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月刊機能材料2025年8月号(電子版)
¥4,620
【創刊44周年記念特集】高分子材料の耐候性向上のための取り組み
★高分子材料は様々な環境下で活用されていますが,太陽光や温度,湿度などのストレスに晒されることで材料の劣化につながります。劣化によるトラブルを避けるためにも,原因の解析・評価に加えて劣化しにくい材料の開発も求められております。本特集では物性評価に加え,材料開発の取り組みを紹介します。
<著者一覧>
佐藤圭祐 (一財)化学研究評価機構
高橋邦宜 三菱ケミカル(株)
大杉亮輔 SPACECOOL(株)
末光真大 SPACECOOL(株)
山川裕 (株)サクラクレパス
日本電気硝子(株)
上乾智 積水成型工業(株)
田畑章 ゴイク電池(株)
田畑英志 ゴイク電池(株)
高岡浩實 ゴイク電池(株)
仲田宗弘 ゴイク電池(株)
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【創刊44周年記念特集】高分子材料の耐候性向上のための取り組み
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屋外暴露や促進耐候性暴露によるプラスチックの耐候性評価
Weathering Evaluation of Plastics by Exposure to Solar Radiation or Artificial Accelerated Weathering
プラスチック製品は,使用期間に応じて適切な耐候性の設計が必要であり,その際に耐候性試験は有効な手段である。ここでは,ポリプロピレンをベースとしたプラスチックに光安定剤を添加した試料で耐候性試験を行った事例を示した。屋外暴露と促進耐候性暴露の相関性は複雑でプラスチックの寿命を1 つの試験だけで判断するのはリスクが大きい。耐候性試験は時間がかかるので,試験は効率的,効果的に進めることが重要である。
【目次】
1 はじめに
2 促進耐候性暴露試験
3 プラスチックの耐候性評価事例 光安定剤を配合したポリプロピレンの耐候性試験
3.1 モデル材料の作製
3.2 屋外暴露と促進耐候性暴露
3.3 シャルピー衝撃試験
3.4 ケミルミネッセンス測定
3.5 試験結果
4 まとめ
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テファブロック TM CP の開発と特徴
Development and Characteristics of Tefabloc TM CP
テファブロック TM CP は,透明性に優れる非晶性ポリオレフィンの一種で,従来の透明樹脂にはない耐候性や耐薬品性のバランスを持つ新素材であり,主な特徴は以下の通りである。①可視光領域において,高い透明性を有する代表的な非晶性ポリオレフィンであるCOP と同等の光線透過率を有する(高い透明性)。②ポリマー中に反応部位がなく,紫外線による劣化が少ない構造を持ち,添加剤によりさらに耐候性を強化したグレード(CP102R)や紫外線透過グレード(CP103R)も展開。促進耐候試験では,黄変や透明性の劣化が少なく,PMMA に匹敵する耐候性を示す(優れた耐候性)。③ PMMA より吸水性が低く,耐薬品性にも優れているため,吸水による寸法変化やクラック発生のリスクが低減される(低吸水性・高耐薬品性)。④ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)など他のポリオレフィン材料と熱融着が可能で,インサート成形やヒートシール,振動溶着,レーザー溶着など多様な接合方法に対応出来る(熱融着性)。⑤紫外線吸収剤を使わずに紫外線を透過しつつ耐久性を確保したグレード(CP103R)は,UV-A やUV-B 領域で高い透過率を持ち,滅菌に用いられるUV-C 領域の一部波長も透過可能。石英ガラスより軽量で成形自由度も高いことから,紫外線利用分野での新たな用途展開が期待される(紫外線透過性と耐久性の両立)。まとめると,テファブロック TM CP は高透明性と耐候性,耐薬品性を兼ね備え,他のポリオレフィンとの接合も容易な素材であり,特に紫外線透過と耐久性を両立する点で従来の透明樹脂にはない特徴を有する。これにより,機能性とコストの合理化を図りつつ,幅広い用途展開が可能な新素材として注目されている。
【目次】
1 はじめに
2 テファブロック TM CP の特徴
2.1 透明性について
2.2 耐候性について
2.3 吸水性,耐薬品性について
2.4 接着性について
2.5 テファブロック TM CP の特徴まとめ
3 紫外線領域におけるテファブロック TM CP の特徴
3.1 紫外線領域の透過性について
4 まとめ
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放射冷却素材SPACECOOL® の耐久性向上による社会実装の拡大と脱炭素社会への貢献
Expanding Social Implementation and Contributing to Carbon Neutrality through Durability Improvements of SPACECOOL®
放射冷却素材SPACECOOL® は直射日光下で外気より低温となる素材であり,建築外皮や屋外設備などへの応用が期待されている。本稿では,その原理について紹介するとともに,社会実装の拡大のための高耐久化の取組を紹介する。さらにSPACECOOL® の建築分野での実装事例,特に屋上防水シートへの展開を通じて,本技術の社会実装や,脱炭素社会への貢献について概観する。
【目次】
1 はじめに
2 放射冷却素材の冷却原理
3 放射冷却素材の性能
4 耐久性の向上
5 耐久性の向上による社会実装の拡大
6 省エネルギー性の評価
7 結言
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[Material Report-R&Dー]
プラズマインジケータ TM PLAZMARK® の特性および応用例
Characteristics and Applications of the Plasma Indicator TM PLAZMARK®
プラズマ技術は半導体,環境,医療など幅広い分野で応用されており,プロセス制御にはプラズマの評価技術が不可欠である。プラズマインジケータは,プラズマ処理の効果を色調の変化として可視化することで,処理強度を簡便に評価可能な技術である。本稿では,その特性と評価事例について解説する。
【目次】
1 はじめに
2 プラズマインジケータについて
2.1 プラズマインジケータの特性と変色度合の評価
2.2 プラズマインジケータの種類と用途
2.3 プラズマインジケータの変色原理
3 プラズマ評価事例
3.1 既存評価技術との相関
3.2 混合ガスプラズマの評価
3.3 面内分布の評価
3.4 活性種挙動の可視化
4 おわりに
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20 万回の繰り返し曲げ試験に合格!モトローラのrazr 50・razr 60 シリーズに“日本製”ガラスが採用
Passed 200,000 Bending Tests! Japanese Glass Adopted in a Foldable Smartphone
モトローラの折りたたみスマホrazr 50・razr 60 シリーズに,日本電気硝子の超薄板ガラス「Dinorex UTG®」が採用されている。このガラスは厚さ0.035 mm と紙よりも薄く,20 万回の繰り返し曲げ試験をクリアする高い耐久性を持つ。 また,高い平坦性によりディスプレイの精細さを維持し,折りたたみスマホ市場の成長を支えている。
【目次】
1 折りたたみスマホ市場は急成長中,2028 年には8 倍に
1.1 クリアさのカギは「ガラス」
2 なぜガラスが曲がるのか?割れないのか?
2.1 ハンマーで叩いても割れないガラス
2.2 紙より薄いガラスで「曲げ」を実現
2.3 20 万回の繰り返し曲げ試験をクリア
2.4 ディスプレイの精細さを支える高い平坦性
3 MADE IN JAPAN のDinorex UTG®の可能性
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[Market Data]
有機ゴム薬品工業の市場動向
2023 年の有機ゴム薬品の生産量は,2018 年を基準に考えると14.0%減と,長く減少傾向が続いている。ユーザー企業の海外シフトという構造的な問題が続いており,生産量は2009 年以来減少傾向が止まらず,低迷している。
【目次】
1 需要動向
2 新ゴムの需給動向
3 有機ゴム薬品の輸出入推移
4 メーカー動向・製品開発
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電池用材料ケミカルスの市場動向
2023 年の一次電池・二次電池の合計出荷数量は約36.5 億個で,前年より微減となった。二次電池は環境負荷軽減の要請が高く,HV,EV車需要の拡大などによる需要の増加が期待されている。一方,一次電池は環境負荷軽減や二酸化炭素排出削減対策として,二次電池へのシフトが起こっており,低い水準で推移している。電池用構成材料は,EV向けの需要がより拡大しているリチウムイオン電池向けの構成材料に大きな期待が寄せられている。
【目次】
1 電池市場の概要
2 開発動向と構成材料
3 二次電池構成材料の市場動向
3.1 リチウムイオン電池構成材料の市場
3.2 ニッケル水素電池構成材料の市場
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[Material Profile]
フルフリルアルコール
Furfuryl alcohol
メタクリル酸シクロヘキシル
Cyclohexyl methacrylate
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【3誌合同特集】夢と技術の融合:大阪・関西万博 リボーンチャレンジ
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大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」における高衝撃緩和型薄畳「MIGUSA CARE」出展
Exhibiting at the Healthcare Pavilion of the Expo 2025, Osaka, Kansai, Japan.
MIGUSA CARE: High Performance, Shock Absorbing, Low Profile Tatami Mats
この度,大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンの「リボーンステージ」にて,2025年9月2日(火)~8日(月) の期間で,株式会社ウィドゥ・スタイルと共同出展をおこなう。出展のコンソーシアム名は「ウィドゥ・スタイル 積水成型工業 ~和で創る健康寿命 “間 ma”~」としており,出展物の一つとして「高衝撃緩和型薄畳MIGUSA CARE」を展示する。本稿ではこの畳について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 MIGUSA CARE
3 安全性
4 未来の生活
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バッテリーの循環で脱炭素社会に貢献するLIB 容量の瞬時診断技術
Technology for Instant Diagnosis of Lithium-ion Battery Deterioration
脱炭素社会に向けて,リチウムイオンバッテリー(LIB)を中核として電気自動車(EV)をはじめ多く使用されており,その傾向は急激に増加している。しかし,LIB をリサイクルするためには多額のコストがかかること,資源が海外流出することなど多くの課題を有している。その中で,資源循環社会を実現するためにLIB 容量の瞬時診断が必要になることを複数の協議会等が提唱している。本稿では,取組の中の一つである大阪・関西万博にて展示した「バッテリーを簡単・瞬時に診断する技術」の内容や展望を記載する。
【目次】
1 展示内容
2 まとめ
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[連載企画]
大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」
MOBIO の取り組み【第4回】
関連商品
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界面活性剤の最新研究・素材開発と活用技術《普及版》
¥4,070
2016年刊「界面活性剤の最新研究・素材開発と活用技術」の普及版。界面活性剤各種の特性に迫る研究事例および特性を活かした用途開発を徹底解説した1冊!
(監修:荒牧賢治)
<a href="http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9162"target=”_blank”>この本の紙版「界面活性剤の最新研究・素材開発と活用技術(普及版)」の販売ページはこちら(別サイトが開きます)</a>
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<<著者一覧>>
※執筆者の所属表記は、2016年当時のものを使用しております。
荒牧賢治 横浜国立大学
鯉谷紗智 横浜国立大学
酒井健一 東京理科大学
懸橋理枝 (地独)大阪市立工業研究所
東海直治 (地独)大阪市立工業研究所
遊佐真一 兵庫県立大学
井村知弘 (国研)産業技術総合研究所
佐伯隆 山口大学
吉村倫一 奈良女子大学
鷺坂将伸 弘前大学
中村武嗣 太陽化学(株)
ビスワス・シュヴェンドゥ 味の素(株)
脇田和晃 日油(株)
村上亮輔 住友精化(株)
斉藤大輔 第一工業製薬(株)
田中佳祐 ニッコールグループ(株)コスモステクニカルセンター
高野啓 DIC(株)
川上亘作 (国研)物質・材料研究機構
小川晃弘 三菱化学フーズ
山口俊介 ニッコールグループ(株)コスモステクニカルセンター
坂井隆也 花王(株)
金子行裕 ライオン(株)
中川和典 第一工業製薬(株)
三橋雅人 AGCセイミケミカル(株)
齋藤嘉孝 日華化学(株)
岡田和寿 竹本油脂(株)
久司美登 日本ペイント・オートモーティブコーティングス(株)
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<<目次>>
【第1編 界面活性剤の最新研究】
第1章 再生可能原料を用いた合成界面活性剤の機能
1 はじめに
2 ひも状ミセルによる水,油の増粘効果
2.1 ひも状ミセル
2.2 アシルアミノ酸エステルによるひも状ミセルの形成
2.3 ショ糖脂肪酸エステルによるひも状ミセルの形成
2.4 逆ひも状ミセル形成による油の増粘
3 モノおよびポリグリセリン脂肪酸エステルの結晶・液晶微粒子による泡沫安定化
4 ポリグリセリン型界面活性剤水溶液系の相挙動とニオソーム形成
5 おわりに
第2章 ジェミニ型両親媒性物質の実用化も意識した研究展開
1 はじめに
2 アミノ酸系ジェミニ型界面活性剤
3 アルキルアミン・アルキルカルボン酸による複合体(擬似ジェミニ型両親媒性物質)
4 ホスホリルコリン類似基を有する両性ジェミニ型両親媒性物質による乳化
5 おわりに
第3章 長鎖アルキルアミンオキシド誘導体の水溶液挙動-水素結合部位導入の効果
1 はじめに
2 ピリジルアミンオキシド型界面活性剤
3 アミドアミンオキシド型界面活性剤
4 おわりに
第4章 pH応答性を有するジブロック共重合体の会合によるミセル形成
1 はじめに
2 PAMPS-PAaUの合成
3 pHに応答した会合挙動
4 pHに応答したゲスト分子の取り込みと放出
5 まとめ
第5章 ペプチドベース界面活性剤の特性とその応用
1 はじめに
2 化学合成・ペプチド界面活性剤
2.1 構造と特徴
2.2 Surfpep22の合成と界面活性
2.3 Surfpep22による脂質ナノディスク形成
3 バイオ合成(発酵法)・ペプチド界面活性剤
3.1 構造と特徴
3.2 サーファクチン(SF)
3.3 ライケンシン(Lch)
3.4 アルスロファクチン(AF)
4 おわりに
第6章 界面活性剤の棒状ミセルによる抵抗低減効果
1 はじめに
2 DR効果を示す界面活性剤
3 DR効果を示す界面活性剤のレオロジー特性
4 DR効果を示す流れの特徴
5 界面活性剤によるDR効果の実用化
5.1 配管抵抗低減剤の商品化
5.2 DR効果による空調設備の省エネルギー
5.3 DR効果の普及
5.4 実用化の問題点
6 おわりに
第7章 トリメリック型界面活性剤の合成・物性・ミセル形成
1 はじめに
2 トリメリック型界面活性剤
3 カチオンタイプの合成例
4 臨界ミセル濃度
5 表面張力
6 水溶液中でのミセル形成
7 おわりに
第8章 超臨界CO2利用技術に向けたCO2-philic界面活性剤の開発
1 超臨界CO2
2 CO2-philic界面活性剤の設計
2.1 分子形状
2.2 親水性-親CO2性バランス(HCB)
2.3 Winsor R理論
2.4 CO2-philic界面活性剤の親CO2基と親水基
3 CO2-philic界面活性剤の開発の歴史
4 界面活性剤/W/CO2混合系の相挙動と物性研究
5 界面活性剤/W/CO2混合系の応用研究
6 おわりに
【第2編 界面活性剤の高機能化】
第9章 ポリグリセリン脂肪酸エステルの特性と高機能化
1 ポリグリセリン脂肪酸エステルの現状
1.1 非イオン性界面活性剤としてのポリグリセリン脂肪酸エステル
1.2 ポリグリセリン
1.3 ポリグリセリンのエステル化
2 ポリグリセリン脂肪酸エステルの高機能化
2.1 ジグリセリン・トリグリセリンのエステル
2.2 組成を変えたポリグリセリンのエステル
2.3 ポリグリセリンアルキルエーテル
3 おわりに
第10章 アシルアミノ酸エステル系両親媒性油剤
1 はじめに
2 化粧品用油剤とは
3 アシルアミノ酸エステル系油剤とは
3.1 油剤骨格にアミノ酸があることの意義
4 油剤の両親媒性とは
5 アシルアミノ酸エステル系両親媒性油剤
5.1 アシルグルタミン酸誘導体
5.2 アシルサルコシン誘導体
5.3 アシル-N-メチルβアラニン誘導体
6 おわりに
第11章 長鎖PEGを有する非イオン性活性剤
1 はじめに
2 ラウリン酸PEG-80ソルビタン(PSL)の泡質改善効果
3 ポリオキシエチレンアルキルエーテル(PAE)を用いた泡物性評価
3.1 使用したPAEとそれらの物性
3.2 泡弾性のひずみ依存性測定
3.3 泡の粘弾性測定
3.4 IRによる泡膜測定
4 泡質改善メカニズム関する考察
5 おわりに
第12章 化学架橋を工夫したアクリル酸アルキルコポリマー
1 はじめに
2 一般的なアクリル酸アルキルコポリマーの増粘,乳化のメカニズム
2.1 水溶液の増粘機構
2.2 耐塩性
2.3 乳化のメカニズム
3 化学架橋を工夫したアクリル酸アルキルコポリマー『アクペックSER』
3.1 アクペックSERとは
3.2 アクペックSER水溶液の増粘挙動
3.3 アクペックSERの耐塩性
3.4 乳化能力
3.5 顔料の分散
4 アクペックSERと界面活性剤の相乗効果
4.1 高分子界面活性剤と低分子界面活性剤の相互作用
4.2 アクペックSERとアニオン系界面活性剤の相互作用
4.3 アクペックSERと両性界面活性剤の相互作用
4.4 アクペックSERとノニオン系界面活性剤の相互作用
5 おわりに
第13章 低泡性かつ界面活性能に優れた界面活性剤
1 低泡性かつ界面活性能に優れた界面活性剤が要求される背景
2 泡立ちのメカニズム
3 泡立ちと界面活性剤構造の相関
4 低泡性かつ界面活性能に優れたノイゲン(R)LF-Xシリーズ
4.1 ノイゲンLF-Xシリーズ構造の特徴
5 おわりに
第14章 高純度モノアルキルリン酸塩の会合挙動
1 はじめに
2 直鎖型モノセチルリン酸(NIKKOLピュアフォスα)
2.1 αゲルとは
2.2 直鎖型モノセチルリン酸(NIKKOLピュアフォスα)の自己組織化挙動
3 β分岐型モノヘキサデシルリン酸アルギニン(NIKKOLピュアフォスLC)の自己組織化挙動
4 おわりに
第15章 熱分解型フッ素系界面活性剤の開発
1 はじめに
2 熱分解型フッ素系界面活性剤
2.1 レべリング性とリコート性の両立のための設計コンセプト
2.2 当社のフッ素系活性剤“メガファック”シリーズにおけるDS-21の位置づけ
2.3 メガファックDS-21の性状および基本物性
2.4 メガファックDS-21のレベリング性能
2.5 メガファックDS-21の熱分解挙動
2.6 塗膜表面の評価
2.7 まとめ
3 熱分解型フッ素系界面活性剤の応用事例
3.1 ディスプレイ材料用各種レジストへの応用
3.2 低誘電材料として用いるPTFEの分散剤
3.3 機能性表面の創生
4 今後の展望
【第3編 界面活性剤の応用分野】
第16章 医薬品分野における界面活性剤利用技術
1 医薬品用途に利用される界面活性剤
2 経口剤への利用
3 注射剤への利用
4 その他の投与経路への利用
5 リン脂質の利用
6 おわりに
第17章 食品用界面活性剤
1 はじめに
2 乳化剤について
3 乳化剤の種類と性質
3.1 グリセリン脂肪酸エステル
3.2 レシチン
3.3 ショ糖脂肪酸エステル
3.4 その他の乳化剤
4 乳化剤の機能と食品への応用
4.1 界面活性能に基づく機能
4.2 油脂との相互作用
4.3 澱粉との相互作用
4.4 タンパク質との相互作用
5 食品における乳化剤の使い方
6 おわりに
第18章 化粧品用の界面活性剤
1 はじめに
2 化粧品における界面化学
3 化粧品に使用される非イオン界面活性剤
3.1 ポリオキシエチレン脂肪酸
3.2 ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
3.3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
3.4 ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル
3.5 グリセリン脂肪酸エステル
3.6 ソルビタン脂肪酸エステル
3.7 ポリグリセリン脂肪酸エステル
3.8 ショ糖脂肪酸エステル
3.9 アルキルポリグルコシド
4 おわりに
第19章 身体洗浄用界面活性剤
1 はじめに~身体用洗浄剤と界面活性剤~
2 身体洗浄用界面活性剤の使い方
2.1 第一界面活性剤
2.2 補助界面活性剤
3 固形石けん
3.1 固形石けんの第一界面活性剤
3.1.1 脂肪酸石けん
3.1.2 脂肪酸イセチオン酸エステルNa塩
3.1.3 アシル化グルタミン酸塩
3.2 固形石けんの補助界面活性剤
3.2.1 長鎖アルキルアルコール、長鎖脂肪酸
3.2.2 脂肪酸アミドプロピルベタイン
4 液体全身洗浄料(ボディーシャンプー)・洗顔料
4.1 液体全身洗浄料・洗顔料の第一界面活性剤
4.1.1 脂肪酸石けん
4.1.2 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
4.1.3 モノアルキルリン酸塩
4.1.4 アシル化グルタミン酸塩
4.1.5 ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩
4.2 液体全身洗浄料・洗顔料の補助界面活性剤
4.2.1 長鎖アルコール・長鎖脂肪酸
4.2.2 脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン
4.2.3 脂肪酸アルカノールアミド
5 シャンプー
5.1 シャンプーの第一界面活性剤
5.1.1 アルキル硫酸塩
5.1.2 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
5.2 シャンプーに用いられる補助界面活性剤
5.2.1 脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン
5.2.2 脂肪酸アルカノールアミド
5.2.3 ポリオキシエチレンアルキルエーテル
5.2.4 アルキルポリグルコシド
6 ヘアコンディショナー
6.1 ヘアコンディショナーの第一界面活性剤
6.1.1 アルキルジメチルアミン酸塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩
6.1.2 脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン酸塩
6.2 ヘアコンディショナーの補助界面活性剤
6.2.1 長鎖アルコール
7 おわりに
第20章 快適で環境にやさしい洗剤のための界面活性剤
1 はじめに
2 台所用洗浄剤における効率洗浄の実現
3 衣料用液体洗剤における植物由来の界面活性剤の活用
3.1 α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩
3.2 脂肪酸メチルエステルエトキシレート
4 おわりに
第21章 工業用洗浄剤への界面活性剤応用技術
1 はじめに
2 界面活性剤の分類と性能について
3 洗浄のメカニズムと界面活性剤の役割について
3.1 油性汚れの除去機構
3.2 固体微粒子汚れの除去機構
3.3 留意すべきポイント(再付着防止,泡立ち,すすぎ)
4 おわりに
第22章 樹脂添加用フッ素系界面活性剤
1 はじめに
2 ヤングの式
3 樹脂表面のエネルギー
4 パーフルオロアルキル化合物の特徴
4.1 パーフルオロアルキル基
4.2 パーフルオロアルキル構造の合成
4.3 パーフルオロアルキル基の表面エネルギー
5 樹脂への適用
5.1 撥水撥油性の付与
5.2 親水性の付与
6 おわりに
第23章 繊維用界面活性剤と界面化学
1 はじめに
1.1 繊維加工業界における界面活性剤の用途
2 精練剤
3 ポリエステル用分散均染剤
4 オリゴマー除去剤
5 綿用フィックス剤
6 難燃剤
6.1 カーテンの耐久難燃加工
7 撥水剤
8 耐久吸水加工剤
9 おわりに
第24章 コンクリート用界面活性剤
1 はじめに
2 混和剤の減水性
2.1 空気連行による減水効果
2.2 静電反発力によるセメント分散効果
2.3 立体反発力によるセメント分散効果
3 混和剤への機能付与
3.1 増粘させる
3.2 乾燥収縮を低減させる
3.3 CO2排出削減への取組み
4 おわりに
第25章 塗料用界面活性剤
1 はじめに
2 塗料に用いられる界面活性剤の種類
2.1 消泡剤
2.2 リべリング剤
2.3 ハジキ防止剤
2.4 増粘剤・粘性制御剤
2.5 色別れ防止剤
3 顔料分散剤
3.1 顔料分散剤とは
3.2 分散剤の構造とはたらき
3.2.1 ぬれ・吸着・安定化と分散剤の分子構造
3.3 分散剤の適用事例
3.3.1 非水系の分散
3.3.2 水系の分散
3.3.3 水系における適当な疎水基の選択
3.3.4 構造制御による高分子分散剤の高機能化
4 高分子乳化剤