用いた中空粒子の調製
5. 1 はじめに
5. 2 テンプレートとなるコア-シェル粒子の合成
5. 2. 1 ソープフリー乳化重合によるコア粒子の合成
5. 2. 2 コア粒子表面からのATRP によるコア-シェル粒子の合成
5. 3 コア-シェル粒子をテンプレートとする有機/無機複合粒子および中空粒子の調製
5. 3. 1 サブミクロンサイズの中空粒子の作製
5. 3. 2 ミクロンサイズの中空粒子の作製
5. 3. 3 ナノサイズの中空粒子の作製
5. 4 おわりに
第2章 無機粒子テンプレート
1 金属ナノ粒子の酸化による中空粒子合成
1. 1 はじめに
1. 2 金属ナノ粒子の酸化による酸化物ナノ中空粒子の形成
1. 3 金属ナノワイヤーの酸化による酸化物ナノチューブの形成
1. 4 中空構造の形成メカニズム
1. 5 中空構造の熱的安定性
1. 6 おわりに
2 溶解性無機粒子をテンプレートとした中空粒子合成
2. 1 はじめに
2. 2 ゾルゲル法の基礎
2. 3 無機/ ケイ酸塩中空粒子の作製及び一般的なアプローチ
2. 3. 1 ハードテンプレート法から溶解性無機粒子をテンプレートへ
2. 3. 2 溶解性無機粒子テンプレートの展開
2. 4 おわりに
第3章 エマルションテンプレート
1 中空多孔質構造を有するナノ粒子集合体の一段階合成
1. 1 はじめに
1. 2 中実および中空MARIMO TiO2集合体のワンポット単工程合成
1. 3 中空MARIMO TiO2集合体空孔内への貴金属合金ナノ粒子の充填
1. 4 中空MARIMO複合酸化物ナノ粒子集合体ワンポット合成と物性制御
1. 4. 1 合成
1. 4. 2 中空Al2O3-TiO2複合集合体の高温耐性
1. 4. 3 中空ZnO-TiO2複合集合体のバンドギャップエネルギー制御
1. 5 まとめ
2 噴霧法および液相法によるテンプレート粒子を用いた中空微粒子の合成
2. 1 はじめに
2. 2 テンプレート粒子を利用する中空微粒子の合成方法
2. 2. 1 概要
2. 2. 2 液相法による中空微粒子の合成法
2. 2. 3 噴霧法による中空微粒子の合成法
3 油中水滴分散型エマルションを利用した中空粒子合成
3. 1 はじめに
3. 2 油中水滴分散型(W/O)エマルションを用いた中空粒子の合成
3. 2. 1 有機高分子
3. 2. 2 シリカ類
3. 2. 3 その他の無機化合物
3. 3 内包
3. 3. 1 磁性微粒子の内包
3. 3. 2 触媒活性粒子の内包
3. 4 まとめと展望
第4章 バブルテンプレート
1 バブルテンプレート法を用いたシリカ中空粒子の調製
1. 1 はじめに
1. 2 バブルをテンプレートとしたシリカ中空粒子の調製方法
1. 3 バブルをテンプレートとしたシリカ中空粒子調製条件の最適化
1. 3. 1 界面活性剤の分子構造の影響
1. 3. 2 エタノール添加の影響
1. 3. 3 pHの影響
1. 3. 4 シリカ前駆体濃度による影響
1. 3. 5 内包ガスによる影響
1. 3. 6 シリカ中空粒子の焼成
1. 4 結論
2 超音波マイクロバブルを用いた中空微粒子調製法
2. 1 はじめに
2. 2 実験装置および手法
2. 2. 1 材料
2. 2. 2 実験装置
2. 2. 3 調製手順
2. 3 実験結果と考察
2. 3. 1 中空超音波ホーンからのマイクロバブル生成
2. 3. 2 中空微粒子調整結果
2. 3. 3 酸性環境下における中空微粒子のサブミクロン化
2. 4 おわりに
3 バブルテンプレート法による中空粒子の製造
3. 1 背景
3. 2 炭酸カルシウム中空粒子の製造
3. 2. 1 製造プロセス
3. 2. 2 炭酸カルシウム中空粒子の製造装置
3. 3 炭酸ガスバブリング時の炭酸カルシウムの析出挙動
3. 3. 1 炭酸カルシウムの核生成と核成長
3. 3. 2 炭酸ガスバブリング反応時における炭酸カルシウムの析出と変態
3. 3. 3 中空粒子形成に必要な炭酸ガスバブリング条件
3. 4 むすび
第5章 噴霧法
1 噴霧乾燥法による中空粒子の作製
1. 1 噴霧乾燥法とは
1. 2 噴霧乾燥法による炭酸カルシウム中空粒子の作製
1. 3 中空粒子の機械的特性
1. 4 まとめ
2 火炎噴霧法による中空粒子の作製
2. 1 諸言
2. 2 技術的な背景
2. 3 実験方法
2. 4 実験結果および考察
2. 4. 1 粒子形態
2. 4. 2 中空構造に及ぼす原料組成の影響と構造制御
2. 5 結言
3 噴霧水滴-油相界面でのゾル-ゲル反応を利用したチタニア中空粒子の作製
3. 1 はじめに
3. 2 噴霧水滴-油相界面でのゾル-ゲル反応を利用したチタニア中空粒子の作製
3. 3 窒素ドープによる可視光応答性チタニア中空粒子の作製
3. 4 静電紡糸法と界面でのゾル?ゲル反応によるチタニア中空ファイバーの作製
3. 5 おわりに
第6章 応用
1 中空粒子の光学材料への展開
1. 1 はじめに
1. 2 高架橋ポリマーで被覆された中空粒子
1. 3 中空粒子含有UV 硬化インク
1. 4 UV インク硬化膜中の中空粒子の状態と光学特性
1. 5 ドット印刷導光板の発光特性
1. 6 バックライトユニットの性能評価
1. 7 中空粒子含有UV 硬化インクのガラス導光板への適用
1. 8 おわりに
2 反射防止フィルム
2. 1 はじめに
2. 2 反射防止フィルムの設計
2. 2. 1 反射防止の原理
2. 2. 2 反射防止フィルムの設計
2. 2. 3 ナノコンポジット設計
2. 2. 4 フィラー設計
2. 3 反射防止フィルムの実用例
2. 3. 1 中空SiO2微粒子を用いた反射防止フィルム
2. 3. 2 高機能化(AS性付与)
2. 3. 3 更なる高性能化
2. 4 おわりに
3 断熱材料
3. 1 はじめに
3. 2 ナノ中空粒子の研究
3. 2. 1 ナノ中空粒子の魅力
3. 2. 2 ナノ中空粒子合成の開発
3. 3 ナノ中空粒子の化学的な分散技術
3. 4 ナノ中空粒子を用いた透明断熱フィルムの開発
3. 5 おわりに
4 アルミニウム防食膜
4. 1 はじめに
4. 2 高機能を引き出すナノテクノロジー
4. 3 アルミニウムの腐食
4. 4 従来のクロメート処理による防食技術
4. 5 防食評価としてのキャス(CASS)試験概要
4. 6 ナノ中空粒子含有防食塗料の展開
4. 7 成功を支えた分散技術
4. 8 おわりに
5 湿式外断熱躯体保護防水仕上げ材 「ドリームコート」について
5. 1 背景
5. 2 塗膜に中空微粒子を導入する効果について
5. 3 「ドリームコート」の透湿性と耐水性について
5. 4 「ドリームコート」の外断熱効果について
5. 5 「ドリームコート」の躯体保護機能について
5. 6 「ドリームコート」の塗装と仕上がりについて
5. 7 まとめ
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ゾル-ゲル法技術の最新動向(普及版)
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2010年に発行された『ゾルーゲル法技術の最新動向』の普及版!多方面で応用されるゾル-ゲル技術を国内第1線の研究・開発者が基礎から応用までをまとめた書籍。リチウムイオン二次電池、色素増感型太陽電池への応用も解説!
(監修:作花済夫)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は2010年当時のものです。
作花済夫 京都大学名誉教授
郡司天博 東京理科大学
安盛敦雄 東京理科大学
野上正行 名古屋工業大学
牧島亮男 北陸先端科学技術大学院大学
髙橋雅英 大阪府立大学
余語利信 名古屋大学
下嶋 敦 東京大学
若林隆太郎 早稲田大学
浦田千尋 早稲田大学
黒田一幸 早稲田大学
平島 碩 慶應義塾大学名誉教授
片桐清文 名古屋大学;関西大学
中西和樹 京都大学
酒井正年 扶桑化学工業(株)
高橋亮治 愛媛大学
柴田修一 東京工業大学
阿部啓介 旭硝子(株)
公文創一 セントラル硝子(株)
神谷和孝 日本板硝子(株)
松田厚範 豊橋技術科学大学
下岡弘和 九州工業大学
桑原 誠 東京大学名誉教授
永井順一 NSSエンジニアリング(株)
大崎 壽 (独)産業技術総合研究所
吉田知也 (独)産業技術総合研究所
長尾昌善 (独)産業技術総合研究所
皆合哲男 日本板硝子(株)
加藤一実 (独)産業技術総合研究所
伊藤省吾 兵庫県立大学
森口 勇 長崎大学
山田博俊 長崎大学
田淵智美 (独)造幣局
忠永清治 大阪府立大学
清水武洋 伊藤光学工業(株)
城﨑由紀 岡山大学
都留寛治 九州大学
早川 聡 岡山大学
尾坂明義 岡山大学
宇山 浩 大阪大学
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【ゾル-ゲル過程編】
第1章 ゾル-ゲル法の現状
1. はじめに
2. ゾル-ゲル法で作られる材料の微細構造
3. ゾル-ゲル法の研究動向
4. ゾル-ゲル法によって合成される材料の現状
4.1 透明導電膜
4.2 発光材料(ルミネッセンス材料)
4.2.1 蛍光材料
4.2.2 レーザー
4.2.3 りん光材料(長時間光る材料)
4.2.4 シンチレーション材料
4.3 光触媒
4.3.1 TiO2光触媒の応用
4.3.2 作用表面積の増大
4.3.3 ドーピングの効果
4.3.4 可視光応答光触媒
4.3.5 プラスチック上の光触媒膜
4.4 エアロゲル
4.4.1 サブクリティカル乾燥でつくられるシリカエアロゲル
4.4.2 シリカ以外の物質のエアロゲル
4.4.3 有機-無機ハイブリッドエアロゲル
5. おわりに
第2章 新しいゾル-ゲル法の原料
1. はじめに
2. 一次元ゾル-ゲル法の原料
3. 二次元ゾル-ゲル法の原料
4. 三次元ゾル-ゲル法の原料
5. おわりに
第3章 ゲル化と無機バルク体の形成
1. はじめに
2. ゾル-ゲル法によるシリカゲルの作製プロセス
2.1 反応に影響する因子
2.2 ゲルの細孔構造に影響する因子
2.3 添加物のゲルの構造に及ぼす影響
3. 多成分系バルクガラスの作製
3.1 高融点酸化物を含むケイ酸塩ガラスの作製
3.2 アルカリ金属・アルカリ土類金属酸化物などを含む多成分ケイ酸塩ガラスの作製
4. ゾル-ゲル法を用いた機能性バルクガラスの作製
4.1 CdS微粒子分散光学ガラスの作製
4.2 屈折率分布ガラスの作製
4.3 磁性体微粒子分散ガラスの作製
5. おわりに
第4章 無機イオン・ナノ粒子分散材料の形成
1. はじめに
2. 希土類イオン分散ガラス
3. ナノ粒子分散ガラス
4. ナノ粒子-希土類イオン共ドープガラス
第5章 有機・無機ナノコンポジットの形成
1. はじめに
2. 有機・無機コンポジット、有機・無機ハイブリッドの例
2.1 光関連材料
2.2 バイオ関連材料
2.3 光、バイオ関連以外の材料
3. 化学結合を考慮した有機・無機ナノハイブリッドの実例
3.1 有機色素・ケイ酸塩ナノハイブリッド材料
3.2 ビタミンB12を酸化チタンと複合化した材料
第6章 無溶媒縮合法による有機-無機ハイブリッドの合成と応用
1. 有機修飾無機系ポリマー材料
2. 酸塩基反応を利用した有機-無機ハイブリッド材料の合成と応用
2.1 リン酸と塩化ケイ素の反応性
2.2 有機修飾ケイリン酸系材料による再書き込み可能なフォログラフィックメモリー材料
3. おわりに
第7章 透明機能性ナノ結晶粒子/ポリマーハイブリッド材料
1. はじめに
2. 透明ハイブリッド材料
3. ペロブスカイトナノ結晶粒子/ポリマーハイブリッド
4. 磁性ナノ粒子/ポリマーハイブリッド
5. おわりに
第8章 自己組織化によるシリカ系有機・無機ハイブリッドの合成
1. はじめに
2. R'-Si(OR)3型分子からのハイブリッド合成
3. (RO)3Si-R'-Si(OR)3型分子からのハイブリッド合成
4. 形態制御―薄膜化―
5. 形態制御―ベシクル形成―
6. シロキサン部の設計によるメソ構造制御
7. おわりに
第9章 メソ多孔体の作製
1. はじめに
2. 組成制御
2.1 修飾剤を用いた表面組成設計
2.2 異種金属の導入
3. メソ構造制御
3.1 メソ構造制御
3.2 メソ構造解析
4. 形態制御
4.1 メソ多孔体微粒子
4.2 メソ多孔体薄膜の合成およびメソ孔の配向制御
5. おわりに
第10章 バルクゲルの焼結
1. はじめに
2. 焼結の理論
2.1 粘性流動焼結
2.2 拡散焼結
3. ゲル焼結の実際
4. ホットプレス焼結
5. おわりに
第11章 静電相互作用による分子組織体を利用したナノハイブリッドの作製と応用
1. はじめに
2. 静電相互作用を利用したハイブリッド超薄膜作製法としての交互積層法
3. 交互積層膜を利用したナノハイブリッドコーティング薄膜
4. コロイド粒子への交互積層によるコア-シェル粒子の作製とプロトン伝導体への応用
5. コロイドをテンプレートとした中空カプセルの作製と外部刺激応答性材料への応用
6. おわりに
第12章 膜の形成―スピンコーティング膜表面の放射状凹凸―
1. はじめに
2. 触針式表面粗さ計によるストライエーションの定量的評価
3. 回転基板上に供給するゾルの量、ゾルの粘度、基板回転速度の効果
4. 静止基板上に作製されるゲル膜におけるストライエーションの形成
5. 静止基板上に作製されるゲル膜におけるその場観察
6. ストライエーションの形成機構
7. ストライエーションの形成を抑制するために:溶媒の揮発性の効果
8. おわりに
【ゾル-ゲル法の応用編】
<多孔質モノリス>
第13章 多孔質シリカによるモノリス型液体クロマトグラフィーカラム
1. はじめに
2. 液体クロマトグラフィーの発展と課題
3. シリカ系モノリス型カラム
4. モノリス型カラムの利点と課題
5. バイオ分析、医療関連デバイスへの展開
6. おわりに
<粒子および粉末>
第14章 高純度コロイダルシリカの製法、特性とその応用例
1. はじめに
2. 高純度コロイダルシリカの製造方法
3. 高純度コロイダルシリカの特性
4. 高純度コロイダルシリカの応用例
第15章 固体触媒
1. 固体触媒とその調製
2. 固体触媒のゾル-ゲル法による調製の概略
3. シリカ担持金属触媒における高分散化
4. 階層細孔構造を有する固体触媒
5. おわりに
第16章 ガラス微小球レーザー
1. 球状光共振器の原理
2. 微小球レーザーの研究の歴史
3. テラス微小球の作製とレーザー発振
4. 光ファイバーカプラの作製と励起実験
5. おわりに
<膜およびコーティング>
第17章 光反射防止膜
1. はじめに
2. 膜設計
2.1 透明性
2.2 低反射特性
2.3 光入射角と膜厚設計
3. 膜構成
3.1 単層低反射膜
3.2 多層低反射膜
3.3 多層膜間の界面強度
4. 膜特性
4.1 実用特性
4.2 低反射性
5. おわりに
第18章 自動車用赤外線カットガラス
1. はじめに
2. 赤外線カットガラスの構成
3. 赤外線カット膜
4. おわりに
第19章 自動車窓ガラス用撥水性膜
1. はじめに
2. 持続的な自動車用撥水ガラス
3. 撥水剤および膜構成
4. 高耐久撥水コート
5. PFOA問題
6. おわりに
第20章 ゾル-ゲルマイクロ・ナノパターニング
1. はじめに
2. エンボス法・インプリント法
3. フォトリソグラフィー法
4. ソフトリソグラフィー法
5. 固体表面のエネルギー差を利用する方法
6. チタニアの光触媒作用を利用する方法
7. 電気泳動堆積と撥水-親水パターンを利用する方法
8. 電気流体力学的不安定性を利用したパターニング
9. 光誘起自己組織化を利用したパターニング
10. おわりに
第21章 高誘電率ナノ結晶膜
1. はじめに
2. 高濃度アルコキシド溶液を用いるゾル-ゲル法(高濃度ゾル-ゲル法)
3. BaTiO3ナノ結晶自立膜の作製とその誘電特性
4. おわりに
第22章 エレクトロクロミック膜
1. はじめに
2. ゾル-ゲル法によるエレクトロクロミック膜の作製
2.1 金属アルコキシドを用いるゾル-ゲル法の一般論
2.2 タングステンアルコキシドを用いるゾル-ゲル法によるWO3膜
2.3 タングステンアルコキシドの合成法
2.3.1 W(OR)6の合成
2.3.2 WO(OR)4の合成
2.4 アルコキシド以外を出発原料とするゾル-ゲル法によるWO3膜
2.5 WO3以外のゾル-ゲル法によるEC薄膜
3. おわりに
第23章 スピンオングラス(SOG)
1. はじめに
2. SOGの用途と組成
3. 拡散源としてのSOG
4. 平坦化SOG
5. 低誘電率SOG
6. プラズマ処理によるSOG膜形成
第24章 光触媒膜の窓ガラスへの適用
1. はじめに
2. 光触媒の特徴
2.1 ガラスの汚れ
2.2 光触媒クリーニングガラス(セルフクリーニングガラス)の特性
2.3 その他の特性(空気浄化、抗菌・抗ウィルス性など)
3. 光触媒クリーニングガラスの製造技術
3.1 溶液
3.1.1 光触媒
3.1.2 シリコーンレジン
3.1.3 フィラー
3.1.4 その他固形分
3.1.5 溶媒
3.1.6 溶液に関する留意点
3.2 コーティング
3.2.1 コーティング方法の検討
3.2.2 スプレー法での留意点
3.3 焼成
3.3.1 焼成
3.3.2 冷却時の割れ
4. おわりに
第25章 強誘電体薄膜
1. はじめに
2. 最近の研究例
2.1 高誘電率誘電体薄膜:チタン酸バリウム(BaTiO3)
2.2 非鉛系圧電体薄膜:ビスマス系層状強誘電体(CaBi4Ti4O15)
2.3 マルチフェロイック薄膜:ビスマスフェライト(BiFeO3)
3. おわりに
第26章 ゾル-ゲル法での分散・凝集のコントロールによる色素増感型太陽電池用ナノ結晶多孔質TiO2膜の作製
1. はじめに
2. 光散乱粒子による変換効率の向上
3. TiO2ゾルの乾燥粉末によるナノ粒子凝集とその色素増感太陽電池光電特性変化に関する研究
3.1 TiO2粉末からのTiO2ペーストの準備
3.2 TiO2ゾルからのTiO2ペーストの準備
3.3 調製したペーストの状態
3.4 スクリーン印刷したTiO2透明層の表面
3.5 ペーストから作製した色素増感太陽電池の光電特性
4. 二次粒子から作製するメソ・マクロポーラスTiO2薄膜による色素増感型湿式太陽電池
5. 単分散P-25ペースト重ね塗りによるメソ・マクロポーラス膜の構造制御
6. おわりに
第27章 燃料電池へのゾル-ゲル法の応用
1. はじめに
2. 電解質を作製するためのゾル-ゲル法のポイント
3. プロトン伝導体への応用
4. プロトン伝導性薄膜ガラスの作製
5. イオン液体をプロトン伝導パスにした電解質
6. おわりに
第28章 キャパシタおよびLiイオン二次電池電極材料の開発
1. はじめに
2. カーボンナノ多孔構造制御と電気二重層キャパシタ特性
3. Liイオン二次電池電極材料のナノ構造制御と高速充放電特性
3.1 TiO2/カーボンナノチューブ(CNT)ナノ複合多孔体の合成と充放電特性
3.2 V2O5/多孔カーボンナノ複合体の合成と充放電特性
4. おわりに
<その他の応用>
第29章 銀製品の防錆コーティング
1. はじめに
2. 銀製品の保護膜に要求される特性
3. 有機高分子・無機ハイブリッド塗料
4. ハイブリッド膜の特性
4.1 アルコキシシランの種類と耐溶剤性
4.2 アルコキシシランの種類と耐摩擦性
4.3 アルコキシシランの種類と密着性
4.4 コーティング膜としての硬さ、耐候性
5. おわりに
第30章 ガスバリアコーティング膜
1. はじめに
2. 高分子フィルムへの有機-無機ハイブリッド膜の直接コーティング
2.1 基板の前処理の影響
2.2 耐摩耗性とガスバリア性を兼ね備えた有機-無機ハイブリッドコーティング
2.3 マイクロ波処理による低温緻密化
2.4 生分解性プラスチックへの応用
2.5 その他の例
3. 気相法による無機膜形成と有機-無機ハイブリッドを組み合わせたガスバリアコーティング
3.1 気相法によりSiO2がコーティングされた高分子フィルムへの有機-無機ハイブリッド膜のコーティング
3.2 中間層として有機-無機ハイブリッド膜を用いる場合
4. おわりに
第31章 眼鏡レンズ用ハードコート材料
1. はじめに
2. ゾル-ゲル法によるハードコート材料
3. 眼鏡レンズ用ハードコート材料の構成
4. ハードコート液の調合の注意点
5. ハードコートの塗布方法
6. 塗布条件、塗布環境
7. 高屈折率ハードコート材料
8. 耐衝撃性付与コート材料
第32章 有機-無機ハイブリッド材料の合成と細胞・組織適合性評価
1. はじめに
1.1 ハイブリッドとコンポジット
1.2 有機-無機ハイブリッドの歴史
1.3 医用応用を目指す生体適合ハイブリッドの設計指針
2. オーモシル型ハイブリッド
3. ゼラチン-シロキサン型ハイブリッド
4. キトサン-シロキサン型ハイブリッド
5. おわりに
第33章 固定化酵素担体への応用
1. はじめに
2. 酵素法によるバイオディーゼルの製造
3. シリカモノリスを担体とする固定化リパーゼの開発
4. おわりに -
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【特集】複合材料の開発と活用に向けた取り組み
★複合材料は,活用に向けた物性の向上を目的として,様々な素材を組み合わせることで創製されてきました。環境に配慮した材料の活用や,機械的特性に秀でた複合材料の研究開発,また,材料の物性評価,解析技術に関する取り組みも盛んに報告されております。本特集では,近年の複合材料の研究開発事例および解析技術について紹介しております。
<著者一覧>
Rova Lovisa 東北大学
Gallet--Pandellé Alia 東北大学
王真金 東北大学
栗田大樹 東北大学
成田史生 東北大学
安藤義人 九州工業大学
川野哲聖 九州工業大学
高山哲生 山形大学
内藤公喜 (国研)物質・材料研究機構
宗像文男 東京都市大学
佐藤圭浩 東京都市大学
石割文崇 大阪大学
畠山歓 東京科学大学
藤田正博 上智大学
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【特集】複合材料の開発と活用に向けた取り組み
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手すき和紙を原料とした高強度で高生分解性の複合材料の開発
Japanese Washi-Paper-Based Green Composites
手すき和紙と生分解性プラスチックからなる複合材料を開発し,力学・物理特性および生分解性を解明した。また,力学・物理特性変化と生分解度の関係解明に成功した。本研究は,生分解性評価指針の提案に資するほか,低環境負荷の包装・農業用マルチフィルムなどとしての実用化,伝統和紙の用途開拓に寄与すると予想される。
【目次】
1 はじめに
2 作製および評価
3 結果および考察
4 おわりに
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オリーブ搾油滓と大理石加工屑を用いた廃棄物由来ポリマーコンポジットの開発
Waste Valorization: Polymer Composite Design Using Olive Pomace and Marble Powder Waste
トルコで大量に廃棄される大理石粉末とオリーブ搾りかすを再利用し,ポリプロピレン複合材料の補強材としての可能性を検討した。応答曲面法(RSM)を用いて,補強材の最適配合比率を導出し,機械的特性の向上を実現した。結果として,廃棄物の高付加価値化と持続可能な材料設計への貢献が示された。
【目次】
1 はじめに
2 結果と考察
2.1 材料特性の評価
2.2 イオン液体を用いたEOPpの処理
2.3 応答曲面法(RSM)による最適化
3 まとめ
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有機繊維強化ポリプロピレンの力学特性に及ぼすカーボンナノファイバーの分散効果
Effect of Carbon Nanofiber Dispersion on Mechanical Properties of Organic Fiber Reinforced Polypropylene
環境保全の観点より,廃棄されたプラスチック製品を資源として利活用することが注目されている。廃棄物を再成形するメカニカルリサイクルは環境負荷が小さい手法といえる。繊維強化熱可塑性プラスチック(FRTP)についても廃棄物の利活用が求められている。ガラス繊維や炭素繊維は本質的に脆性であるため,溶融成形加工時に受けるせん断や圧縮によって破損することがしばしば報告されている。持続可能な社会を形成するためには,サーマルリサイクルでは残渣がほとんど残らず,メカニカルリサイクルではFRTPで使用する繊維は強化剤としての性能を残すために,繊維が短くならないことが要求されると予想される。溶融成形加工で短くならない繊維としてアラミド繊維(AF)が挙げられる。この材料は優れた衝撃強さを発現することが知られている。その反面,ガラス繊維や炭素繊維で補強されたプラスチックと比べると,強度や弾性率が劣ることも報告されている。本研究ではアラミド繊維強化ポリプロピレン(PP/AF)に第3成分としてウイスカであるカーボンナノファイバー(CNF)を分散することを検討した。本研究の結果と考察により,PP/AFにCNFを分散させることは,その射出成形品の耐衝撃性を損なうことなく力学特性を底上げすることができることが明らかとなった。また,得られた力学特性はガラス繊維を分散させた複合材料よりも優れたものとなることもわかった。このことは有機繊維強化熱可塑性プラスチック複合材料を利用して,ガラス繊維強化熱可塑性プラスチック複合材料の代替えが可能であることを示している。
【目次】
1 はじめに
2 アラミド繊維強化ポリプロピレンの力学特性に及ぼすカーボンナノファイバー分散効果
2.1 曲げ特性
2.2 界面力学特性
2.3 ノッチ付きCharpy衝撃強さ
3 終わりに
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炭素繊維の構造と力学特性の異方性評価
Structure and Anisotropic Mechanical Property Evaluations of Carbon Fibers
本研究では,ナノインデンテーション法と理論的な解析を組み合わせて,異方性の程度の異なる4種類の炭素繊維の5つの弾性定数を調べた。また,炭素繊維の微細構造は走査型・透過型電子顕微鏡,ラマン分光分析およびX線回折解析を用いて調べた。これらの結果より炭素繊維の構造と弾性定数の関係を系統的に明らかにした。
【目次】
1 緒言
2 材料および実験方法
3 結果および考察
4 結言
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機能性複合材料組織の新しい画像解析技術の開発とその自己組織化/自己集積化組織への応用
Development of New Image Analysis Techniques for Functional Composite Material Textures and Their Application to Self-Organized/Self-Assembled Structures
本論文では,機能性複合材料の組織制御に自己組織化/自己集積化プロセスを適用することでフラクタル材料組織を実現し,多機能性複合材料組織構築の可能性を述べたものである。特に,材料組織の設計指針の立案にマルチフラクタル解析を用いた新しい画像解析技術の適用の試みたものである。
【目次】
1 はじめに
2 機能性材料組織と画像解析
2.1 フラクタル/マルチフラクタルとは
2.2 フラクタル/マルチフラクタル解析理論
2.3 機能性材料組織の画像解析
3 材料組織学への応用
3.1 マルチフラクタル一般化次元と複合材料組織
3.2 マルチフラクタルと複雑ネットワーク
3.3 材料組織学と情報熱力学
4 今後の展開
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[Material Report-R&Dー]
CISS(不斉誘起スピン選択性)を示すホモキラル二面性π共役ポリマー
Homochiral Bifacial π-Conjugated Polymer with CISS Property
近年,キラル物質におけるCISS(Chirality-Induced Spin Selectivity,不斉誘起スピン選択性)効果が,物理,化学,生物と言う広範な分野で大きな興味を持たれている。本稿では,CISS効果の概要と,我々が開発した顕著なCISS効果を示すホモキラル二面性π共役ポリマーについて,物性測定にも焦点を当てて紹介する。
【目次】
1 不斉誘起スピン選択性(Chirality Induced Spin Selectivity: CISS)とは
2 CISS効果を示す物質群
3 CISS効果の応用先
4 mc-AFMによるCISS効果測定法
5 ホモキラル二面性π共役ポリマーの合成とCISS特性
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マテリアルズ・インフォマティクスによる固体電解質の効率的な探索
Efficient Exploration of Solid Electrolytes Using Materials Informatics
可塑性とイオン伝導性を有する柔粘性イオン結晶(OIPC)は,固体電解質として電池用途への応用が期待されるものの,イオン伝導度のさらなる向上が必要である。本稿では,マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を用いた高イオン伝導性OIPCの効率的な探索手法について紹介する。実験的アプローチとMIを組み合わせることで,構造と物性の相関について理解が深まることが期待される。
【目次】
1 はじめに
2 イオン伝導度の予測
3 高イオン伝導性OIPCの探索
4 イオン半径比とイオン伝導度の関係について
5 おわりに
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[Market Data]
接着剤工業の市場動向
2023年の接着剤の生産量は前年比1.0%増の75万8,249トンとなり,出荷金額は同11.8%減の2,687億円となった。2015年以降は合板など建築用途で需要が増加し,全体的な生産量は増加の傾向にあったが,2023年は,新型コロナウイルス感染症による影響も薄れ,生産量は微増したが,出荷金額は減少した。
【目次】
1 需給概要
2 品目別概要
3 需要動向
4 輸出入の概要
5 業界動向
6 環境問題への対応
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[Material Profile]
シリカゾル
パラフィン -
フローマイクロ合成の実用化への展望《普及版》
¥3,520
2017年刊「フローマイクロ合成の実用化への展望」の普及版。フローマイクロ合成の実用化に向けて、化学・製薬・香料・合成樹脂メーカーによる実例解説および、ポンプ・装置・電機・食品・鉄鋼メーカーによるデバイス開発技術を収載した1冊。
(監修:吉田潤一)
<a href="http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9282"target=”_blank”>この本の紙版「フローマイクロ合成の実用化への展望(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2017年当時のものを使用しております。
吉田潤一 京都大学
富樫盛典 (株)日立製作所
三宅亮 東京大学
荒井秀紀 (株)タクミナ
伊藤寿英 (株)タクミナ
島崎寿也 (株)タクミナ
橘内卓児 富士テクノ工業(株)
前澤真 (株)ワイエムシィ
野村伸志 (株)中村超硬
嶋田茂人 (株)ナード研究所
野一色公二 (株)神戸製鋼所
中原祐一 味の素(株)
豊田倶透 (株)カネカ
小沢征巳 日産化学工業(株)
安川隼也 三菱レイヨン(株)
二宮航 三菱レイヨン(株)
星野学 三菱レイヨン(株)
中﨑義晃 (株)ナノ・キューブ・ジャパン
山本哲也 高砂香料工業(株)
田口麻衣 ダイキン工業(株)
中谷英樹 ダイキン工業(株)
臼谷弘次 武田薬品工業(株)
松山一雄 花王(株)
浅野由花子 (株)日立製作所
佐藤忠久 (株)ナノイノベーション研究所
高山正己 塩野義製薬(株)
金熙珍 京都大学
永木愛一郎 京都大学
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<<目次>>
【第I編 デバイス開発】
第1章 3Dプリンターによるデバイス作製
1 フローマイクロデバイス
2 フローマイクロデバイスの材質と特徴
3 デバイス加工のデジタル化の歴史
4 3Dプリンターによるデバイス加工の方法
5 3Dプリンターによるフローマイクロデバイスの作製事例
第2章 フローマイクロ合成研究者が知っておくべき各種ポンプの違いと特長
1 はじめに
2 ポンプの種類について
2.1 非容積式ポンプ
2.1.1 遠心ポンプ
2.1.2 軸流ポンプおよび斜流ポンプ
2.2 容積式ポンプ
2.2.1 容積式ポンプ:往復式ポンプ
2.2.2 容積式ポンプ:回転式ポンプ
3 フローマイクロ合成研究者が用いるポンプ
3.1 スムーズフローポンプ
3.2 スムーズフローポンプの特徴について
3.3 生産機適正について
3.4 フローマイクロ合成の研究で用いられるポンプ
3.4.1 シリンジポンプ
3.4.2 プランジャポンプ
3.4.3 ダイヤフラムポンプ
3.4.4 小流量の実験における注意点
4 最後に
第3章 高定量性の3連式無脈動定量プランジャーポンプ
1 マイクロプロセスに必要な液体供給の要素
2 マイクロプロセスに必要な液体供給機器
2.1 精密ギヤーポンプ
2.2 一軸偏心ねじポンプ(モーノポンプ)
2.3 高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography,略称:HPLC)用ポンプ
2.4 シリンジポンプ
2.5 2連式無脈動定量プランジャーポンプ(産業用)
2.6 ダイヤフラムポンプ
3 3連式無脈動定量プランジャーポンプ
3.1 往復動ポンプ
3.2 従来の往復動ポンプ
3.3 2連式無脈動定量プランジャーポンプ
3.4 3連式プランジャーポンプ
3.5 当社製3連式無脈動定量プランジャーポンプ
3.6 当社製3連式無脈動定量プランジャーポンプの性能
4 3連式無脈動定量プランジャーポンプのマイクロプロセスにおける適応性
4.1 性能
4.2 外気遮断性
4.3 耐蝕性
4.4 耐スラリー液性
4.5 操作性及び制御の拡張
4.6 ブチルリチウムの連続運転
第4章 医薬品を中心とした少量・中規模マイクロリアクタシステム
1 はじめに
2 YMC製マイクロミキサの特徴
3 YMC製マイクロリアクタについて
3.1 KeyChem-Basic,L/LPの特徴
3.2 KeyChem-H,水素吸蔵合金キャニスター,5%Pd/SCの特徴
3.3 KeyChem-Lumino2の特徴,光源の紹介
4 KeyChem-Integralの特徴,紹介
5 おわりに
第5章 連続フロー式マイクロリアクターシステム
1 はじめに
2 連続フロー式マイクロリアクターシステム
2.1 X-1αの基本システム構成・機能
2.2 代表的反応における実証データ
3 各種デバイスによる拡張性
3.1 ミキサー
3.2 気体流量制御装置
3.3 光反応用ユニット
4 おわりに
第6章 撹拌子を有する多段連続式撹拌槽型反応器
1 はじめに
2 流通型反応器
3 Coflore ACR(Agitated Cell Reactor)
4 Coflore ATR(Agitated Tube Reactor)
5 鈴木-宮浦クロスカップリング反応
6 スラリーの連続フロープロセス
7 接触水素化脱塩素反応
8 高圧条件での接触水素化反応
9 カーボンナノチューブの効率的な化学修飾
10 生体触媒による酸化反応
11 連続晶析
12 おわりに
第7章 積層型多流路反応器(SMCR(R))
1 はじめに
2 バルク生産用マイクロリアクターの基本概念
3 バルク生産用熱交換器から大容量MCRへ
4 大容量MCR 積層型多流路反応器(SMCR(R))について
5 SMCR(R)の適用事例
5.1 抽出用途への適用検討
5.2 実験内容および結果
5.3 SMCR(R)による商業化事例
6 分解型SMCR(R)での適用用途拡大
7 おわりに
第8章 フローマイクロリアクターを用いた連続合成プロセスの構築
1 はじめに
1.1 化学合成におけるフローマイクロリアクターの特長
1.2 フローマイクロリアクターの課題
1.2.1 化学合成と化学工学の融合による反応場の構築
1.2.2 パラメータの多さによる開発スピードの遅延
1.2.3 安定な連続化プロセスの構築
1.3 京都大学マイクロ化学生産研究コンソーシアムにおける取り組み
2 フローマイクロリアクターによる高分子合成
3 フローマイクロリアクターによるアニオン重合システムの構築
3.1 連続反応システムの構築とシステムの検証
3.2 モノマー/開始剤の比率がポリマー分子量に及ぼす影響の評価
3.3 アニオン重合によるポリスチレン連続運転システムの検証
4 おわりに
【第II編 企業の実例】
第1章 マイクロリアクターを用いたイソブチレンのリビングカチオン重合
1 はじめに
2 リビング重合とマイクロリアクター
3 イソブチレン系樹脂と現行プロセスの課題
4 マイクロリアクターを用いた連続重合検討
4.1 反応機構解析
4.2 速度論解析・反応速度シミュレーション
4.3 ラボ実証実験
4.4 高活性触媒
4.5 連続化がもたらすエネルギーメリット
5 おわりに
第2章 フローリアクターでの香月シャープレス不斉エポキシ化
1 はじめに
2 香月シャープレス不斉エポキシ化(KSAE)反応
3 スケールアップ課題
4 フロー検討用装置
5 シンナミルアルコールの不斉エポキシ化
5.1 フロー系への置き換え
5.2 バッチ反応との比較
6 メタリルアルコールの不斉エポキシ化
7 クエンチ連続化
8 スケールアップ
8.1 除熱限界
9 w/o MSフロー法の基質適用性
10 結論
11 おわりに
第3章 マイクロ化学プロセスを利用する新規アクリルモノマー製造技術の開発
1 はじめに
2 ピルビン酸エステルの合成へのマイクロリアクターの利用
2.1 ラボスケールのマイクロリアクターでの操作方法
2.2 ベンチスケールのマイクロリアクターでの操作方法
2.3 結果
2.4 ピルビン酸エステルの合成まとめ
3 α-アシロキシアクリレートの合成
3.1 ラボスケールのバッチ反応での検討
3.2 ラボスケールのマイクロリアクターでの検討
3.3 ベンチスケールマイクロリアクターでの検討
3.4 α-アシロキシアクリレート合成まとめ
4 α-アシロキシアクリレートの製造プロセスの提案
4.1 検討方法
5 終わりに
第4章 マイクロリアクターを用いたシングルナノ粒子の製造
1 はじめに
2 ITO代替導電性材料
3 ドーパントの検討
3.1 ドーピング化学種の検討
3.2 計算結果と考察
3.3 ドーピング量の検討
3.4 ドーピングSnO2のバンド構造
4 マイクロ化学プロセスを用いた合成
4.1 ドーピング用マイクロリアクターの設計
4.2 マイクロ化学プラントの試作(マイクロ化学プロセス,周辺装置試作)
4.3 合成条件の検討
4.4 透明性
5 まとめ
第5章 不斉水素化反応へのマイクロリアクターの適応
1 はじめに
2 マイクロリアクターの特徴
3 高速不斉水素化触媒RUCY(R)を用いた不斉水素化反応へのマイクロリアクターの適応
3.1 小スケール検討
3.2 速度論解析による流路長最適化
3.3 流路径の反応に対する影響
3.4 気液導入部の最適化
3.5 触媒溶液の安定性改善
3.6 温度コントロール
3.7 React IRによる流動状態の評価
4 まとめ
第6章 マイクロリアクターを用いた含フッ素ファインケミカル製品の合成
1 はじめに
2 フッ素化合物とフッ素ファインケミカル製品
3 フッ素化合物の合成方法
4 フッ素系ケミカル製品のマイクロリアクターを用いた事例
4.1 マイクロリアクターを用いた直接フッ素化反応
4.2 マイクロリアクターを用いたビルディングブロック法
4.3 マイクロリアクターを用いたエポキシ化反応
4.4 マイクロリアクターを用いたハロゲン-リチウム交換反応
4.5 マイクロリアクターの生産設備としての利用可能性
5 おわりに
第7章 フローケミストリー技術を用いたスケールアップ
1 はじめに
2 医薬品製造におけるフローケミストリーの適用
3 不安定活性種の発生と応用
4 フローケミストリーを用いた有機リチウム反応のボロン酸合成への適用
5 フローケミストリーを用いたプロセス開発
6 フローケミストリーを用いたスケールアップ検討
7 ボロン酸Xの製造
8 最後に
第8章 高速混合を利用した高効率微細乳化
1 はじめに
2 空間のマイクロ化の効果
2.1 層流におけるミリ秒混合の必要条件
2.2 乱流におけるミリ秒混合の必要条件
2.3 液液混合における空間のマイクロ化の効果
3 マイクロミキサー開発事例
4 高効率微細乳化プロセスの提案
4.1 微細乳化の課題と着目点
4.2 実験と結果
5 おわりに
第9章 フローマイクロリアクターシステムによる製造プロセス
1 はじめに
2 マイクロリアクターの導入プロセス
3 マイクロリアクターの適用事例
3.1 水分離用マイクロリアクター
3.2 抽出用マイクロリアクター
3.3 濃縮用マイクロリアクター
4 マイクロリアクターシステムの開発事例
4.1 ラボ・少量生産用マイクロリアクターシステム(MPS-α200)
4.2 反応・乳化用マイクロリアクタープラント
4.2.1 中量産用マイクロリアクタープラント
4.2.2 量産用マイクロリアクタープラント
5 おわりに
第10章 大量物質生産を目指したマイクロリアクターシステム
1 はじめに
2 マイクロ化学プラント
2.1 マイクロ化学プラントのサイズについて
2.2 マイクロ化学プラントのフレキシブル性
2.3 マイクロ化学プラントによる工業化検討対象について
3 工業化する上での重要な留意点
3.1 生産性を考慮したマイクロ化学プラント設計
3.2 工業化を検討する反応の反応速度について
4 工業化において重要な技術
4.1 送液制御技術
4.1.1 無脈動もしくは低脈動送液技術
4.1.2 送液流量の均等分配技術
4.2 マイクロ流路閉塞防止技術
4.2.1 マイクロ流路構造による閉塞防止(「イコーリングアップ」技術)
4.2.2 マイクロ流路径拡大による閉塞抑制(「疑似イコーリングアップ」技術)
4.2.3 自動化技術による閉塞防止
4.2.4 反応媒体流の急激な圧力変化による閉塞防止
5 工業化検討の現状と将来展望
【第III編 産業界の動向】
第1章 フローマイクロリアクターの製薬業界の動向
1 はじめに
2 製薬業界での使いどころと利点
3 医薬品研究での実例
4 医薬品業界におけるフロー・マイクロ合成技術の展望
第2章 フローマイクロリアクターの化学業界の動向
1 はじめに
2 実用化の例1:DSM社でのアクリルアミドの生産
3 実用化の例2:Xi’an Huian Chemical社でのトリニトログリセリンの生産
4 実用化の例3:Sigma-Aldrich社でのレチノールの生産
5 実用化の例4:Clariant社でのフェニルボロン酸の生産
6 おわりに
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最新フォトレジスト材料開発とプロセス最適化技術《普及版》
¥5,280
2017年刊「最新フォトレジスト材料開発とプロセス最適化技術」の普及版。フォトレジスト材料および露光技術の特長を最大限に発揮させるためのレジストプロセス技術の最適化を徹底解説した1冊。
(監修:河合晃)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2017年当時のものを使用しております。
河合 晃 長岡技術科学大学
佐藤和史 東京応化工業㈱
工藤宏人 関西大学
有光晃二 東京理科大学
古谷昌大 東京理科大学
髙原 茂 千葉大学
青合利明 千葉大学
岡村晴之 大阪府立大学
青木健一 東京理科大学
山口 徹 日本電信電話㈱
藤森 亨 富士フイルム㈱
白井正充 大阪府立大学
堀邊英夫 大阪市立大学
柳 基典 野村マイクロ・サイエンス㈱
太田裕充 野村マイクロ・サイエンス㈱
関口 淳 リソテックジャパン㈱
小島恭子 ㈱日立製作所
新井 進 信州大学
清水雅裕 信州大学
渡邊健夫 兵庫県立大学
佐々木 実 豊田工業大学
宮崎順二 エーエスエムエル・ジャパン㈱
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<<目次>>
【第I編 総論】
第1章 リソグラフィープロセス概論
1 はじめに
2 リソグラフィープロセス
3 3層レジストプロセス
4 DFR積層レジストプロセス
5 マルチパターニング技術
6 表面難溶化層プロセス
7 ナノインプリント技術
8 PEB(Post exposure bake)技術
9 CEL(Contrast enhanced lithography)法
10 反射防止膜(BARC)
11 イメージリバーサル技術
12 液浸露光技術
13 超臨界乾燥プロセス
14 シランカップリング処理
15 位相シフトプロセス
第2章 フォトレジスト材料の技術革新の歴史
1 はじめに
2 技術の変遷
3 ゴム系ネガ型レジスト
4 ノボラック-NQDポジ型レジスト
5 化学増幅レジスト―i線ネガ型レジストからKrFネガ型レジスト―
6 KrF化学増幅ポジ型レジスト
7 ArF化学増幅ポジ型レジスト
8 ArF液浸露光用化学増幅レジスト
9 EUVレジスト
10 その他のリソグラフィ用材料
10.1 EB
10.2 DSA
10.3 ナノインプリント
11 まとめ
【第II編 フォトレジスト材料の開発】
第1章 新規レジスト材料の開発
1 はじめに
2 極端紫外線露光装置を用いた次世代レジスト材料
3 分子レジスト材料
4 分子レジスト材料の例
4.1 カリックスアレーンを基盤とした分子レジスト材料
4.2 フェノール樹脂タイプ
4.3 特殊骨格タイプ
4.4 光酸発生剤(PAG)含有タイプ
4.5 金属含有ナノパーティクルを用いた高感度化レジスト材料の開発
4.6 主鎖分解型ハイパーブランチポリアセタール
5 おわりに
第2章 酸・塩基増殖反応を利用した超高感度フォトレジスト材料
1 はじめに
2 酸増殖レジスト
2.1 酸増殖ポリマーの設計と分解挙動
2.2 感光特性評価
2.3 EUVレジストとしての評価
3 塩基増殖レジスト
3.1 ネガ型レジストへの塩基増殖剤の添加効果
3.2 塩基増殖ポリマーの設計
4 おわりに
第3章 光増感による高感度開始系の開発
1 はじめに
2 増感反応
3 励起一重項電子移動反応
4 光誘起電子移動反応を用いた高感度酸発生系
5 光電子移動反応を用いた高感度光重合系
6 連結型分子による分子内増感
7 光増感高感度開始系の産業分野での応用
第4章 光酸発生剤とその応用
1 はじめに
2 光酸発生剤の開発
3 光酸発生剤の応用研究
4 おわりに
第5章 デンドリマーを利用したラジカル重合型UV硬化材料
1 はじめに
2 デンドリティック高分子を利用したUV硬化材料の研究背景
3 デンドリマー型UV硬化材料の大量合成
3.1 “ダブルクリック”反応によるデンドリマー骨格母体の合成~多段階交互付加(AMA)法
3.2 デンドリマーの末端修飾によるポリエンデンドリマーの合成
4 デンドリマーを用いたUV硬化材料の特性評価
4.1 エン・チオール光重合
4.2 ポリアリルデンドリマー系UV硬化材料の特性評価
4.3 ポリノルボルネンデンドリマー系UV硬化材料の特性評価
4.4 多成分混合系UV硬化材料
5 おわりに
第6章 自己組織化(DSA)技術の最前線
1 はじめに
2 ブロック共重合体の誘導自己組織化技術
2.1 ブロック共重合体リソグラフィ
2.2 グラフォエピタキシ技術
2.3 化学的エピタキシ技術
3 DSA材料
3.1 高χブロック共重合体材料
3.2 中性化層材料
4 終わりに
第7章 EUVレジスト技術の現状と今後の展望
1 はじめに
2 フォトレジスト材料の変遷
3 EUVレジスト材料
3.1 化学増幅型ポジレジスト
3.2 化学増幅型ネガレジスト(EUV-NTI(ネガティブトーンイメージング))
3.3 新規EUVレジスト(非化学増幅型メタルレジスト)
4 おわりに
【第III編 フォトレジスト特性の最適化と周辺技術】
第1章 最適化のための技術概論
1 はじめに
2 感度曲線とコントラスト
3 スピンコート特性
4 表面エネルギーによる付着剥離性の解析
4.1 分散・極性成分
4.2 接触角法による分散・極性成分の測定方法
4.3 拡張係数Sによるレジスト液の広がり評価
4.4 拡張係数Sによる液中での付着評価
第2章 UVレジストの硬化特性と離型力
1 はじめに
2 UVナノインプリントプロセス
3 UV硬化特性および硬化樹脂の特性評価方法
4 硬化樹脂の構造と機械的特性
5 離型力に及ぼす硬化樹脂の貯蔵弾性率の影響
6 おわりに
第3章 多層レジストプロセス
1 多層レジストプロセスの動向
1.1 はじめに
1.2 多層レジストプロセスの必要性
1.3 3層レジストプロセス
1.4 Si含有2層レジストプロセス
1.5 DFR積層レジストプロセス
2 ハーフトーンマスク用の多層レジスト技術(LCD)
2.1 はじめに
2.2 実験
2.2.1 下層レジストと上層レジストの決定
2.2.2 下層レジストの感度に対するプリベーク温度依存性
2.2.3 上層レジストの感度のプリベーク温度依存性
2.2.4 プリベーク温度決定後のレジスト2層塗布
2.2.5 中間層の検討
2.3 結果と考察
2.3.1 各レジストの感度曲線
2.3.2 下層レジスト,上層レジストの感度曲線
2.3.3 プリベーク温度決定後の2層レジスト
2.3.4 中間層の検討
2.3.5 3層レジストの評価
2.4 おわりに
第4章 フォトレジストの除去特性(ドライ除去)
1 還元分解を用いたレジスト除去
1.1 はじめに
1.2 原子状水素発生装置
1.3 レジストの熱収縮,レジスト除去速度の水素ガス圧依存性,基板への影響についての実験条件
1.4 追加ベーク温度,時間に対するレジストの熱収縮率評価結果
1.5 水素ガス圧力を変化させたときのレジスト除去速度
1.6 到達基板温度とレジスト除去速度との関係
1.7 原子状水素照射によるPoly-Si,SiO2,SiN膜のパターン形状への影響
1.8 おわりに
2 酸化分解を用いたレジスト除去
2.1 はじめに
2.2 実験
2.2.1 湿潤オゾンによるイオン注入レジスト除去
2.2.2 イオン注入レジストの硬さ評価
2.3 結果と考察
2.3.1 湿潤オゾンによるイオン注入レジスト除去
2.3.2 イオン注入レジストの硬さ
2.3.3 イオン注入レジストの硬化のメカニズム
2.4 結論
第5章 フォトレジストの除去特性(湿式除去)
1 はじめに
2 現状の技術
3 湿式によるレジスト除去方法の分類
3.1 溶解・膨潤による方法
3.2 酸化・分解による方法
4 湿式によるレジスト除去特性事例
4.1 概要
4.2 物性と特徴
4.3 機構
4.4 レジスト除去のシミュレーション
4.5 レジスト除去速度比較
4.6 金属配線のダメージ比較
4.7 膜表面残留物比較
5 おわりに
第6章 フォトレジストプロセスに起因した欠陥
1 はじめに
2 レジスト膜の表面硬化層
3 濡れ欠陥(ピンホール)
4 ポッピング
5 環境応力亀裂(クレイズ)
6 乾燥むら
【第IV編 材料解析・評価】
第1章 レジストシミュレーション
1 はじめに
2 VLESの概要
3 VLES法のための評価ツール
4 露光ツール(UVESおよびArFESシステム)
5 現像解析ツール(RDA)
5.1 測定原理
5.2 現像速度を利用した感光性樹脂の現像特性の評価
6 リソグラフィーシミュレーションを利用したプロセスの最適化-1
6.1 シングルシミュレーション
6.1.1 CD Swing Curve
6.1.2 Focus-Exposure Matrix
7 リソグラフィーシミュレーションを利用したプロセスの最適化-2
7.1 ウェハ積層膜の最適化
7.2 光学結像系の影響の評価
7.3 OPCの最適化
7.4 プロセス誤差の影響予測とLERの検討
8 まとめ
第2章 EUVレジストの評価技術
1 EUVリソグラフィとEUVレジスト材料
1.1 EUVリソグラフィの背景
1.2 EUVレジスト材料と技術課題
2 EUVレジストの評価技術
2.1 量産向けEUV露光装置
2.2 EUVレジストの評価項目
2.3 EUV光透過率評価
2.4 EUVレジストからのアウトガス評価
2.5 EUVレジストの感度・解像度に係わる評価
2.6 新プロセスを採用したEUVレジストの評価
第3章 フォトポリマーの特性評価
1 はじめに
2 ベース樹脂の設計―部分修飾によるレジスト特性の制御と最適化―
2.1 ベース樹脂の設計指針
2.2 tBOC-PVPのtBOC化率とレジストの溶解速度および感度との相関
2.3 tBOC-PVPのtBOC化率とレジスト解像度との相関
3 溶解抑制剤の設計(その1)―未露光部の溶解抑制によるレジスト高解像度化―
3.1 溶解抑制剤の設計指針
3.2 プロセス条件の最適化
3.3 フェノール系溶解抑制剤の融点と未露光部の溶解速度との関係
3.4 溶解抑制剤の化学構造と未露光部の溶解速度との関係
3.5 カルボン酸系溶解抑制剤の分子量とレジストの溶解速度との関係
4 溶解抑制剤の設計(その2)―露光部の溶解促進によるレジスト高解像度化―
4.1 溶解促進剤の設計指針
4.2 溶解促進剤のpKaと膜の溶解速度との関係
4.3 溶解抑制剤の化学構造とレジスト特性との関係
5 酸発生剤の設計―レジスト高感度化―
5.1 酸発生剤の設計指針
5.2 レジスト感度の酸発生剤濃度依存性
5.3 酸発生剤の種類とレジスト感度との相関
6 高感度・高解像度レジストの開発
7 おわりに
第4章 ナノスケール寸法計測(プローブ顕微鏡)
1 はじめに
2 AFMを用いた寸法測定の誤差要因
3 高分子集合体の凝集性と寸法制御
4 LER(line edge roughness)
第5章 付着凝集性解析(DPAT法)による特性評価
1 はじめに
2 DPAT法
3 レジストパターン付着性の熱処理温度依存性
4 レジストパターン付着性のサイズ依存性
5 パターン形状と剥離性
6 溶液中のパターン付着性
7 レジストパターンのヤング率測定
【第V編 応用展開】
第1章 フォトレジストを用いた電気めっき法による微細金属構造の創製
1 諸言
2 各種微細金属構造の創製
2.1 積層めっきと選択的溶解による微細金属構造の創製
2.2 電気めっき法による鉛フリーはんだバンプの形成
2.3 電気めっき法による金属/カーボンナノチューブ複合体パターンの形成
2.4 内部空間を有する金属立体構造の創製
3 おわりに
第2章 ナノメートル級の半導体用微細加工技術と今後の展開
1 半導体微細加工技術について
2 極端紫外線リソグラフィ技術
3 EUVリソグラフィの現状と今後の展開
3.1 EUV光源開発
3.2 EUV用露光装置
3.3 EUVレジスト
4 まとめと今後の展望
第3章 3次元フォトリソグラフィ
1 背景
2 スプレー成膜
3 スプレー成膜に関係する気流特性
4 露光技術
5 応用デバイス
6 まとめ
【第VI編 レジスト処理装置】
第1章 塗布・現像装置の技術革新
1 はじめに
2 スピン塗布プロセスの実際
2.1 スピンプログラム
2.2.1 塗布プロセスの影響
{1}高速回転時間の影響
{2}塗布時の湿度の影響
3 HMDS処理
3.1 HMDSの原理
3.1.1 HMDS処理効果の確認
4 プリベーク
5 現像技術の概要
5.1 ディップ現像
5.2 スプレー現像
5.3 パドル現像
5.4 ソフトインパクトパドル現像
第2章 密着強化処理(シランカップリング処理)の最適化技術
1 はじめに
2 HMDSによる表面疎水化処理
3 HMDS処理プロセスの最適化
4 HMDS処理装置
5 HMDS処理によるレジスト密着性と付着性制御
6 おわりに
第3章 露光装置の進展の歴史と技術革新
1 露光装置の歴史
2 ステッパー
3 超解像技術による微細化
4 スキャナー方式の登場と液浸露光による超高NA化
5 最新の液浸露光装置
6 EUVリソグラフィーの開発と最新状況
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微粒子分散・凝集ハンドブック(普及版)
¥2,695
2014年刊「微粒子分散・凝集ハンドブック」の普及版。
微粒子の分散・凝集技術について、基礎から工業、環境、先端ナノテクノロジーまで、各分野の詳細研究内容を徹底解説している。
(監修:川口春馬)
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<<著者一覧>>
執筆者の所属表記は、2014年発行当時のものを使用しております。
芝田隼次 関西大学
大坪泰文 千葉大学
大島広行 東京理科大学
森隆昌 法政大学
種谷真一 種谷技術士事務所
石井利博 アシザワ・ファインテック(株)
光石一太 倉敷ファッションセンター(株)
木俣光正 山形大学
山田保治 神奈川大学
前畑英雄 富士ゼロックス(株)
松村保雄 富士ゼロックス(株)
野口弘道 インクジェットコンサルタント
竹村泰彦 (公社)高分子学会;ゴム技術フォーラム ; 元JSR(株) ; 元(社)日本ゴム協会
坂井悦郎 東京工業大学
岩井和史 (株)レニアス
渡辺実 栗田工業(株)
三浦和彦 東京理科大学
小林大祐 東京理科大学
寺坂宏一 慶應義塾大学
野々村美宗 山形大学
那須昭夫 (株)資生堂
白木賢太郎 筑波大学
岩下和輝 筑波大学
角田裕三 (有)スミタ化学技術研究所
遠藤洋史 東京理科大学
河合武司 東京理科大学
倉島義博 日本ゼオン(株)
矢野浩之 京都大学
河崎雅行 日本製紙(株)
佐藤明弘 星光PMC(株)
伏見速雄 王子ホールディングス(株)
-------------------------------------------------------------------------
<<目次>>
第1章 微粒子分散・凝集の工学
1 水系・非水系における分散・凝集制御
1.1 ゼータ電位と粒子間相互作用
1.1.1 粒子の荷電の原因
1.1.2 ゼータ電位とは
1.1.3 粒子間の距離と引力・反発力エネルギー
1.1.4 ゼータ電位による凝集・分散の制御
1.2 非水系での凝集・分散
1.2.1 無極性非水溶媒中の凝集・分散
1.2.2 極性のある非水溶媒中での凝集・分散
2 凝集分散系のレオロジー
2.1 はじめに
2.2 凝集分散系の基本的なレオロジー挙動
2.2.1 擬塑性流動と降伏応力
2.2.2 凝集分散系の動的粘弾性
2.3 凝集分散系におけるチクソトロピー挙動
2.3.1 粘度の時間依存性と履歴挙動
2.3.2 チクソトロピー挙動の測定
2.4 特異な粒子間相互作用の導入と分散系のレオロジーコントロール
2.4.1 高分子と界面活性剤の併用によるレオロジーコントロール
2.4.2 会合性高分子によるレオロジーコントロール
2.5 おわりに
3 凝集速度の制御
3.1 はじめに
3.2 自由拡散による凝集速度
3.3 粒子間の相互作用
3.4 相互作用場における凝集速度と安定度比
3.5 2次極小を考慮した凝集
3.6 おわりに
第2章 分散・凝集技術
1 分散・凝集の計測と評価 1.1 沈降による評価
1.2 沈降静水圧による評価
1.3 浸透圧による評価
1.4 顕微鏡による直接観察
1.5 分散・凝集評価において注意すべき点
1.5.1 粒子径分布との対応
1.5.2 粘度との対応
2 混合・分散装置
2.1 分散系の流動分散の理論的背景
2.1.1 変形と流動
2.1.2 軌道理論による凝集粒子の分散
2.2 普通撹拌機による分散
2.2.1 回転翼の長さ
2.2.2 粒子の浮遊限界撹拌速度式
2.3 粒子-液系における物質移動
2.4 高速撹拌機による分散
2.5 コロイドミルによる分散
2.6 メディア(媒体)式分散機
2.6.1 メディア式分散機の形態
2.6.2 運転方法
2.7 超音波分散機
3 ビーズミルでの分散技術
3.1 はじめに
3.2 ビーズミルの分散原理
3.3 ビーズミルの運転方法
3.4 ビーズミルの分散効率に影響を与える因子
3.4.1 ビーズ径
3.4.2 ビーズ充填率およびアジテータ周速
3.5 過分散とマイルド分散
3.5.1 過分散
3.5.2 マイルド分散
3.6 ナノ粒子分散大量生産用ビーズミル
3.7 おわりに
4 フィラー分散技術
4.1 はじめに
4.2 フィラーの表面処理技術
4.2.1 シラン剤
4.2.2 チタネート剤
4.2.3 その他のカップリング剤
4.3 フィラー形状が複合材料の特性に及ぼす影響
4.4 フィラーの表面処理手法
4.4.1 湿式加熱法
4.4.2 湿式濾過法
4.4.3 乾式撹拌法
4.4.4 インテグレルブレンド法
4.4.5 スプレードライ法
4.5 フィラーと樹脂の混練分散技術
4.5.1 樹脂とフィラーとの混練性
4.5.2 ナノフィラーを取扱う際の留意点
5 スラリーの調製・分散技術
5.1 はじめに
5.2 付着力
5.3 界面活性剤および水溶性高分子のスラリー分散効果
5.3.1 マグネタイト粒子への吸着
5.3.2 沈降試験
5.3.3 分散スラリーの調製
5.4 おわりに
6 シランカップリング剤の活用
6.1 はじめに
6.2 シランカップリング剤の構造と機能
6.2.1 なぜ有機-無機材料界面の制御が必要か
6.2.2 シランカップリング剤の構造
6.2.3 シランカップリング剤の反応
6.2.4 シランカップリング剤の作用機構
6.2.5 シランカップリング剤の処理効果
6.3 シランカップリング剤の使用・選択法
6.3.1 シランカップリング剤の使用法
6.3.2 シランカップリング剤の使用量
6.3.3 シランカップリング剤の選択基準
6.4 効果的なシランカップリング剤処理法
6.4.1 無機材料表面に薄層(単分子層)を形成させる
6.4.2 溶解度パラメーター(SP値)をそろえる
6.5 おわりに
第3章 工業における分散・凝集
1 トナーの製造における分散制御技術
1.1 はじめに
1.2 電子写真法とトナー製法の変遷
1.3 代表的なケミカルトナープロセスとその特徴
1.3.1 懸濁重合法
1.3.2 乳化重合凝集法
1.3.3 溶解懸濁法
1.3.4 エステル伸長重合法
1.4 ケミカルトナーの画質特性
1.5 おわりに
2 インクジェット(IJ)インクの分散と凝集の制御
2.1 インク機能の3要素
2.2 顔料分散
2.3 インクの調製
2.4 分散状態の測定
2.5 容器内及び装置上の安定性
3 ゴム・エラストマーにおけるフィラー分散制御
3.1 はじめに
3.2 工業的に行われている一般的なゴムへのフィラー分散技術
3.3 無機フィラーのゴム中へのナノ分散系
3.3.1 CB,シリカのナノ分散系
3.3.2 クレーのナノ分散系
3.3.3 カーボンナノチューブ(CNT)のナノ分散系
3.4 有機フィラーのゴム中へのナノ分散系
3.4.1 ゴム中でのin situ有機フィラー合成
3.4.2 セルロースナノファイバー(CNF)のナノ分散系
3.5 おわりに
4 セメントの分散制御とコンクリートの流動性制御
4.1 はじめに
4.2 化学混和剤
4.3 セメント系分散剤
4.4 分散剤によるセメントの分散機構
4.5 ポリカルボン酸系分散剤について
4.6 セメント系材料の粉体設計
4.7 おわりに
5 ハードコート材へのフィラー分散
5.1 はじめに
5.2 赤外線遮蔽ハードコートの設計コンセプト
5.3 赤外線遮蔽機能付与プライマーコートの検討
5.3.1 赤外線遮蔽機能付与プライマーコートの調製
5.3.2 赤外線遮蔽効果の最適化
5.3.3 塗料の保管における注意点
5.4 赤外線遮蔽ハードコートの性能
5.5 まとめ
第4章 環境と生活における分散・凝集
1 排水処理における凝集剤の利用法
1.1 はじめに
1.2 凝集処理の概要
1.3 無機凝結剤の種類と特徴
1.4 有機凝結剤の種類と特徴
1.5 排水処理用高分子凝集剤の種類と特徴
1.6 汚泥処理の概要と脱水用高分子凝集剤
1.7 排水処理の効果的なシステム
2 大気エアロゾル(PM2.5)の生成プロセス
2.1 大気エアロゾル
2.2 エアロゾル粒子の大きさ(粒径)
2.3 粒径分布
2.4 生成プロセス(1) 分散による生成
2.4.1 地表面から発生するエアロゾル粒子(土壌粒子)
2.4.2 海面から発生するエアロゾル粒子(海塩粒子)
2.5 生成プロセス(2) 気体の粒子化による生成
2.5.1 単成分単相粒子生成
2.5.2 多成分単相粒子生成
3 マイクロバブル群の超音波場における凝集と再分散
3.1 マイクロバブル
3.2 拡大視野下でのマイクロバブルの動的挙動の観察
3.2.1 実験装置
3.2.2 超音波照射がマイクロバブルの動的挙動におよぼす影響
3.3 超音波場でのマイクロバブルの凝集・合一
3.4 超音波によるマイクロバブルの急速脱泡
3.4.1 実験装置
3.4.2 超音波が脱泡速度におよぼす影響
3.5 おわりに
4 粉体化粧料における微粒子の分散・成型
4.1 はじめに
4.2 粉体化粧料に配合される微粒子とその役割
4.3 化粧料における微粒子の分散・成型技術
4.3.1 表面処理
4.3.2 界面活性剤の配合
4.3.3 粉体成型
4.4 おわりに
5 紫外線散乱剤の分散技術
5.1 はじめに
5.2 分散安定化の考え方
5.3 紫外線散乱剤分散系の評価方法
5.3.1 紫外線防御性に及ぼす分散状態の影響
5.3.2 レオロジー解析の妥当性および必要性
5.3.3 紫外線散乱剤サスペンションのレオロジー解析
5.3.4 紫外線防御性とレオロジー特性との相関性
5.4 おわりに
6 タンパク質の凝集:モデルと測定法
6.1 はじめに
6.2 タンパク質凝集のモデル
6.3 昇温にともなうタンパク質凝集
6.4 一定温度でのタンパク質の加熱凝集
6.5 タンパク質凝集の測定法
6.6 最後に
第5章 先端ナノテクノロジーにおける分散・凝集
1 カーボンナノチューブの液相および固相分散技術
1.1 はじめに
1.2 カーボンナノチューブの分散における留意点
1.2.1 CNTの観点から
1.2.2 マトリックス(分散媒)の観点から
1.2.3 濡れ剤と分散剤の観点から
1.2.4 分散機の観点から
1.2.5 分散終点の判定
1.3 カーボンナノチューブの分散事例
1.3.1 水中での液相分散
1.3.2 超臨界二酸化炭素を用いたポリカーボネート樹脂中でのCNT分散
1.3.3 亜臨界水を用いた熱可塑性樹脂中でのCNT分散(湿式亜臨界解砕法)
1.3.4 弾性混練法によるCNT/ゴムセルレーション複合材料
1.4 おわりに
2 グラフェンの樹脂分散技術
2.1 はじめに
2.2 グラフェンの特性
2.2.1 グラフェンの分子構造
2.2.2 グラフェンとCNTの比較
2.3 グラフェンおよび酸化グラフェンの製造
2.3.1 グラフェンおよび酸化グラフェンの合成方法
2.3.2 グラフェン類縁体の分類
2.4 グラフェンおよび酸化グラフェンの分散制御
2.4.1 両グラフェンの化学修飾
2.4.2 両グラフェンとポリマーの複合•分散化
2.4.3 ポリイオンコンプレックス形成を利用した酸化グラフェンの自在成形
2.5 おわりに
3 リチウムイオン二次電池のバインダー分散技術
3.1 はじめに
3.2 負極用バインダー
3.2.1 負極用バインダーの種類と特徴
3.2.2 スラリー作製上の留意点
3.2.3 乾燥工程上の留意点
3.3 正極用バインダー
3.3.1 正極用水系バインダー
3.3.2 水系バインダーの分散性
3.3.3 水系正極用バインダーを用いた電池の性能
3.4 まとめ
4 セルロースナノファイバーの製造と分散技術
4.1 はじめに
4.2 セルロースナノファイバーの構造と物性
4.3 セルロースナノファイバーおよびウィスカーの製造
4.4 セルロースナノファイバーおよびウィスカーによるラテックス補強
4.5 構造用セルロースナノファイバー強化材料
4.6 透明ナノコンポジット
4.7 セルロースナノファイバーの染色
4.8 おわりに
5 TEMPO酸化セルロースナノファイバーの分散性について
5.1 はじめに
5.2 CSNFの製造方法とナノ分散化のメカニズム
5.2.1 樹木の階層構造とセルロースミクロフィブリルのナノ分散
5.2.2 CSNFの製造方法
5.3 CSNFの水中における分散性
5.3.1 分散状態の評価法
5.3.2 カルボキシル基量の影響
5.3.3 樹種による影響
5.3.4 分散液中の塩濃度による影響
5.4 CSNFの特長と分散剤としての利用
5.4.1 CSNFの特長と主な用途
5.4.2 CSNFの粘弾性特性
5.4.3 CSNFの分散剤としての利用
5.5 おわりに
6 変性・改質によるセルロースナノファイバーの分散・凝集状態の制御と熱可塑性樹脂との複合化
6.1 はじめに
6.2 CNFの変性・改質について
6.3 静電相互作用を利用したCNFの変性・改質
6.4 変性CNF強化樹脂
6.5 おわりに
7 セルロースナノファイバーの製造と透明シート化技術
7.1 はじめに
7.2 CNF製造技術
7.2.1 酸化処理
7.2.2 エステル化
7.3 CNFの透明シート化技術とその物性
7.3.1 CNFの透明シート化技術
7.3.2 CNF透明シートの物性
7.4 CNF樹脂コンポジットの開発
7.5 おわりに
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月刊機能材料2023年10月号(電子版)
¥4,070
【特集】SDGs・CASE 対応!自動車内外装を中心としたプラスチック加飾・塗装代替技術の最新動向
★自動車の内装や外装の加飾は,付加価値の高いデザインを生み出しつつも,加工段階,あるいはフィルムなどの材料自体の環境負荷の低減をはじめとする課題への対応も求められております。本特集では,プラスチック加飾・塗装代替技術について,技術の内容や特徴,動向を解説していただきました。
<著者一覧>
桝井捷平 MTO技術研究所
近藤要 出光ユニテック(株)
矢葺勉 布施真空(株)
岸本学 三菱ケミカル(株)
上村泰二郎 (株)GSI クレオス
湊遥香 信州大学
鈴木大介 信州大学
田中慎二 (国研)産業技術総合研究所
小野英明 (国研)産業技術総合研究所
吉田勝 (国研)産業技術総合研究所
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【特集】SDGs・CASE 対応!自動車内外装を中心としたプラスチック加飾・塗装代替技術の最新動向
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はじめに
Preface
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SDGs対応プラスチック加飾・塗装レス技術の最新動向
Latest Trends in Plastic Decoration and Paintless Technologies for SDGs
近年,モノづくりの世界は“低コスト価格競争”から“高付加価値競争”への移行が進み,人の感性に訴えかける製品開発が求められている。2次品質(官能品質,質感)を向上させる手段として「加飾技術」への関心は,ますます高くなっている。現在,SDGs,COPなどの世界共通目標,ならびにCASE,MaaSなど自動車産業の共通目標があり,今後の加飾は,これらに対応したものになっていく必要があると考えられる。本稿では,SDGs,サステナブル対応に向けたプラスチック加飾技術・塗装代替技術の最新動向について説明する。
【目次】
1 今後の加飾に関連する国際社会の目標,自動車メーカー(産業)の目標
1.1 国際社会の目標
1.2 自動車メーカー(産業)の目標
2 今後の加飾
2.1 塗装・めっき代替(塗装・めっきレス)加飾
2.1.1 加飾フィルム貼合による塗装代替
2.1.2 高外観原着材料によるモールドインカラー(MIC)
2.1.3 インモールド塗装(IMP)
2.2 塗装代替以外の環境対応加飾技術
2.2.1 植物由来材料,植物由来繊維複合材料使用の加飾
2.2.2 軽量化と加飾,マルチマテリアルの加飾
2.2.3 易解体,モノマテリアル化,リサイクル材利用加飾
2.3 高付加価値製品につながるその他の加飾
2.3.1 機能付加加飾
2.3.2 バイオミメティクスと構造色加飾
2.3.3 3Dプリント着色加飾
2.3.4 3次元形状品への直接インクジェット印刷
3 自動車内装部品への適用,展開
3.1 各加飾技術の展開状況
3.1.1 フィルム加飾
3.1.2 NSD(Non Skin Decoration)
3.1.3 型内塗装
3.1.4 ソフト表面加飾
3.1.5 繊維複合材加飾
3.1.6 伝統工芸を用いた加飾
3.1.7 間接照明を利用した加飾
3.2 次世代モビリティキャビン
4 塗装代替以外の自動車外装への適用,展開
4.1 今後の自動車外装部品の代表例
4.2 今後の自動車外装イメージ
5 まとめ(今後の加飾の予想)
6 おわりに
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高透明ポリプロピレンシートによるポリプロピレン成形品の機能性向上と環境負荷低減
Improvement Functionality and Reduction of Environmental Burdens of Polypropylene Parts with High Transparent Polypropylene Sheets
我が社では,独自のポリプロピレン(PP)の結晶化コントロール技術による高透明PPシートを1981年に上市以来,食品包装を中心に展開してきた1)。高透明PPシートの特徴である優れた透明性,成形性に加え,屋外で使用可能な耐候性の付与や易接着機能,蓋材とのイージーピール性等の付与により,輸送機器(二輪車,自動車)や医薬品包装の分野へ展開している。近年では,プラスチックの資源循環への社会的要望の高まりに伴い,リサイクル特性に優れる高透明PPシートが注目されている。本稿では,高透明PPシートである出光加飾シートTMによるポリプロピレン成形品の機能性向上と環境負荷低減について紹介する。
【目次】
1 高透明PPシート・出光加飾シートの概要
1.1 透明性と意匠表現性
1.2 独自の結晶構造による優れた成形性と成形時の結晶化進展による物性向上
1.3 出光加飾シートの表面硬度
2 出光加飾シートを用いた加飾成形によるPP成形品の塗装代替と環境負荷低減
2.1 成形品塗装の環境負荷と塗装代替技術
2.2 出光加飾シートをクリア層として用いた塗装代替
2.3 出光加飾シートを用いた加飾成形品のリサイクル適性
3 出光加飾シートによるプラスチック成形品の高意匠化・高機能化
3.1 出光加飾シートとテクスチャー転写成形の組み合わせによる高意匠成形品
3.2 出光加飾シートの誘電特性を活かした用途展開
4 おわりに
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TOM 工法による自動車内外装の3次元表面加飾技術
3D Surface Decoration Technology for Automotive Interiors and Exteriors Using the TOM Method
自動車の内装や外装部品には金属,非金属,プラスチック,複合材,ガラス等多くの素材が使用されており,しかも形状は平面だけではなく曲面を有したものも多く,これらの加飾には高意匠性に加えブランドの独自性とカーボンニュートラル社会の実現に向けた環境適合性が求められている。本稿では塗装の代替技術として注目されているTOM(Three dimension Overlay Method)工法を中心に自動車内装及び外装部品への3次元表面加飾技術について解説する。
【目次】
1 はじめに
2 TOM(Three dimension Overlay Method=3次元表面被覆工法)
3 TOM工法を進化させたNeo-TOM工法
3.1 Neo-TOM工法の原理
3.2 Neo-TOM工法のプロセス
4 自動車へのTOM及びNeo-TOM工法の応用
4.1 内装への応用
4.2 外装への応用
4.3 フィルム加飾による環境負荷の低減
5 TOM工法で使用されるフィルム(表皮材)
6 近未来の自動車工場
7 おわりに
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DURABIO (デュラビオ)の自動車内外装の塗装レス化と環境への対応
DURABIO’s Paintless Automotive Interiors and Exteriors and its Environmental Friendliness
三菱ケミカルは,KAITEKIの実現に向けた取組みを推進する製品群として,枯渇しない原料,すなわちサスティナブルリソースを用いたバイオポリマーの開発と実用化に鋭意取り組んでおり,自然環境に負荷をかけない生分解性プラスチック「Bio PBSTM」に加え,植物由来の透明バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIOTM(デュラビオ)」の開発と市場導入を推進してきている。
【目次】
1 はじめに
2 DURABIOTMとは
3 DURABIOTMの製造方法
4 DURABIOTMの材料特性
4.1 光学特性
4.2 耐光性・耐候性
4.3 表面硬度・耐傷付き性
4.4 衝撃特性
4.5 耐薬品性
4.6 意匠性
4.7 成形性
4.8 撥菌細菌低付着機能
5 用途展開
5.1 自動車内外装材着部品への適用
5.2 車載ディスプレイ用透明パネルカバーへの適用
5.3 自動車分野以外への適用
6 DURABIOの環境特性
7 終わりに
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SDGsの観点からみる型内塗装技術の最新情報
In-Mold Coating Technology Latest Information from SDGs View
ここ数年投稿記事や講演会,及び展示会などのメディア媒体を通じて独Krauss Maffei社が提唱する型内塗装技術(Color Form)による欧米の採用事例や機能・特徴について言及し,環境に優しい工法として紹介してきたが,既存のプラスチック塗装工程と比べた具体的なCO2削減効果の数値検証は十分ではなかった。最近になって先行する欧州でもColor Form設備を導入した顧客による協力を得て深く精査され,また国内においても自動車部品メーカー,並びに当社のパートナーであるプラスチック塗料専門メーカー武蔵塗料による協力を得て,対環境に焦点を当てたCO2削減効果の数値精査が進んでいる。今回の記事では型内塗装技術の欧米を中心とした最新の採用動向とSDGsの観点からみた本技術の特徴について展開する。
【目次】
1 最新の型内塗装採用事例
2 SDGs視点から見た型内塗装の優位性
3 スプレー塗装と比較したCO2削減効果
4 型内塗装技術の魅力
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[Material Report-R&Dー]
高分子微粒子を活用した新たなマテリアルリサイクルの実現
Sustainable Material Recycling Using Polymeric Microparticles
高分子材料は私たちの生活を豊かにする一方,近年,環境汚染や資源の枯渇などの社会問題として取り上げられる。そのため,品質の高い製品をより長く使うだけでなく,効率的にリサイクルし,再利用することが求められている。そのような背景の中,本稿では,高分子微粒子を活用したクローズドループ可能なマテリアルリサイクルについて述べる。
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バイオポリエステル・バイオポリアミドマルチブロック共重合体の合成および評価
Synthesis and Characterization of Multiblock Copolymer Composed of Biopolyester and Biopolyamide
高い生分解性をもつポリアミド4(PA4)と,ポリブチレンサクシネート(PBS)とのマルチブロック共重合体を合成した。PBSとPA4のブロックサイズを系統的に変えた共重合体のキャストフィルムの物性を評価した結果,透明で柔靭な機能を発現させることができた。広角X線回折により,この機能発現はフィルムの結晶化度に起因すると示唆された。
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[Market Data]
有機ゴム薬品工業の市場動向
有機ゴム薬品はユーザー企業の海外生産シフトという構造的な問題のもとで,2009年以降生産量を減少させてきた。2017年,2018年は生産量,販売量ともに増加に転じたが,2019年,2020年は一転して減少となった。2021年は新型コロナ影響から経済が回復しつつあり,コロナ前の水準に戻りつつある。
【目次】
1 需要動向
2 新ゴムの需給動向
3 有機ゴム薬品の輸出入推移
4 メーカー動向・製品開発
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[Material Profile]
メタクリル酸クロライド -
月刊機能材料2024年10月号(電子版)
¥4,620
【特集】材料分野における超臨界流体の活用
★超臨界流体は化合物の合成や抽出で溶媒として用いられるほか,物質の加工・改質などにも活用されております。本特集では,材料分野での活用に向けた取り組みを中心に紹介いたします。
<著者一覧>
松山清 福岡工業大学
庄司綾乃 福岡工業大学
永露将 福岡工業大学
松岡拓海 福岡工業大学
三浦大輝 福岡工業大学
宇敷育男 広島大学
織田耕彦 東京科学大学
廣垣和正 福井大学
松見紀佳 北陸先端科学技術大学院大学
長坂将成 分子科学研究所
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【特集】材料分野における超臨界流体の活用
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超臨界流体を用いた金属有機構造体MOFの高機能化
Imparting Functionality to Metal-Organic Framework (MOF) by Supercritical Fluid Processing
有機分子を構造単位に用いた金属有機構造体(MOF)や多孔性配位高分子(PCP)等の多孔性結晶は,規則正しいナノサイズの細孔構造を有し,既存の多孔質材料を凌駕する新規な工業材料として注目されている。本稿では,二酸化炭素等の超臨界流体を用いたMOF等の多孔質材料の高機能化について概説する。
【目次】
1 超臨界流体と機能性ナノ材料
2 MOFの活性化(高比表面積化)と高分子膜との複合化
3 MOFの金属ナノ粒子担持触媒の担体としての利用
4 おわりに
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超臨界CO2雰囲気下における多孔質材料への溶質吸着平衡
Adsorption Equilibria of Solutes on Porous Materials in the Presence of Supercritical CO2
本稿では,超臨界CO2雰囲気下における多孔質材料への溶質吸着平衡に関して,高比表面積かつ均一細孔径を有する金属有機構造体MOFをモデル吸着剤,揮発性有機化合物VOCをモデル溶質として吸着平衡を測定し,熱力学的吸着等温式による相関解析を行った。その結果,超臨界CO2中におけるMOFへのVOCの吸着現象を定量的に解釈可能であり,超臨界CO2含浸プロセスの効率的設計に向けた有用な知見を得ることができた。
【目次】
1 はじめに
2 実験方法
3 モデル
4 実験結果
5 おわりに
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表面修飾ナノ粒子のCO2洗浄乾燥プロセス
CO2 washing and Drying Process of Surface Modified Nanoparticles
無機コア表面に有機分子が結合した表面修飾ナノ粒子は,溶媒・樹脂との完全混和を可能とするため,各分野での応用利用が進められている。一方で,ナノ粒子の精製段階では,古典的な洗浄乾燥操作が用いられており,長時間プロセス・粒子凝集といった課題を招いている。本稿では,これらの課題解決を念頭に,著者らが開発した超臨界CO2洗浄乾燥プロセスを解説する。
【目次】
1 はじめに
2 CO2ナノ洗浄プロセスの開発
3 CO2ナノ乾燥プロセスの開発
4 まとめと今後の展望
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超臨界流体染色の特徴と展望
Future and Development of Supercritical Fluid Dyeing
染色は水を媒体に繊維へ染料を吸尽させる。地球人口の増大に伴う,将来的な水不足の問題がとりざたされるなか,染色産業が消費する多量の水資源および,大量に排出する廃液の削減が大きな課題となっている。その解決策として,染色媒体である水を超臨界二酸化炭素に置き換えた超臨界流体染色の開発が進んでいる。その特徴と今後の展望を解説する。
【目次】
1 はじめに
2 超臨界流体染色の歴史
3 超臨界流体染色の特徴
3.1 ポリエステル繊維の超臨界流体染色の特徴と課題
3.2 その他の繊維の超臨界流体染色
4 今後の展望
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金属イオン二次電池の高性能化のためのポリフマル酸バインダー
Polyfumaric Acid Binders for High Performing Metal-Ion Secondary Batteries
ポリフマル酸は高密度にカルボン酸基を有するバイオベースポリマーである。本ポリマーをリチウムイオン二次電池におけるグラファイト負極バインダー,及びナトリウムイオン二次電池におけるハードカーボン負極バインダーとして適用したところ,優れた集電体への接着性,負極内界面抵抗の低減,金属イオンの拡散促進につながった。
【目次】
1 研究背景
2 ポリフマル酸のナトリウムイオン二次電池負極バインダーとしての応用
3 ポリフマル酸のリチウムイオン二次電池負極バインダーとしての応用
4 終わりに
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[Material Report-R&Dー]
軟X線吸収分光法による高分子溶液の共貧性溶媒効果の解明
Cononsolvency Mechanism of Polymer Solution Revealed by Soft X-ray Absorption Spectroscopy
水やメタノールなどの純溶媒に可溶な高分子が,その混合溶媒では不溶となる,共貧性溶媒効果という現象がある。本研究では,軟X線吸収分光計測と計算機シミュレーションにより,水とメタノールの水素結合を含む高分子のカルボニル基周りの分子間相互作用を調べることで,共貧性溶媒効果のメカニズムを議論した。
【目次】
1 はじめに
2 軟X線吸収分光計測システム
3 高分子溶液の軟X線吸収分光計測
4 計算機シミュレーション
5 共貧性溶媒効果の原理の考察
6 おわりに
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[Market Data]
合成染料工業の市場動向
合成染料の2022年の国内生産量は1万3,998トンで,前年比93.4%と減少し,輸出量も6,856トンで前年比82.4%と減少した。国内出荷量を除き,国内向け販売量,国内投入量も軒並み減少となった。メーカーの海外生産へのシフトや長引く需要低迷を背景に,合成染料の国内生産は減少傾向にあり,2022年は低い水準で推移している。高級衣料分野を中心に付加価値の高い染料が求められていることを背景に,先端分野の機能性色素で新たな市場の開拓が期待される。
【目次】
1 生産概要
2 輸出入の概要
3 メーカー動向
4 開発動向
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ハロゲン系/リン系難燃剤メーカーの動向
【目次】
1 ハロゲン系難燃剤メーカー
2 リン系難燃剤メーカー
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[Material Profile]
イソドデカン
水酸化バリウム八水和物 -
月刊機能材料2024年9月号(電子版)
¥4,620
【特集】高分子微粒子の開発と活用
★微粒子材料は,顔料や接着剤,電子部品など幅広い分野で活用されております。高分子微粒子も,高分子の構造や微粒子の作製手法によって刺激応答性をはじめとする様々な機能を発現させることが可能です。本特集では,高分子微粒子の作製や物性,活用に向けた研究について紹介いたします。
<著者一覧>
伊藤大道 愛媛大学
森秀晴 山形大学
原口直樹 豊橋技術科学大学
緒方真希 立命館大学
松本浩輔 立命館大学
堤治 立命館大学
村上義彦 東京農工大学
桑田直明 (国研)物質・材料研究機構
長谷川源 (国研)物質・材料研究機構
小野篤史 静岡大学
水野文菜 静岡大学
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【特集】高分子微粒子の開発と活用
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光応答性架橋アゾベンゼン高分子微粒子の開発
Development of Photoresponsive Crosslinked Azobenzene Polymer Particles
光応答性のアゾベンゼンをもつモノマーを分散重合に適用することで,光の照射で形状を変化させる高分子微粒子を得た。この形状変化は微粒子内部でのアゾベンゼン部位の光異性化に伴う階層的な高分子構造の転移が引き起こしていた。さらに,架橋構造の導入で微粒子の光応答が可逆になり,再利用が可能な光応答性微粒子乳化剤となった。
【目次】
1 はじめに
2 異方的な形状をもつアゾベンゼン高分子微粒子の合成と光駆動変形
3 架橋アゾベンゼン高分子微粒子の合成と光機能
4 まとめ
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トレオニンを含有した多重刺激応答性ナノ粒子の開発
Development of Threonine-Containing Multi-Stimuli-Responsive Nanoparticles
アミノ酸の一つであるトレオニンを側鎖に有するポリアクリルアミドはカルボキシ基の解離状態変化や水酸基,アミド基の水素結合に由来する多重刺激(pH,塩,尿素)応答性を示す。また,カルボン酸部位のメチルエステル化により温度応答性を付与できる。本稿では,トレオニン残基をシェル部に持つコア架橋型発光性ナノ粒子とトレオニン/ビニルアミン含有共重合体から成るクラスター化トリガー発光を示すナノ粒子に関する筆者らの研究成果を紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 トレオニンをシェル部に持つコア架橋型ナノ粒子の開発
3 トレオニン/ビニルアミン含有共重合体から成るクラスター化トリガー発光を示すナノ粒子の開発
4 おわりに
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官能基化コア-コロナ型高分子微粒子の創製と触媒機能
Synthesis and Catalytic Function of Functionalized Core-Corona Polymer Microspheres
スルホン酸エステルを有するモノマーに用いた沈殿重合,表面開始原子移動ラジカル重合およびスルホン酸の再生反応により,スルホン酸を有するコア-コロナ型高分子微粒子の精密合成に成功した。イオン結合型コア-コロナ型高分子微粒子固定化キラル触媒は不斉反応における不均一系キラル触媒として,高い触媒性能を示した。
【目次】
1 はじめに
2 スルホン酸を有するコア-コロナ高分子微粒子(CC)の合成
3 イオン結合型コア-コロナ高分子微粒子固定化キラル有機分子触媒(ICCC)の合成
4 ICCCを用いた不斉Diels-Alder反応
5 まとめ
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キラルネマチック液晶高分子微粒子の光学機能
Optical Properties of Chiral-Nematic Liquid Crystal Polymer Particle
液晶分子がらせん状に配向したキラルネマチック液晶は,らせんピッチに対応した波長の光を選択的に反射する特性をもつ。ここでは,われわれが開発した単分散キラルネマチック液晶高分子微粒子について概説する。微粒子内部のらせん軸配向に起因する特異的な光学機能を検証した。
【目次】
1 はじめに
2 N*LC
2.1 N*LCの構造
2.2 選択反射特性
2.3 らせん軸が三次元配向したN*LC液滴・微粒子
3 N*LC高分子微粒子の調製と光学機能特性
3.1 微粒子調製と分子配向評価
3.2 反射スペクトル測定
3.3 入射角依存性
3.4 微粒子間反射
3.5 混色によるマルチバンド化
4 おわりに
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多糖のゾル-ゲル転移を利用した温度応答性粒子の開発
Development of Temperature-Responsive Particles Using Sol-Gel Transition of Polysaccharides
固有の温度においてゾルからゲルに状態が変化する性質(ゾル-ゲル転移)を有する多糖を利用することによって,温度に応答して内包物を放出する粒子を作製することができる。本稿では,薬物(あるいは,薬物の入れ物である薬物キャリア)を吸入して肺へ送達する手法(経肺投与)への応用を目指した温度応答性粒子の開発について概説する。
【目次】
1 経肺投与
2 刺激応答性粒子
3 カラギーナン
4 ゾル-ゲル転移を利用したκ-カラギーナン粒子の作製
5 カラギーナン粒子の温度応答挙動
6 カラギーナン粒子の肺送達能
7 おわりに
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[Material Report-R&D-]
全固体電池材料における粒界拡散を定量化する新しい手法
New Technique for Quantifying Grain Boundary Diffusion in All Solid-State Battery Materials
次世代蓄電システムとして期待されている全固体電池ではリチウムイオンの粒界拡散が課題となっている。粒界拡散の向上のためには原理解明に資する正確な定量評価が必要である。本稿では二次イオン質量分析法(SIMS)に基づく拡散測定法を紹介する。試料を冷却しながら観測するクライオSIMSを用いることで高分解能なイメージングを実現し,粒構造に基づく粒界拡散係数の評価が可能となった。
【目次】
1 はじめに
2 SIMSを用いた同位体拡散測定
3 LLTO固体電解質における同位体分布のイメージング
4 長距離拡散の計測と粒界・バルク拡散との比較
5 まとめ
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金ナノ粒子でできた高色彩性カラーフィルム
Highly Chromatic Film Made of Gold Nanoparticles
金属コロイドは局在型表面プラズモン共鳴により固有の色を呈し,半永久的に褪色しない着色剤としてステンドグラス等に古くから利用されている。金コロイドはマゼンタ色を呈することがよく知られているが,金ナノ粒子の粒径や形状を変えるとシアン色,青色,緑色を示すようになる。本研究ではこれら金ナノ粒子のフィルム化に成功した。
【目次】
1 はじめに
2 局在型表面プラズモン共鳴
3 金ナノ粒子単層集積膜の表面プラズモン共鳴特性
4 プラズモニックカラーフィルムの開発
5 結論
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[Market Data]
有機顔料工業の市場動向
2022年の有機顔料の生産量は前年比93.1%の1万1,297トンとなった。有機顔料の主要需要分野である印刷インキや塗料への需要はここ数年低迷しており,2021年には回復傾向がみえたが,フタロシアニン系顔料,アゾ顔料ともに再び生産量は減少した。また,原材料となる基礎有機化学品の価格が上昇していることに加え,有機顔料の生産大国である中国とインドにおいて,排水処理等の環境対策の強化が進み,製造コストの上昇が続いている。原料価格の上昇は今後も続く可能性があり,各メーカーともに原料の安定供給が求められる。今後は新興国への販売拡張に向けた生産拠点の整備と顧客のニーズへの対応が求められるだろう。
【目次】
1 生産概要
2 需要先概要
3 輸出入の概要
4 メーカー動向
5 製品開発動向
6 環境問題への対応
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印刷インキ工業の市場動向
2022年の印刷インキ生産量は前年比98.4%の約27万5,777トン,出荷量は前年比99.0%の31万8,099トン,出荷額は前年比101.0%の2,663億9,300万円と微増した。新型コロナウイルスの影響による経済活動の停滞を受け,各種インキの需要は低迷したが,包装業界の成長が市場を牽引している。
【目次】
1 需要動向
2 製品別動向
3 輸出入動向
4 メーカー動向
5 環境対応製品開発動向
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[Material Profile]
ジクミルパーオキサイド
ジフェニルアミン -
月刊機能材料2024年12月号(電子版)
¥4,620
【特集】次世代通信システム関連材料と技術
★Beyond 5G/6Gの技術開発は,様々な産業・社会活動の基盤となることが期待されております。超高速・大容量の通信を実現する上での要求を満たすための材料や技術の開発が行われており,本特集では次世代通信の基盤となる研究動向について紹介いたします。
<著者一覧>
梶貴博 (国研)情報通信研究機構
桑野玄気 (国研)産業技術総合研究所
穂苅遼平 (国研)産業技術総合研究所
栗原一真 (国研)産業技術総合研究所
東島侑矢 (国研)産業技術総合研究所
木下基 (国研)産業技術総合研究所
中島拓 名古屋大学
中嶋誠 大阪大学
趙梓茜 大阪大学
Verdad C. Agulto 大阪大学
加藤康作 大阪大学
岩本敏志 日邦プレシジョン(株)
安井武史 徳島大学
時実悠 徳島大学
久世直也 徳島大学
棚橋満 富山県立大学
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【特集】次世代通信システム関連材料と技術
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電気光学ポリマー導波路とパッチアンテナアレイを用いたテラヘルツ光変調器の研究開発
Research and Development of Terahertz Optical Modulators Using Electro-Optic Polymer Waveguides and Patch Antenna Arrays
6G以降の無線通信システムの超高速大容量化に向けて,テラヘルツ波を用いた光ファイバー無線(Radio-over-Fiber(RoF))が注目されている。テラヘルツ波を用いたRoFにおけるテラヘルツ無線信号から光信号への直接変換を実現するためには,超高速なテラヘルツ光変調器の開発が必要である。本稿では,著者らの研究グループで提案している電気光学(EO)ポリマーの転写法と,転写法によって作製されたEOポリマー導波路と上下配置パッチアンテナアレイ用いたテラヘルツ光変調器について解説する。
【目次】
1 はじめに
2 電気光学(EO)ポリマー膜の転写法を用いたデバイス作製プロセス
3 上下配置パッチアンテナアレイを用いたアンテナ結合型EO ポリマー光変調器の開発
4 まとめと展望
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空間型テラヘルツパワーメーター用吸収体の開発
Development in Terahertz Absorbers for Absolute Power Meters in Free Space
電磁波の出力の絶対値を求めるパワーメーターの原理として,電磁波のエネルギーを吸収体で熱に変換し,吸収体の温度上昇を利用する手法が知られている。しかしながら,6Gの周波数帯では材料特性に起因して吸収率と熱応答性の両立が困難となり,高感度・高精度・数秒の応答時間を有するパワーメーターを実現できていない。そこで本研究では吸収率と熱応答性を両立した吸収体の開発に取り組んだ。本紙ではその詳細について記述する。
【目次】
1 研究背景
1.1 Beyond 5G/6Gと従来のテラヘルツパワーメーター
1.2 パワーメーターの応答時間の重要性
1.3 吸収率と熱応答性の両立を妨げる要因
2 吸収率と高速熱応答性を両立したテラヘルツ波吸収体の開発
2.1 吸収機構
2.2 熱伝達機構
2.2.1 金属薄膜による熱応答性の向上
2.2.2 準中空構造による熱応答性の向上
2.3 吸収体の作製方法
2.3.1 光造形3Dプリント技術を用いた樹脂中空構造体の製作
2.3.2 無電解めっき法を用いた金属薄膜の形成
2.4 作製サンプル及び評価方法
2.5 吸収特性および熱応答特性
2.5.1 Ni-Pめっき膜の導電損失による吸収率の向上
2.5.2 Ni-Pめっき膜厚が光学特性に与える影響
2.5.3 無電解めっき膜による熱応答特性の向上
2.6 構造最適化による熱応答性の向上
3 今後
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高周波電波の究極的低損失立体伝送路の実現
Development of Superconducting Waveguide for Ultra-Low-Loss Propagation in the Millimeter-Band
現在,多くのミリ波・サブミリ波帯受信機の伝送路には,高機能だが比較的複雑な導波管回路が使用されている。導波管材料に超伝導体を用いると,伝送損失を大幅に低減できる可能性があると考え,本研究では純ニオブ材を用いた100GHz 帯超伝導導波管を実際に製作して伝送特性を測定し,その有効性を確かめることに成功した。
【目次】
1 はじめに
2 超伝導導波管の研究状況
3 超伝導導波管の製作と評価方法
4 ミリ波(100 GHz 帯)の伝送特性
4.1 VNAを用いた常温での測定
4.2 超伝導ミクサを用いた極低温での測定
5 考察
6 まとめと今後~テラヘルツ波への応用にむけて~
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高精度テラヘルツ時間分解エリプソメトリによるワイドバンドギャップ半導体の伝導特性評価
High-Precision Terahertz Time Domain Ellipsometry for Evaluation of Conduction Properties in Wide Bandgap Semiconductors
高精度のテラヘルツ時間領域エリプソメトリの開発により,これまで産業的に扱うのが困難であったテラヘルツ分光による半導体のキャリア密度や移動度の電気的特性評価を可能にし,半自動的に計測できるシステム開発に成功した。Si等の従来の半導体のみならず,GaNやSiCをはじめとするワイドギャップ半導体の評価に有効である。
【目次】
1 はじめに
2 計測システムについて
3 解析方法
4 ワイドギャップ半導体GaNでの測定結果
5 まとめ
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マイクロ光コム駆動型テラヘルツ通信(Photonic 6G)
Microcomb-Driven Terahertz Communication (Photonic 6G)
本稿では,6G通信に向けたマイクロ光コムを利用したテラヘルツ(THz)波の生成と無線通信への応用について解説する。従来の電気的手法が持つ周波数や位相ノイズの問題を克服し,光学的手法による低位相ノイズのTHz 波生成と,テラヘルツ通信への応用が可能であることを示す。本技術は,次世代移動通信の基盤技術として期待される。
【目次】
1 はじめに
2 マイクロ光コムのフォトミキシングを用いたTHz波発生
3 マイクロ光コム駆動型THz通信(Photonic 6G)
4 まとめ
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[Material Report-R&Dー]
表面非改質親水性シリカナノフィラーの分散・凝集制御とポリマーとの複合化技術
Dispersion and Agglomeration Behavior Control of Hydrophilic Silica Nanofillers without Surface Modification for Fabricating Silica/Polymer Composites
一般的なポリマー系コンポジットの調製において採用される無機ナノフィラーの表面改質を施さずに,ぬれの悪い状態のままで親水性シリカナノ粒子の均一ナノ分散を可能とするポリマー系ナノコンポジットの調製技術を紹介した。さらに,この技術により調製したコンポジットの特性に及ぼす,表面非改質シリカナノフィラーの分散すなわち親水性表面を有するフィラーとポリマー母相間の界面の影響についても言及した。
【目次】
1 はじめに
2 (親水性シリカ)/ポリマー系ナノコンポジットの調製
2.1 ポリマー中への親水性シリカナノフィラーの分散戦略
2.2 ナノコンポジット調製法の概略
3 ナノシリカフィラー粉の一次粒子凝集状態に関する各種特性
4 ポリマーとのブレンドによるナノシリカフィラー粉の解凝集性
5 (親水性シリカ)/ポリマー系ナノコンポジットの特性
5.1 (親水性シリカ)/PP系ナノコンポジットの引張特性
5.2 (親水性シリカ)/エポキシ樹脂系ナノコンポジットの熱的特性
6 まとめ
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[Market Data]
界面活性剤工業の市場動向
2022年の界面活性剤工業は,2021年に比べ,国内生産も販売も減少した。近年では,2018年に120万トン台に乗せ,それ以外の年はずっと110万トン台であったが,2021年,2022年と連続して120万トン台を維持した。
【目次】
1 概要
2 各用途分野の動向
3 品目別需要動向
4 輸出入動向
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[Material Profile]
炭酸カルシウム -
血流改善成分の開発と応用《普及版》
¥3,850
2018年刊「血流改善成分の開発と応用」の普及版。動脈硬化や認知症の予防、美容効果、冷え性改善、眼精疲労・肩こり解消、疲労回復、育毛、男性機能向上など、幅広い効果が期待される「血流改善成分」について詳述した1冊。
(監修:大澤俊彦)
<a href="https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=115751"target=”_blank”>この本の紙版「血流改善成分の開発と応用(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2018年当時のものを使用しております。
大澤俊彦 愛知学院大学
永井 雅 (株)ヘルスケアシステムズ
内藤通孝 椙山女学園大学
正本和人 電気通信大学
北市伸義 北海道医療大学病院
山田秀和 近畿大学
内藤裕二 京都府立医科大学/同附属病院
上原謙二 (株)アドメデック
姜勇求 MCヘルスケア(株)
中島 毅 MCヘルスケア(株)
板良敷朝将 サラヤ(株)
石川大仁 (株)ヘルスケアシステムズ
夏目みどり (株)明治
數村公子 浜松ホトニクス(株)
倉重(岩崎)恵子 (株)明治フードマテリア
山下陽子 神戸大学大学院
芦田 均 神戸大学大学院
小椋康裕 アスタリール(株)
高萩英邦 アスタリール(株)
高柳勝彦 (株)ダイセル
向井克之 (株)ダイセル
折越英介 三栄源エフ・エフ・アイ(株)
上田英輝 (株)東洋新薬
川村弘樹 (株)東洋新薬
野辺加織 (株)東洋新薬
宅見央子 江崎グリコ(株)
中村裕道 タマ生化学(株)
堀江俊治 城西国際大学
橋本和樹 城西国際大学
來村昌紀 城西国際大学
田嶋公人 城西国際大学
奥西 勲 金印(株)
西堀すき江 東海学園大学
山口勇将 日本大学
熊谷日登美 日本大学
阿部皓一 三菱ケミカルフーズ(株)
青木由典 三菱ケミカルフーズ(株)
田村 元 三菱ケミカルフーズ(株)
都築 毅 東北大学大学院
森田匡彦 協和発酵バイオ(株)
坂下真耶 (株)ファーマフーズ
宮﨑秀俊 アサヒグループホールディングス(株)
大木浩司 アサヒグループホールディングス(株)
長岡 功 順天堂大学
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<<目次>>
【第I編 総論】
第1章 血流障害の原因
1 はじめに
2 血液凝固の原因
3 血管障害と酸化ストレス
4 酸化ストレス・炎症
5 酸化ストレスと血管・血流障害
5.1 酸化ストレスと血圧
5.2 酸化ストレスと血栓
5.3 酸化ストレスと動脈硬化
6 酸化ストレスに特異的なバイオマーカーの開発
第2章 血流障害と心血管疾患
1 血管の構造
2 血管の機能
3 動脈硬化の定義
4 粥状硬化の病理
5 粥状硬化の成因論
6 血行力学と粥状硬化の関わり
7 内皮機能と粥状硬化の関わり
8 静脈の血流障害
第3章 血流障害と脳機能
1 はじめに
2 脳の機能分化と脳血流の分配制御
3 脳血流の揺らぎとデフォルトモードネットワーク
4 脳血流と神経血管カップリング
5 加齢に伴う脳血流の低下と認知症
6 今後の展望:生涯健康な脳を維持するために
第4章 血流障害と眼精疲労
1 はじめに
2 LED電球や液晶画面の使用が増えるとなぜ眼精疲労が惹起されるのか?
3 眼精疲労への介入―アスタキサンチン(サケ/イクラ)
3.1 縄文時代の画期性
3.2 ヒトでの臨床効果
3.3 アスタキサンチン摂取の実際
4 眼調節機能と眼精疲労への介入―アントシアニン(ブルーベリー/ビルベリー)
4.1 「ブルーベリーは眼に良い」の根拠
4.2 VDT負荷試験への介入
5 眼調節機能と眼精疲労への介入―緑茶
6 おわりに
第5章 血流障害と肌トラブル
1 はじめに
2 血流障害と体表面の温度
3 皮膚のレベル
3.1 ダーマトポローシス(皮膚粗鬆症)
3.2 血管の問題
3.3 血液成分の問題
3.4 血管を支配する神経の問題
3.5 かさつき(乾燥)
3.6 しみ
3.7 くすみ
4 容貌のレベル
4.1 しわ
4.2 たるみ
4.3 髪質・脱毛
4.4 爪の変化
5 体型のレベル(筋膜までとする)
5.1 皮下脂肪
5.2 セルライト
6 さいごに
第6章 血流障害と消化器疾患
1 はじめに
2 虚血再灌流性胃粘膜傷害
3 NSAIDsによる消化管粘膜傷害
4 炎症性腸疾患
5 肝疾患
6 おわりに
【第II編 血流評価法】
第1章 レーザドップラー法
1 はじめに
2 測定原理
3 測定例
第2章 MCFAN(Micro channel array flow analyzer)
1 開発背景
2 特徴(システム)
3 MCFAN検査とは
4 MCFAN検査の測定方法
5 MCFAN検査の意義
6 MCFAN検査の医学的意味
7 臨床と応用
第3章 血管内皮機能測定法FMD(Flow-Mediated Dilatation)
1 はじめに
2 血管内皮機能(FMD)を測定する意義
3 血管内皮機能(FMD)測定
4 おわりに
第4章 酸化ストレス・炎症マーカー測定
1 はじめに
2 抗体チップ測定法の開発
3 生活習慣病改善効果に関する臨床試験
3.1 背景
3.2 試験デザイン
3.3 結果
4 おわりに
第5章 光センシングによる抗酸化・抗炎症評価法の開発
1 好中球の自然免疫反応を利用した「抗酸化・抗炎症・自然免疫賦活同時評価細胞試験」と作用機序解析法
2 神経細胞保護活性評価法
3 血管機能保護活性評価法
4 微量血液による生体内抗酸化機能評価法
【第III編 血流改善素材・成分】
第1章 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)
1 カシスとは
2 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)とは
3 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)の特長
4 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)による末梢血流サポート機能
4.1 安静時の末梢血流サポート機能
4.2 タイピング負荷時の末梢血流サポート機能(疲労様症状;肩の違和感,こり緩和)
4.3 冷水負荷時の末梢血流サポート機能(末梢体温維持,冷え緩和)
4.4 顔面の末梢血流サポート機能(疲労様症状;目のクマ緩和)
4.5 脳の末梢血流サポート機能
4.6 末梢血流サポート機能(末梢血管拡張機能)の作用機序
5 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)の安全性
第2章 黒大豆ポリフェノール
1 はじめに
2 黒大豆ポリフェノール
3 ヒト介入試験デザイン
4 血管機能改善効果
5 酸化ストレス抑制効果
6 血中ならびに尿中ポリフェノール含量の変化
7 まとめ
第3章 アスタキサンチン
第4章 β-クリプトキサンチン
1 動脈硬化リスク低減
2 NO依存性血管拡張作用
3 血管内皮障害保護作用
4 血流改善作用
5 冷え性改善
第5章 ケルセチン
1 はじめに
2 ケルセチンの特性
3 ケルセチンの血流改善作用
4 ケルセチンのその他の機能性
4.1 抗高血圧作用および抗コレステロール作用
4.2 脳機能改善作用
5 おわりに
第6章 多様な機能性を有する素材「フラバンジェノール(R)」
1 はじめに
2 フラバンジェノール(R)の特徴
3 フラバンジェノール(R)の血流改善作用
4 血流改善作用の作用機序
4.1 血管拡張作用
4.2 赤血球変形能向上作用
5 フラバンジェノール(R)の多様な機能性
5.1 メタボ予防(LDLコレステロール値低下)
5.2 むくみ(浮腫)改善
5.3 シミ改善
5.4 育毛促進
6 フラバンジェノール(R)の安全性
7 おわりに
第7章 ヘスペリジンおよびヘスペリジン誘導体
1 ヘスペリジンとは
2 ヘスペリジン誘導体の開発
3 ヘスペリジンの吸収と代謝
4 糖転移ヘスペリジン・分散ヘスペレチンの血中動態
5 身体局部を冷却した冷え性改善試験
6 全身を緩慢に冷却した冷え性改善試験
7 肌状態の改善作用
8 自律神経に及ぼす影響
9 まとめ
第8章 イチョウ葉エキスの血流改善について
1 はじめに
2 GBEの成分組成
3 GBEの作用機序
3.1 血小板凝集抑制および血管拡張作用
3.2 赤血球の変形能向上作用
3.3 抗酸化作用
4 間欠性跛行(末梢血管疾患)の改善
5 脳機能の改善
5.1 認知症の改善
5.2 健常者の記憶力増進
6 眼血流の改善
7 おわりに
第9章 カプサイシノイド
1 はじめに
2 カプサイシノイド
3 温度感受性受容体
4 辛味と高温に反応するカプサイシン受容体TRPV1
5 カプサイシンの生理作用
6 胃におけるTRPV1の分布
7 カプサイシン感受性知覚神経から遊離される神経伝達物質
8 カプサイシンの胃粘膜血流増大作用メカニズム
9 ショウガ成分ジンゲロール
10 結び:カプサイシノイドは胃腸でも味わう
第10章 ワサビ(スルフィニル)
1 はじめに
2 わさびの血流改善効果
2.1 抗血小板凝集抑制作用
2.2 TRPA1刺激作用
2.3 抗酸化作用
2.4 ヒトでの血流改善効果
3 血流改善が寄与する作用
3.1 育毛効果
3.2 認知症改善効果
3.3 美肌効果
4 その他の機能性成分
5 おわりに
第11章 含硫フレーバー(ニンニク,シイタケ)
1 フレーバーの作用
2 ニンニクフレーバーの血小板凝集抑制作用
3 ニンニクフレーバー前駆体の血小板凝集抑制作用
4 シイタケフレーバーの血小板凝集抑制作用
5 まとめ
第12章 ビタミンE
1 ビタミンEとは
2 ビタミンEの血行改善作用
2.1 血行改善のメカニズム
2.2 血行改善作用におけるビタミンE同族体の比較
2.3 ヒトにおけるビタミンEの血流改善作用
3 まとめ
第13章 n-3系脂肪酸(DHA,EPA)
1 n-3系脂肪酸(DHA,EPA)とは
2 DHA・EPAと血管機能の背景
3 DHA・EPAと血管機能に対する効果
4 DHA・EPAと血圧に対する効果
5 脳血管系でのDHA・EPAの機能
6 DHA・EPAによる直接作用とその代謝産物による間接作用
7 DHA・EPAによる血管性認知症予防
第14章 シトルリン
1 シトルリンの代謝
2 シトルリンとNOサイクル
3 シトルリンと血管内皮機能
4 シトルリンと運動生理機能
5 おわりに
第15章 卵白ペプチドの血流改善作用について
1 卵白ペプチドの開発
2 卵白ペプチドの機能性探索
2.1 運動疲労軽減効果
2.2 眼精疲労軽減効果
3 卵白ペプチドの血管拡張メカニズム
4 他の食品素材との組み合わせによる相乗効果作用
5 まとめ
第16章 「ラクトトリペプチド」の血流を向上させる作用と健康の維持・増進への活用
1 血流と血流依存性血管拡張の生理学的な意義
2 「ラクトトリペプチド」のFMDを向上させる作用
3 「ラクトトリペプチド」の前腕血流量を向上させる作用
4 「ラクトトリペプチド」の血流を向上させるメカニズム
第17章 グルコサミン
1 はじめに
2 血小板凝集抑制作用
3 血管内皮細胞の活性化抑制
4 グルコサミンの抗動脈硬化作用
5 おわりに
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フレキシブル熱電変換材料の開発と応用《普及版》
¥4,290
2017年刊「フレキシブル熱電変換材料の開発と応用」の普及版。有機系材料のメカニズムからモジュール開発までの作製プロセス、材料探索には欠かせない材料特性評価、ヘルスケア・住環境などワイヤレスセンサーネットワークへの応用展開までを網羅した1冊。
(監修:中村雅一)
<a href="http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9431"target=”_blank”>この本の紙版「フレキシブル熱電変換材料の開発と応用(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2017年当時のものを使用しております。
中村雅一 奈良先端科学技術大学院大学
戸嶋直樹 山口東京理科大学名誉教授
石田敬雄 (国研)産業技術総合研究所
町田洋 東京工業大学
井澤公一 東京工業大学
小島広孝 奈良先端科学技術大学院大学
林大介 首都大学東京
客野遥 神奈川大学
中井祐介 首都大学東京
真庭豊 首都大学東京
野々口斐之 奈良先端科学技術大学院大学;(国研)科学技術振興機構
河合壯 奈良先端科学技術大学院大学
堀家匠平 神戸大学
石田謙司 神戸大学
宮崎康次 九州工業大学
末森浩司 (国研)産業技術総合研究所
小矢野幹夫 北陸先端科学技術大学院大学
荒木圭一 (株)KRI
伊藤光洋 古河電気工業(株)
桐原和大 (国研)産業技術総合研究所
中本剛 愛媛大学
仲林裕司 北陸先端科学技術大学院大学
向田雅一 (国研)産業技術総合研究所
塚本修 NETZSCH Japan(株)
池内賢朗 アドバンス理工(株)
橋本寿正 (株)アイフェイズ
馬場貴弘 (株)ピコサーム
関本祐紀 奈良先端科学技術大学院大学
竹内敬治 (株)NTTデータ経営研究所
青合利明 千葉大学
中島祐樹 九州大学
藤ヶ谷剛彦 九州大学
桂誠一郎 慶應義塾大学
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<<目次>>
【第I編 総論】
第1章 有機系熱電変換材料研究の歴史と現状、そして展望
1 はじめに
2 有機熱電変換材料の特徴
2. 1 物理学的視点
2. 2 化学的視点
2. 3 生物学的視点
2. 4 工学的視点
3 導電性高分子を用いる有機熱電材料の研究
4 導電性ポリアニリンの熱電性能の改善
5 高電導度の導電性高分子の熱電変換材料
6 有機系ハイブリッド熱電材料の研究
7 CNTを含む三元系ハイブリッド有機熱電材料
8 まとめと将来展望
第2章 フレキシブル熱電変換技術に関わる基本原理と材料開発指針
1 はじめに
2 熱電変換素子の基本構造とエネルギー変換効率
3 ゼーベック係数を表す一般式およびゼーベック係数と導電率の相反性
4 ゼーベック係数の様々な近似式
5 フレキシブル熱電変換素子特有の条件
【第II編 性能向上を目指した材料開発】
第1章 フレキシブル熱電変換素子に向けた有機熱電材料の広範囲探索
1 はじめに
2 有機熱電材料の広範囲探索結果
3 有望な材料系についての考察
第2章 高い熱電変換性能を示す導電性高分子:PEDOT系材料について
1 序
2 PEDOT系の合成,薄膜化技術
3 PEDOT系熱電材料の性能
4 おわりに
第3章 有機強相関材料における巨大ゼーベック効果
第4章 有機半導体材料における巨大ゼーベック効果
1 はじめに
2 巨大ゼーベック効果の発見
3 巨大ゼーベック効果の一般性
4 巨大ゼーベック効果の有用性
5 分子配向と巨大ゼーベック効果
6 基準振動解析
7 格子熱伝導率
8 おわりに
第5章 カーボンナノチューブのゼーベック効果
1 はじめに
2 ゼーベック効果と熱電変換素子
3 単層カーボンナノチューブ(SWCNT)
4 SWCNTのゼーベック係数(計算)
4. 1 半導体型(s-)と金属型SWCNT(m-SWCNT)のゼーベック係数
4. 2 直径依存性(1本のSWCNT)
4. 3 SWCNT-SWCNT接合の効果
4. 4 m-SWCNTとs-SWCNTの混合
4. 5 並列混合モデルの直径依存性
5 フィルムの熱電物性(測定)
6 最後に
第6章 カーボンナノチューブ熱電材料の超分子ドーピングによる高性能化
1 はじめに
2 ドーピングの重要性
3 ホスフィン誘導体を用いたn型カーボンナノチューブ
4 クラウンエーテル錯体を用いたn型カーボンナノチューブ
5 まとめ
第7章 有機強誘電体との界面形成に基づくカーボンナノチューブ熱電材料の極性制御
1 はじめに
2 カーボンナノチューブ熱電材料の極性制御手法
3 電界効果型ドーピングにおける有機強誘電体の利用
4 SWCNT/P(VDF/TrFE)積層素子の作製と熱電変換特性
5 π型モジュールの構築
6 おわりに
第8章 タンパク質単分子接合を用いたカーボンナノチューブ熱電材料の高性能化
1 はじめ
2 目指す接合構造とその作成法
3 タンパク質単分子接合による熱電特性の向上効果
4 おわりに
第9章 印刷できる有機-無機ハイブリッド熱電材料
1 はじめに
2 印刷の取り組み
3 ナノ粒子を用いた熱電薄膜
4 PEDOT:PSS-Bi2Te3コンポジット熱電
5 有機-無機材料界面の熱抵抗
6 まとめ
【第III編 モジュール開発】
第1章 フレキシブルなフィルム基板上に印刷可能な熱電変換素子
1 はじめに
2 ユニレグ型フレキシブル熱電変換素子
3 まとめ
第2章 インクジェットを活用したBi-Te系フレキシブル熱電モジュールの開発
1 はじめに
2 Bi-Te系熱電インクの開発とインクジェット熱電モジュール
3 Bi-Te系熱電インクを用いたナノバルクの作製と高性能化
4 おわりに
第3章 π型構造を有するフレキシブル熱電変換素子
1 はじめに
2 フレキシブル熱電変換素子とは
3 ナノ粒子の合成
4 インク化
5 薄膜の作製~カレンダ処理
6 π型フレキシブル熱電変換素子の作製
7 ファブリックモジュール
8 まとめと今後の展望
第4章 カーボンナノチューブ紡績糸を用いた布状熱電変換素子
1 はじめに
2 布状熱電変換素子の構造
3 ウェットスピニング法によるCNT紡糸法概要
4 CNT分散法の検討
5 バインダーポリマー量の検討
6 CNT紡績糸のn型ドーピング
7 CNT紡績糸への縞状ドーピングによる布状熱電変換素子の試作と評価
8 おわりに
第5章 導電性高分子を用いた繊維複合化熱電モジュール
1 はじめに
2 繊維複合化PEDOT:PSS素子の作製と構造
3 繊維複合化PEDOT:PSS素子の物性
4 繊維複合化PEDOT:PSS素子の熱電出力の試算と最適化
5 素子と電極の実効的な接触抵抗の低減
6 繊維複合化素子で作製したモジュールによる熱電発電
7 おわりに
【第IV編 材料特性評価】
第1章 マイクロプローブ法を用いた熱電変換材料のゼーベック係数測定法の開発
1 はじめに
2 ゼーベック係数測定法
2. 1 NagyとTothの方法
2. 2 定常法と微分法
3 マイクロプローブ法によるゼーベック係数測定装置
4 マイクロプローブ法を用いたゼーベック係数の分布測定
4. 1 亜鉛-アンチモン系熱電変換材料
4. 2 ビスマス-テルル系熱電変換材料
5 今後の展望と課題
第2章 異方性を考慮した有機系熱電材料の特性評価法
1 はじめに
2 有機熱電材料の評価
2. 1 有機熱電材料について
2. 2 PEDOT/PSSについて
2. 2. 1 構造異方性とその評価手法
2. 2. 2 異方性を考慮した特性評価結果
2. 3 キャリア評価手法について
2. 4 異方性を考慮した熱電モジュールデザイン
3 おわりに
第3章 SBA458 Nemesis(R)によるゼーベック係数測定とフラッシュアナライザーLFA467 HyperFlash(R)による熱拡散率・熱伝導率評価
1 はじめに
2 ゼーベック係数測定装置について
2.1 NETZSCH社製ゼーベック係数・電気伝導率測定システムSBA458 Nemesis(R)について
2. 2 SBA458 Nemesis(R)でのゼーベック係数(S)の測定原理
2. 3 SBA458 Nemesis(R)での電気伝導率(σ)の測定
2. 4 SBA458 Nemesis(R)による熱電変換材料の測定事例
3 フラッシュ法による有機薄膜の熱拡散率・熱伝導率測定
3. 1 フラッシュ法による薄膜試料の熱拡散率・熱伝導率測定
3. 2 面内方向における熱拡散率・熱伝導率の評価
4 おわりに
第4章 熱電計測に関わる総括とフレキシブル材料への応用
1 はじめに
2 試料厚さと測定法
2. 1 ゼーベック係数と電気抵抗率
2. 2 熱伝導率
3 薄板試料の測定法
3. 1 面内方向のゼーベック係数と電気抵抗率
3. 2 光交流法を用いた熱拡散率評価
4 おわりに
第5章 温度波熱分析法による熱伝導率・熱拡散率の迅速測定
1 はじめに
2 熱物性と温度波法
2. 1 熱物性
2. 2 熱拡散方程式
2. 3 熱拡散長・熱的に厚い条件と薄い条件
3 実際の装置
3. 1 測定システム
3. 2 温度波の位相変化から熱拡散率を求める方法
3. 3 温度依存性
3. 4 振幅の減衰から熱伝導率を測定する方法
3. 5 交流型熱電能を求める方法
4 まとめ
第6章 パルス光加熱サーモリフレクタンス法による熱物性値の測定
1 はじめに
2 光パルス加熱法
3 レーザーフラッシュ法
4 パルス光加熱サーモリフレクタンス法
5 ピコ秒サーモリフレクタンス法
6 ナノ秒サーモリフレクタンス法
7 応答関数法
8 界面熱抵抗の測定
9 まとめ
第7章 3ω法による糸状試料の熱伝導率評価
1 はじめに
2 3ω法の概要
3 3ω法の測定原理
4 3ω法による熱伝導率測定例
5 おわりに
【第V編 応用展開】
第1章 エネルギーハーベスティングの現状とフレキシブル熱電変換技術に期待されること
1 はじめに
2 エネルギーハーベスティング技術の概要
2. 1 様々なエネルギーハーベスティング技術
2. 2 光エネルギー利用技術
2. 3 力学的エネルギー利用技術
2. 4 熱エネルギー利用技術
2. 5 電波エネルギー利用技術
2. 6 その他のエネルギー利用技術
2. 7 関連技術
3 エネルギーハーベスティング技術の市場動向
3. 1 昔からあるエネルギーハーベスティング製品
3. 2 スタンドアロン製品からIoT応用へ
3. 3 IoT分野への熱電発電デバイスの活用
4 フレキシブル熱電変換技術に期待されること
4. 1 熱電変換技術全般への期待
4. 2 フレキシブル熱電変換技術への期待
第2章 フレキシブル熱電変換技術の応用展開と技術課題
1 はじめに
2 有機系熱電変換材料
2. 1 導電性ポリマー系熱電材料
2. 2 有機無機ハイブリッド系熱電材料
2. 3 CNTコンポジット系熱電材料
3 フレキシブル熱電変換モジュールの構造
3. 1 π型モジュール
3. 2 Uni-Leg型モジュール
3. 3 Planar型モジュール
3. 4 In-Plane型モジュール
4 フレキシブル熱電モジュールの応用展開
4. 1 センサネットワークにおける中低温排熱利用の微小自立電源
4. 2 エネルギーハーベスタを目指した富士フイルムの有機熱電変換モジュール
4. 3 健康社会実現に向けた体温利用のヘルスモニター電源
5 今後に向けたフレキシブル熱電モジュールの技術課題
5. 1 有機系熱電材料の課題
5. 2 フレキシブルモジュールの課題
第3章 「未利用熱エネルギー革新的活用技術」プロジェクトにおける有機系熱電変換技術への期待
1 序
2 プロジェクト内における有機系熱電材料の目指す応用出口,研究内容について
3 有機系熱電材料の性能について
4 有機系材料のための計測技術開発
5 おわりに
第4章 大気下安定n型カーボンナノチューブ熱電材料の探索
1 緒言
2 単層CNTシートのn型化
3 n型単層CNTシートの大気安定化
4 最後に
第5章 温熱感覚を呈示するフレキシブルな熱電変換デバイス「サーモフィルム」
1 はじめに
2 「サーモフィルム」
3 「サーモフィルム」によるヒューマンインタフェースの応用イメージ
4 フレキシブル熱電変換材料が拓くイノベーション
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高分子の架橋と分解III(普及版)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2012年当時のものを使用しております。
角岡正弘 大阪府立大学名誉教授
白井正充 大阪府立大学
中山雍晴 元 関西ペイント(株)
三好理子 (株)東レリサーチセンター
阿久津幹夫 前 カシュー(株)
村山智 日本ポリウレタン工業(株)
村田保幸 三菱化学(株)
高田泰廣 DIC(株)
瀬川正志 サンビック(株)
岩崎和男 岩崎技術士事務所
小山靖人 東京工業大学
高田十志和 東京工業大学
クリスティアン・ルスリム アドバンスト・ソフトマテリアルズ(株)
田畑智 アドバンスト・ソフトマテリアルズ(株)
西田治男 九州工業大学
橋本保 福井大学
増谷一成 京都工芸繊維大学
木村良晴 京都工芸繊維大学
宇山浩 大阪大学
薮内尚哉 日本ビー・ケミカル(株)
大塚英幸 九州大学
吉江尚子 東京大学
松川公洋 (地独)大阪市立工業研究所
大山俊幸 横浜国立大学
戸塚智貴 和光純薬工業(株)
佐々木健夫 東京理科大学
松本章一 大阪市立大学
佐藤絵理子 大阪市立大学
岡崎栄一 東亞合成(株)
桐野学 (株)スリーボンド
冨田育義 東京工業大学
中川佳樹 (株)カネカ
三宅弘人 (株)ダイセル
湯川隆生 (株)ダイセル
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<<目次>>
第1章 高分子の架橋と分解
1 高分子の架橋と分解を取り巻く状況
1.1 はじめに
1.2 架橋と分解の基礎概念
1.2.1 架橋の概念
1.2.2 分解の概念
1.2.3 架橋構造の解析
1.3 架橋と分解の活用
1.3.1 架橋を活用する高分子機能材料
1.3.2 分解を活用する高分子機能材料
1.3.3 架橋と分解を併用する高分子機能材料
1.4 おわりに
2 架橋高分子の基礎―架橋剤の種類,反応および応用例
2.1 ハードな架橋
2.1.1 酸化重合による架橋
2.1.2 炭素-炭素2重結合の重合による架橋
2.1.3 アミノ樹脂による架橋
2.1.4 イソシアネート基による架橋
2.1.5 ブロックイソシアネートによる架橋
2.1.6 エポキシ基による架橋
2.1.7 シラノール基による架橋
2.1.8 ヒドラジドによる架橋
2.1.9 カルボジイミドによる架橋
2.1.10 その他の架橋
2.2 ソフトな架橋
2.2.1 必要に応じて逆反応する架橋
2.2.2 結合と解離を繰り返す架橋
2.2.3 固定されない架橋
第2章 高分子の架橋と分析・評価
1 固体NMR による架橋高分子の構造・劣化評価―LED 封止樹脂,シリコーン樹脂を中心に
1.1 はじめに
1.2 エポキシ系LED封止樹脂の構造解析
1.3 シリコーン系封止樹脂の構造解析
1.4 熱劣化による架橋シリコーンゴムの化学構造変化
1.5 おわりに
2 超微小硬度計を使ったUV硬化型ハードコート材の開発方法
2.1 はじめに
2.2 高い耐擦傷と耐熱性を兼ね備える必要性の背景
2.3 予備試験,開発方法のコンセプトと材料探査
2.3.1 UV照射時の素材表面の温度の測定
2.3.2 様々な硬度計の調査と開発方法のコンセプト
2.3.3 上記コンセプトに基づく超微小硬度試験機による材料の探査
2.4 探査された材料の試験結果
2.5 まとめ
第3章 架橋型ポリマーの特徴と活用法
1 ポリウレタンの高次構造による物性制御
1.1 ポリウレタンの架橋構造
1.2 ポリウレタンの一次構造
1.3 一次構造,高次構造,物性の関係
1.4 まとめ
2 エポキシ樹脂の合成・樹脂設計と活用法
2.1 エポキシ樹脂の概要と特徴
2.1.1 エポキシ樹脂の一般的特性
2.1.2 エポキシ樹脂の種類と分類
2.2 エポキシ樹脂の合成
2.2.1 グリシジル化(一段法)
2.2.2 二段法
2.2.3 その他のエポキシ化方法
2.2.4 エポキシ樹脂の変性
2.2.5 その他のプロセス
2.3 エポキシ樹脂の構造と物性
2.4 エポキシ樹脂の活用法
2.4.1 エポキシ樹脂の選択
2.4.2 硬化剤の選択
2.4.3 その他の添加剤
2.5 まとめ
3 高耐候性UV硬化型樹脂の設計とその用途展開
3.1 はじめに
3.2 UV硬化型無機-有機ハイブリッド樹脂の設計
3.2.1 樹脂合成方法
3.2.2 塗料設計
3.2.3 硬化塗膜サンプルの作製方法
3.2.4 硬化塗膜の一般物性
3.3 硬化塗膜の耐候性評価
3.3.1 促進耐候試験結果
3.3.2 屋外曝露試験結果
3.3.3 耐候性発現のメカニズム
3.4 プラスチック保護コートとしての用途展開
3.4.1 太陽電池用フロントシート
3.4.2 高耐候ハードコートフィルム
3.4.3 ナノインプリント反射防止フィルム
3.5 おわりに
4 太陽電池用封止剤EVAの開発・高性能化
4.1 太陽電池モジュールの構造
4.2 EVA樹脂に関して
4.2.1 EVA樹脂の生産量
4.2.2 EVA樹脂の分類
4.3 結晶系シリコンセルの封止向けEVA封止材について
4.3.1 EVA封止材の組成と架橋・接着の原理
4.3.2 結晶系シリコン太陽電池モジュールの製造方法
4.3.3 太陽電池用ラミネーターの条件設定に関して
4.4 EVA封止材の耐久性に関して
4.5 まとめ
5 架橋を伴う発泡成形
5.1 はじめに
5.2 発泡成形における架橋の意義
5.2.1 架橋の目的(狙い)
5.2.2 発泡成形法の分類
5.2.3 発泡成形における架橋方法の分類
5.3 重合反応架橋法の応用例
5.3.1 重合反応架橋法による架橋反応
5.3.2 化学量論の概念(考え方)
5.3.3 ポリウレタンフォームの場合の架橋反応
5.3.4 フェノールフォームの場合の架橋反応
5.3.5 重合反応架橋法の発泡体の製造工程
5.3.6 重合反応架橋法の発泡体の性質及び用途例
5.4 化学架橋法の応用例
5.4.1 化学架橋法による架橋反応
5.4.2 化学架橋法による架橋発泡体の製造工程
5.4.3 化学架橋法による架橋の発泡体の性質および用途例
5.5 電子線架橋法の応用例
5.5.1 電子線架橋法による架橋反応
5.5.2 電子線架橋法による架橋発泡体の製造工程
5.5.3 電子線架橋法による架橋発泡体の性質および用途例
5.6 その他の発泡成形法
5.6.1 無架橋法によるポリオレフィン系フォーム
5.6.2 固相発泡成形法によるフォーム
5.7 おわりに
第4章 新しい架橋反応とその応用
1 ニトリルオキシドを用いる高効率架橋
1.1 はじめに
1.2 ニトリルオキシドの化学
1.3 単官能性安定ニトリルオキシドを用いた高分子の修飾反応
1.4 2官能性安定ニトリルオキシドの合成と架橋反応
1.5 無溶媒条件下での架橋反応
1.6 アンビデント反応剤を用いる架橋
1.7 おわりに
2 可動な架橋点を持つポリロタキサンの塗料への応用
2.1 はじめに
2.2 PRの合成と分子設計
2.2.1 量産に適した合成
2.2.2 PRの分子設計
2.3 SRMとその物性
2.3.1 スライドリングゲル(SRG)
2.3.2 SRMエラストマー
2.3.3 SRMの用途
2.4 SRMの塗料への応用
2.4.1 塗料用材料検討に関する構造最適化
2.4.2 SRMクリア塗膜の特徴
2.5 おわりに
第5章 ポリマーのリサイクル技術
1 リサイクルを意図したポリマーの開発
1.1 はじめに
1.2 リサイクルを可能とする要因―ヘテロ原子を主鎖に有するポリマーを中心にして
1.2.1 熱力学的要因
1.2.2 構造的要因
1.3 分解制御可能な結合の導入によるリサイクル性ポリマーの合成
1.3.1 ポリオレフィン類似リサイクル性ポリマーの合成
1.3.2 各種制御可能な化学結合を持った新規リサイクル性ポリマーの合成
1.4 バイオマス由来ポリマーのリサイクル性制御
1.4.1 ポリ乳酸の物性および解重合性の制御
1.4.2 ポリ-3-ヒドロキシ酪酸からの選択的ビニルモノマー変換と酵素法による再重合
1.5 ポリマーアロイからの選択的リサイクル分離
1.6 おわりに
2 ケミカルリサイクル用ポリマーとしてのアセタール結合を導入したポリウレタン材料とエポキシ樹脂
2.1 はじめに
2.2 アセタール結合を有するポリウレタン材料
2.3 アセタール結合を有するエポキシ樹脂
2.4 おわりに
第6章 植物由来材料の利用
1 バイオベースポリマーの分子・材料設計
1.1 はじめに
1.2 バイオベースポリマー
1.3 新しいバイオベースポリマー
1.4 機能性バイオベースポリマーの開発
1.5 バイオリファイナリー
1.6 生分解性とバイオマス度
1.7 ポリ乳酸
1.8 ステレオコンプレックス型ポリ乳酸
1.9 おわりに
2 植物由来高性能バイオベースポリマー材料の開発
2.1 はじめに
2.2 柔軟性に優れた油脂架橋ポリマー
2.3 油脂架橋ポリマー/バイオファイバー複合材料
2.4 酸無水物を硬化剤に用いる油脂架橋ポリマー
2.5 エポキシ化油脂を用いる屋根用塗料の実用化
2.6 おわりに
3 星型ポリ乳酸ポリオールの2液硬化型およびUV硬化型塗料への応用
3.1 はじめに
3.2 実験
3.2.1 星型PLAポリオールの合成
3.2.2 多官能星型PLAオリゴマーの合成
3.2.3 塗膜作製方法
3.2.4 塗膜評価方法
3.3 結果と考察
3.4 まとめ
第7章 可逆的な架橋・分解可能なポリマー
1 ラジカルプロセスに基づく架橋高分子の合成と反応
1.1 はじめに
1.2 熱刺激を利用するラジカルプロセスに基づく架橋高分子の合成と反応
1.3 光刺激を利用するラジカルプロセスに基づく架橋高分子の合成と反応
1.4 おわりに
2 動的架橋を利用したネットワークポリマーの機能化―硬軟物性変換性と修復性
2.1 はじめに
2.2 動的結合を有する結晶性ネットワークポリマーの硬軟物性変換
2.2.1 架橋反応と結晶化の動的過程がネットワークポリマーの構造と物性に与える影響
2.2.2 プレポリマー分子量が硬軟物性変換に与える影響
2.2.3 架橋と結晶化制御による更なる機械特性チューニング
2.3 動的結合を有するネットワークポリマーの修復性
2.3.1 柔軟な非晶性ネットワークポリマーの修復性
2.3.2 結晶性と修復性
2.3.3 修復性DAポリマーの耐熱性の改善
2.4 おわりに
第8章 ポリマーの分解を活用する機能性材料
1 光分解性ポリシランブロック共重合体を用いたハイブリッド材料の開発
1.1 はじめに
1.2 ポリシランブロック共重合体の合成
1.3 ポリシラン-シリカハイブリッド薄膜の作製
1.4 ポリシラン-シリカハイブリッドの屈折率変調薄膜
1.5 ポリシラン-シリカハイブリッド薄膜の光誘起異方性
1.6 ポリシラン-ジルコニアハイブリッドのサーモクロミズム抑制と熱光学特性
1.7 ポリシラン共重合体の化学吸着と金ナノ粒子の作製
1.8 おわりに
2 高分子の分解・反応を利用した微細パターン形成法―反応現像画像形成
2.1 はじめに
2.2 ポジ型反応現像画像形成
2.2.1 アミン含有現像液を用いたパターン形成
2.2.2 アルカリ水溶液現像によるパターン形成
2.3 ネガ型反応現像画像形成
2.3.1 OH-を求核剤として用いた感光性ポリイミド
2.3.2 アルカリ水溶液現像によるパターン形成
2.4 おわりに
3 高分子アゾ重合開始剤を用いたブロックポリマーへの応用
3.1 はじめに
3.2 高分子アゾ開始剤の原理
3.3 高分子アゾ開始剤の合成
3.4 高分子アゾ開始剤を用いたブロック共重合体の特性
3.4.1 ブロック共重合体の合成
3.4.2 ブロック共重合体の特性
3.5 おわりに
4 光塩基発生剤を利用した光解重合性ポリオレフィンスルホン
4.1 はじめに
4.2 光塩基発生剤を組み込んだポリオレフィンスルホンの光解重合
4.3 塩基増殖反応を利用した高感度化
4.4 塩基遊離型の光塩基発生剤を用いた場合
4.5 露光部が揮発する高分子
4.6 光照射で剥離する接着剤への応用
4.7 おわりに
5 アクリル系ブロックポリマーを用いる易解体性接着材料の開発
5.1 はじめに
5.2 ポリアクリル酸t-ブチルの側鎖反応挙動
5.3 ポリアクリル酸ブロック共重合体の接着特性
5.4 二重刺激応答性のポリアクリル酸エステル粘着剤の設計
5.5 高性能二重刺激応答型易解体性粘着材料の設計
第9章 UV硬化と微細加工
1 UV硬化における話題と課題
1.1 はじめに
1.2 UV-LEDの現状と課題
1.3 UV-LED用開始剤の開発―UVラジカル開始剤およびUVカチオン開始剤用増感剤
1.4 酸素の硬化阻害と汚れにくい表面加工技術
1.5 ハイパーブランチオリゴマーおよび分解性モノマーを利用する硬化収縮抑制対策
1.6 高耐侯性UV硬化型塗料―無機・有機ハイブリッドの利用
1.7 高分子量光開始剤―食品包装材用インクの開始剤
1.8 実用化が期待される光塩基発生剤
1.9 おわりに
2 マレイミドアクリレートを利用したUV硬化材料
2.1 はじめに
2.2 マレイミド化合物の光化学
2.2.1 マレイミドとビニルエーテルの交互共重合
2.2.2 マレイミドとアクリル系モノマー・オリゴマーの混合系の反応
2.2.3 マレイミド単独の反応
2.2.4 マレイミド環の置換基による反応性の差異
2.3 マレイミドアクリレートの特性
2.3.1 ラマン分光法を利用したマレイミド基の反応性解析
2.3.2 コーティング剤への応用
2.4 マレイミドアクリレートポリマーの特性
3 アミンイミドを基本骨格とした熱,光塩基発生剤の開発と架橋剤としての利用
3.1 はじめに
3.2 アミンイミドの合成
3.2.1 熱活性を向上させたアミンイミドの合成
3.2.2 光活性を向上させたアミンイミドの合成
3.2.3 BFIの芳香環パラ位への置換基の導入と熱,光活性
3.3 BFIの光ラジカル開始剤としての特性
3.4 BFIを架橋剤として利用した接着剤の開発
3.4.1 エポキシ樹脂の単独硬化システム
3.4.2 エポキシ樹脂とポリチオールからなる硬化システム
3.4.3 エポキシ樹脂とアクリレート樹脂からなる光-熱デュアル硬化システム
3.5 おわりに
4 UV硬化型テレケリックポリアクリレート
4.1 はじめに
4.2 テレケリックポリアクリレートの概略
4.3 テレケリックポリアクリレートの合成
4.4 テレケリックポリアクリレートのUV硬化
4.5 UV硬化型テレケリックポリアクリレートの特徴
4.6 おわりに
5 UVインプリント材料の開発
5.1 はじめに
5.2 UVインプリントについて
5.3 UV硬化性樹脂の特徴
5.3.1 ラジカル硬化系
5.3.2 イオン硬化系
5.4 UV硬化樹脂のインプリントへの適用性
5.4.1 インプリント用途への取り組み
5.4.2 インプリント用UV硬化性樹脂
5.5 おわりに
6 リワーク型アクリル系モノマーの開発とUVインプリント材料への応用
6.1 はじめに
6.2 リワーク型多官能アクリル系モノマーの分子設計
6.3 UV硬化と分解・可溶化
6.4 UVインプリント材料への応用
6.5 おわりに -
機能性粘着製品の開発と応用《普及版》
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2016年刊「機能性粘着製品の開発と応用」の普及版。機能性粘着製品の材料開発および各分野におけるその動向、さらに様々な機能性を有した粘着剤と粘着製品について網羅収載した1冊。
(監修:地畑健吉)
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2016年当時のものを使用しております。
地畑健吉 接着コンサルタント
馬場俊一郎 東洋紡(株)
橋本貞治 日本ゼオン(株)
河野和浩 大塚化学(株)
纐纈明美 東亞合成(株)
中村昭宏 東レ・ダウコーニング(株)
櫻井良寛 荒川化学工業(株)
河野雅和 ハリマ化成(株)
林益史 藤森工業(株)
宮内康次 (株)UBE科学分析センター
小田純久 サイデン化学(株)
戸高勝則 (株)寺岡製作所
市川功 リンテック(株)
杉崎俊夫 リンテック(株)
小林真盛 リンテック(株)
安藤雅彦 日東電工(株)
阪下貞二 (株)ニトムズ
川原康慈 ニチバン(株)
三ツ谷直也 日本合成化学工業(株)
加納義久 古河電気工業(株)
渡邉淳朗 セメダイン(株)
星健太郎 大日本印刷(株)
上田晃生 テサテープ(株)
上北聡之 テサテープ(株)
濱野尚 共同技研化学(株)
青木孝浩 ビッグテクノス(株)
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<<目次>>
【総論編】
第1章 機能性粘着剤の開発動向
1 はじめに
2 粘着剤の機能と特性
3 機能性粘着剤の機能と開発動向
3.1 接着に関わる機能
3.1.1 光学フィルム適性
3.1.2 曲面接着性
3.1.3 再剥離性
3.1.4 解体性
3.1.5 段差追従性
3.1.6 放射線硬化性
3.1.7 皮膚貼付性
3.2 耐性に関わる機能
3.2.1 透明性
3.2.2 難燃性
3.2.3 帯電防止性
3.2.4 熱伝導性
3.2.5 低金属腐食性
3.2.6 近赤外線吸収性
4 おわりに
【材料編】
第2章 ポリエステル合成紙
1 ラベル用ポリエステル系合成紙の開発経緯
1.1 東洋紡の工業用フィルム
1.2 粘着ラベル市場
2 ラベル用ポリエステル系合成紙「カミシャイン(R)」
2.1 微細空洞の設計
2.2 空洞含有量と積層構造の設計
2.3 本製品の柔軟性
2.4 本製品のクッション性
2.5 本製品の印刷適性
2.6 耐熱性と耐薬品性
2.7 環境適性
2.8 一般物性
3 想定する用途と今後の開発
第3章 ゴム系粘着剤
1 ゴム系粘着剤の構成成分
1.1 ゴム・エラストマー
1.2 粘着付与樹脂
1.3 老化防止剤
1.4 軟化剤・可塑剤
2 ゴム系粘着剤の配合設計(レオロジーモデル)
3 ゴム系粘着剤の技術動向と開発品
3.1 ホットメルト系SISの耐熱性向上
3.2 ラベル向けダイカット性に優れる粘着剤
3.3 ホットメルトタイプの絶縁テープ向け粘着剤
第4章 リビングラジカル重合を用いたアクリル系粘着剤
1 はじめに
2 リビングラジカル重合とは
3 有機テルル化合物を用いるリビングラジカル重合法(TERP法)
4 粘着剤開発への応用
5 TERP法を応用した粘着剤/TERPLUS Nシリーズ
6 生産体制
7 まとめ
第5章 アクリル系粘着剤
1 はじめに
2 溶剤型アクリル系粘着剤
2.1 ベースポリマーの設計
2.1.1 モノマー組成
2.1.2 分子量および分子量分布
2.2 架橋方法
2.3 粘着付与剤の種類と配合
3 エマルション型アクリル系粘着剤
3.1 ベースポリマーの設計
3.1.1 モノマー組成
3.1.2 分子量
3.1.3 重合用界面活性剤
3.2 架橋方法
3.3 その他の添加剤
4 無溶剤型粘着剤
4.1 ホットメルト型
4.1.1 設計
4.2 液状硬化型
4.2.1 UV架橋型の設計
4.2.2 UV重合型の設計
5 最近のアクリル系粘着剤
5.1 光学用途向けパネル接着用粘着剤
5.2 光硬化型粘接着フィルム
6 アクリル系粘着剤の将来展望
第6章 シリコーン系粘着剤
1 はじめに
2 シリコーン系粘着剤の基本的な性質と特徴
3 過酸化物硬化型シリコーン粘着剤
4 付加硬化型シリコーン粘着剤
5 シリコーン粘着剤の関連製品
5.1 シリコーン粘着剤用剥離剤
5.2 カラーペースト
5.3 プライマー
6 おわりに
第7章 超淡色粘着付与樹脂
1 はじめに
2 色調
3 粘着付与樹脂
4 超淡色粘着付与樹脂
4.1 水素化石油樹脂
4.2 超淡色ロジン誘導体
5 最近の開発動向
5.1 高耐候性・低重合阻害性ロジン誘導体「PE-590」
5.2 超淡色液状ロジンエステル「パインクリスタルMEシリーズ」
6 おわりに
第8章 環境対応型ロジン系粘着付与剤樹脂エマルション
1 緒言
2 技術的動向
2.1 エマルション型タッキファイヤーの製造方法
2.2 接着剤用粘着付与剤樹脂エマルション
2.3 粘着剤用エマルションタッキファイヤー
3 物性試験
4 消泡剤
5 機械的安定性
6 VOC放散速度
7 海外での展開
8 まとめ
9 おわりに
第9章 剥離フィルム
1 はじめに
2 剥離フィルムの種類
3 剥離に関連する因子
3.1 接着し難さ(くっつき難さ)
3.1.1 粘着剤や粘着性物質の濡れ難さ(低表面張力)
3.1.2 粘着剤や粘着性物質との親和性が乏しいこと(非親和性)
3.2 剥がしやすさ
4 剥離剤の種類
5 シリコーン系剥離剤
5.1 硬化タイプ
5.2 剥離剤の形態
5.3 剥離性の制御
6 剥離フィルムの製造と評価
6.1 剥離フィルムの製造方法
6.2 剥離フィルムの評価方法
7 製品例
7.1 光学粘着テープ用剥離フィルム
7.2 シリコーン粘着剤用剥離フィルム
7.3 経皮吸収薬用剥離フィルム
7.4 偏光板用剥離フィルム
7.5 積層セラミックコンデンサ用剥離フィルム
8 今後の展開
8.1 高品質
8.2 高品位
8.3 環境対応
第10章 粘・接着材料の最新分析
1 はじめに
2 粘・接着物質の構造解析
2.1 MA-g-POのグラフト構造高感度分析
2.1.1 粘・接着性発現化合物:MA-g-PO
2.1.2 MAグラフト構造解析:従来法と新規解析法
2.1.3 超臨界メタノールによるグラフトMAのメチル化-1H-NMR分析
2.2 表面修飾無機フィラーの修飾構造解析
2.2.1 粘・接着物質複合材料:表面修飾無機フィラー
2.2.2 ポリマー修飾無機フィラーとその構造解析
2.2.3 超臨界メタノール処理-1H-NMR分析
3 粘・接着界面の評価
3.1 界面特性依存材料:CFRP
3.2 界面粘・接着性評価:マイクロドロップレット法
3.3 界面状態の検証:サイジング剤と界面強度
3.4 粘・接着メカニズム:メカニズム関連因子とせん断強度
4 おわりに
【粘着製品編】
第11章 機能性粘着剤の開発
1 はじめに
2 粘着剤の設計
2.1 組成・形態
2.2 粘着付与樹脂
2.3 分子量・架橋
3 粘着剤の機能性付与
3.1 粘着シート、テープへの機能性付与
3.2 光学的性能
3.2.1 透過率・黄変
3.2.2 屈折率
3.2.3 複屈折、複屈折温度依存性
3.3 電気的性能
3.3.1 表面抵抗
3.3.2 帯電性
3.3.3 誘電率
3.4 力学的性能
3.4.1 応力緩和、流動性
3.4.2 再剥離
3.5 熱的性能
3.6 各種基材への対応
3.6.1 紙基材
3.6.2 感熱紙基材
3.6.3 塩ビ基材
3.6.4 各種フィルム基材
3.6.5 不織布、発泡体基材
4 粘着剤の環境性能
4.1 製造時の環境負荷
4.2 粘着付与樹脂の乳化
5 粘着剤のコストダウン
6 おわりに
第12章 エレクトロニクス関連粘着製品
1 概要
2 具体的事例
3 無支持体両面テープの設計アプローチ
4 設計情報
4.1 アクリルモノマー
4.2 架橋剤
4.3 試験条件
5 設計アプローチ
5.1 粘着剤設計
5.1.1 ベースポリマー設計
5.1.2 架橋系選択
5.1.3 その他
5.2 セパレーター設計
5.2.1 基材選択
5.2.2 セパレーター表面粗さ
5.2.3 離型剤選択
5.3 加工条件の配慮
5.4 製品全体の代表的性能と関連の応用製品
6 まとめ
第13章 半導体部品組立用粘接着テープ
1 はじめに
2 バックグラインドテープ(BG テープ)
3 ダイシングテープ
3.1 ダイシングテープの組成・設計
3.2 ダイシング方法
4 ダイボンディングテープ
4.1 ダイボンディングテープの技術背景
4.2 ダイボンディングテープの課題と設計
5 素子裏面保護用テープ
6 結論
第14章 機能性粘着剤とテープ、ラベル
1 はじめに
2 帯電防止性の付与
3 導電性の付与
4 難燃性の付与
5 環境対応性(リサイクル適性)の付与
6 その他用途や製品設計への展開
7 おわりに
第15章 家庭用粘着製品
1 はじめに
2 家庭用粘着製品とは
3 代表的な家庭用粘着製品
3.1 粘着クリーナー
3.1.1 粘着カーペットクリーナー
3.1.2 フローリング用クリーナー
3.1.3 マルチタイプ粘着クリーナー コロコロ(R)フロアクリン
3.1.4 ペット用粘着クリーナー
3.1.5 タッチパネル用粘着クリーナー タッチパネルコロコロ
3.2 家庭用両面テープ
3.2.1 はがせる両面テープ ミズトレック(R)
3.2.2 はがせる両面テープ強力接着用
3.2.3 はがせる両面テープ強力固定用
3.2.4 はがせるフック
3.3 窓ガラス断熱シート
3.4 優肌絆(R)
3.5 ウォールインテリア decolfa(R)
4 おわりに
第16章 医療用粘着製品
1 絆創膏
2 ドレッシングテープ
3 ハイドロコロイドテープ
4 傷あとケアテープ
5 経皮吸収製剤
【話題製品編】
第17章 光学部材用粘着剤の開発と動向
1 はじめに
2 光学部材用粘着剤
2.1 液晶ディスプレイ(LCD)
2.1.1 耐久性
2.1.2 リワーク性
2.1.3 光漏れ(ムラ)抑制
2.1.4 帯電防止性
2.1.5 保存安定性
2.2 今後の動向
2.2.1 偏光板の構成の変化
2.2.2 LCD構成
3 タッチパネル
3.1 タッチパネル用粘着剤
3.1.1 耐久性
3.1.2 金属非腐食
3.1.3 耐湿熱白化性
3.1.4 段差追従性
3.1.5 誘電率
3.1.6 耐ブリスター性
4 おわりに
第18章 医療用シリコーン系粘着製品
1 はじめに
2 シリコーン粘着剤の基本的な性質と特徴
2.1 強粘着タイプの医療用シリコーン粘着剤
2.2 弱粘着タイプのシリコーンソフトスキン粘着剤(Soft Skin Adhesive: SSA)
3 おわりに
第19章 UV硬化型粘着剤の接着制御メカニズムと評価法および応用展開
1 はじめに
2 UV硬化型粘着剤における粘着特性の低下機構
3 UV硬化型粘着テープにおける評価・解析法
4 UV硬化型粘着剤における応用展開
5 おわりに
第20章 無溶剤弾性粘着剤
1 はじめに
2 液体の粘着剤 セメダインBBX
2.1 セメダインBBXの長所・短所
2.2 セメダインBBXの構成
2.3 セメダインBBXの一般性状
2.4 セメダインBBXの粘着性データ
2.4.1 タック
2.4.2 粘着力
2.4.3 凝集力
3 セメダインBBXの接着性と耐久性能
3.1 再はく離性(糊残り性)
3.2 耐水性、熱老化性
3.3 ポリエチレン、ポリプロピレンへの粘着性
4 用途例
5 おわりに
第21章 異種材接合に用いる接着フィルム
1 はじめに
2 開発経緯
3 粘接着フィルムの特徴
3.1 粘接着性
3.2 粘接着フィルムの基本構成
3.3 熱硬化タイプ(柔軟グレード)
3.4 熱硬化タイプ(高流動グレード)
3.5 光遅延硬化タイプ
4 今後の展望
第22章 再剥離可能な粘着テープ
1 はじめに
2 剥離時の粘着強さに変化がないテープ
3 剥離時の粘着強さの低下技術
第23章 分子勾配膜テープと反応系 ―粘着技術の特徴と用途開発―
1 はじめに
2 分子勾配膜膜テープ(両面粘接着テープ)
2.1 詳細
3 分子勾配膜両面テープの多層成膜と応力吸収
4 分子勾配膜の実力
4.1 SUSとオレフイン系(PP)での比較
4.2 耐熱性について
4.2.1 評価
5 瞬間接着型:分子勾配膜反応型テープ
6 まとめ
第24章 熱対策粘着テープ-熱伝導性、熱放射性、遮熱性、断熱性をもつ粘着テープ-
1 はじめに
2 熱伝導性テープ
3 熱放射テープ
4 遮熱テープ
5 断熱テープ
6 まとめ